『インファナル・アフェア 無間序曲』
監督、アンデリュー=ラウ、アラン=マック。2003年香港。原題『INFERNAL AFEAIRS Ⅱ』。エディソン=チャン(ラウ)、ショーン=ユー(ヤン)、アンソニー=ウォン(ウォン警部)、エリック=ツァン(サム)、カリーナ=ラウ(マリー)、フランシス=ン(ハウ)。
香港でメガヒットした前作『インファナル・アフェア』(2002)は昨年暮れに映画館で観ていました。あまりの後味の悪さに感想をHPにアップすることを控えてきました。見応えのある優れた作品だとは思います。ハリウッドがリメイク化権を史上最高額で獲得したのも頷けます。しかし、お薦め度★★です。どんなに上手に作りこまれたものであっても最終的に「面白かった」と感じさせてくれなければ、評価できません。
そのような訳で続編を観る気がなかったのですが、知人や雑誌での評価が思っていた以上に高いので観てしまいました。前作が第1章でこれは第2章にあたります。既に香港では昨年12月に第3章『インファナル・アフェア 終極無間』が公開されています。第2章は、第1章から過去に遡った1991~1997年までの7年間が舞台です。若き日のラウとヤンが描かれているため、アンディ=ラウ(ラウ)とトニー=レオン(ヤン)は登場しません。前作同様に完成度が高く優れています。後味は悪くありません。しかし、もともと3部作の企画でなく、ヒットした映画の後付として作られており、第1章への繋がりは微妙です。重箱の隅をつつこうとするわけではありませんが、ウォン警部と他の登場人物との人間関係が第2章の延長線上に第1章はないだろうと感じます。これ以上はネタバレになりますので止めときます。
驚いたのはエンドロール後に第3章の予告が入ったことです。セルビデオではよく使われる手法ですが、映画館では初体験で説得力を感じ、再び懲りずに観ようかなと心を動かされました。第3章では第1章のその後を描いているようで、全ての謎がわかるとの宣伝文句でした。来年GWロードショー。
エンドロールを観ないで帰った方々、少しだけ損しましたよ。やっぱり映画は館内が明るくなるまで席に座っていましょう。(お薦め度★★)
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