『坂の上の雲』
文芸春秋 (1999.2)
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司馬遼太郎(しば=りょうたろう)著。『坂の上の雲』(文春文庫・全8冊)。歴史小説。
今年は日露戦争開戦100年にあたります。1904年(明治37年)2月10日に宣戦布告し、翌年5月27日の日本海海戦をへて9月5日のポーツマツ条約を締結しました。日露戦争をこの小説では松山出身の秋山好古(よしふる)・真之(さねゆき)兄弟を主人公にして壮大な歴史ドラマを展開します。明治以降の近代の歴史について学ぶ機会がなかったため(学校教育の賜物?)、人物名は知っているもののどのような立場でどのような役割を果たしたのかほとんど知りませんでした。この時代に特に著名な正岡子規が秋山真之と同郷で深い親交のあったことを知りました。また、戦時における二〇三高地を攻めた有名な乃木将軍、乃木希典(のぎ=まれすけ)がいかに無能であったか、連合艦隊司令長官・東郷平八郎が指揮官として何が優れていたかが理解できます。
歴史小説を読むのは、戦国時代ものに凝った小・中学生時代から本当に久しぶりでした。全8冊を読破するのに5ヵ月間を要しました。
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