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2004.10.27

『2046』

ウォン=カーウァイ監督。2004年香港。恋愛映画。出演、トニー=レオン(チャウ)、チャン=ツィイー、フェイ=ウォン、木村拓哉、コン=リー、カリーナ=ラウ、マギー=チャン。この作品のプロモーションはSF映画としての側面を強調していますが、中心となる物語の舞台は前作同様に1960年代の香港です。間違いなく『花様年華』の続編です。この『2046』を理解するには必ず『花様年華』を観ておく必要があります。『花様年華』はわかりにくい内容でしたが、『2046』で全てが解明されます。『2046』だけ単独で観ると後半にかけて主人公チャウの行動が理解しにくくなり、物語を捉えることが難しくなるでしょう。消化不良で終わってしまいます。 2つの作風はかなり違っており、『花様年華』が静的で官能的なのに対し、『2046』は動的でかなりエロチックに仕上がっています。ウォン=カーウァイ監督の手腕に感心させられたのが、女優陣の魅力を十二分に引き出している点です。特にチャン=ツィイーは素晴らしい。器用な女優だと思っていましたが、さらに磨きのかかった演技を観ることができました。彼女の濡れ場は感じてしまうくらい衝撃的でした。こんなイヤラシイ演技は発禁ものです。少なくとも18禁にすべきです(笑)。全体としては前作のようにもっと抽象的なものではないかと考えていましたが、ディテールがしっかりとしており理解しやすい展開で楽しめました。(お薦め度★★★)

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コメント

花様年華 を見ておくと2046単品で見たときより
随分と見え方が違うのですね。
濡れ場は確かに年齢制限つけたほうが良いのでは・・・。
と思いました。キムタク目的で前売り券を買っていった
中・高校生も居ましたし・・・

投稿: cuhasi | 2004.10.28 21:24

物語の上下巻が、それぞれ別のタイトルで存在していて、それを単独に観ても理解できませんよね、それと同じことが『花様年華』と『2046』で起きています。
それにしてもウォン=カーウァイ監督は何故『続・花様年華』にしなかったのか理解できません。『花様年華』への思い入れが強すぎて、このような作り方になったのかもしれませんし、商業ベースを意識しすぎたのかもしれません。キムタクがキャスティングされているのもこの辺りの背景がありそうです。「ぴあ10.28号60頁」にその理由らしき監督のコメントが記載されています。ご参考まで。

投稿: erabu | 2004.10.28 22:25

こんにちは。erabuさんはいろんなアジアのドラマや映画に詳しいんですね。
私ももともとは香港が好きで香港映画が好きでした。そして5年位前から海外ドラマにはまっています。
冬ソナは去年の年末にまとめてNHK衛星でやっているのを見たんですけど、こんなに爆発するとは思いませんでした。
チャングムはいいですよね。この時代の王はめったにいないほどの「悪い王」らしいです。そこがまたこのドラマを面白くする要素になるらしいです。
花様年華のマギーのチャイナドレス素敵です。今度久々に香港に行くのでこのドレスを作ったお店に行ってみようと思っています。

投稿: nomuko | 2004.10.31 13:16

nomukoさん、こんにちわ。
昨年に中国映画『HERO』を観てから、韓国、香港、中国映画を注目するようになりましたので、最近の作品しか知識がありません。現在情報を収集している段階です。
『冬のソナタ』にも乗り遅れまして、NHK総合テレビによる今年4月からの3回目の再放送でやっと追いつきました。これが大ヒットしてくれたお陰で『夏の香り』に出会うことができました。そしてチャングムですよね。先週4話目を観ましたが、ますます期待が膨らみます。
マギー=チャンが着ていたチャイナドレスのお店ですか。香港お詳しいですね。私は十数年前に台湾に行っただけで他のアジアを知りません。まず韓国を訪れてみたいと考えていますが、何年後にいけることになるやら(泣)。

投稿: erabu | 2004.10.31 22:03

>wangchaiさん、コメントありがとうございます。

7回観られているのですか。
wangchaiさんにとって大切な作品なのですね。

よりエロティックでわかりやすいので続編『2046』のほうを評価しています。

投稿: erabu | 2009.05.24 12:55

おはようございます。マリー・アントワネットに続きコメント恐縮です。花様年華のときのご返信いただいていること知りませんでした。すみません。

劇場で見たときにチャンツィイーとの激しい抱擁場面にドッキリして、今回改めてその意を強くしました。この時期「初恋の来た道」や「グリーンデスティニー」を撮り終えたころですが、こんな激しい場面他にあまりない気がします。

チャイナドレスの七変化も楽しめますね。個人的にはマギーチャンのドレスの方が上品で好きですけれども。。。
小津安二郎が「娼婦の役よりもそれなりの上流家庭で育った娘さんを演じる方が難しい。」と言っていますね。彼は原節子のことを指してそういっています。小津や溝口の時代にあわせると、マギーチャンが原節子なら、チャンツィイーは若尾文子かな?コンリーが京マチ子?というのが私見です。

またよろしくお願いします。

投稿: wangchai | 2009.06.02 05:38

>wangchaiさん、コメントする場所を間違えてました。ごめんなさい。本来コメントすべき『花様年華』にコピーしました。

>こんな激しい場面他にあまりない気がします。
そうなんです。あまりに官能過ぎて本作はトニー=レオンとチャン=ツィイーのからみしか記憶に残っていません(笑)。それほどインパクトがありました。

投稿: erabu | 2009.06.03 23:54

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キムタクファンの方,ものすごい低評価申し訳ない。 だって ・・・つらかったもん。。。。 えぇと、「まじかよー!」と思われてもアレなので まず良か... [続きを読む]

受信: 2004.10.28 02:29

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 「2046」(香港映画,2004)ウォン・カーウァイ監督,トニー・レオン,木村拓哉,フェイ・ウォン,チャン・ツィイー出演。  1967年を舞台に,主人公の恋の遍歴を描く映画。2046は,主人公が描く近未来小説のこと。木村拓哉は,ほんのちょっとだけ出ているという感じ。なぜか,キムタクは日本語で会話するので,字幕がないためちょっと聴き取りにくい。  近未来を描いた映画では全くないので,注意が必要。浮き名を流した主人公だが,結局一人,しみじみ・・・といった映画。  この監督のファンには,楽しめる映画... [続きを読む]

受信: 2005.12.28 10:49

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