「素敵」についての疑問
なぜ「すてき」が「素敵」なのだろうか?だいぶ前から疑問だった。
広辞苑 第二版補訂版(手元にある昔の版)を調べると次の通り。
す-てき【素敵】(「素敵は当て字」)
①ことにすぐれたさま。最もぬきんでたさま。
②大層多いさま。ぎょうさんなさま。
当て字とあるので、深く追求すべきものではないのかもしれない。しかし、気になる。「素」という漢字は、熟語で後に使われる場合には「元素」「酸素」「水素」などのように化学での最小単位として用いられる。熟語で前に来る場合、「素顔」「素肌」「素手」などのように後ろの漢字をよりそのままの状態を表す。すなわち、基本状態をより正確に表すことに使用される。
とするならば、「素敵」の場合、敵をより正確に表したとすると逆の意味になるだろう。ひどいさま。どうしようもない状態。しかし、そうなっていない。なぜすぐれたさまを表すことになるのだろうか?敵とはすぐれた存在ということを表現しているのか。全く意味なく当て字にしたとは思えない。「素適」であれば別に疑問に思わなかっただろう。「素的」でもそれほど違和感はない。
理由を知っている方がいれば是非教えていただきたい。
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