『火山高』
キム=テギョン監督。2001年韓国。学園アクション映画。出演、チャン=ヒョク、シン=ミナ、キム=スロ、クォン=サンウ、ホ=ジュノ。
ワイヤーアクションとデジタル画像処理を用いた3Dで展開されるバトルアクションはかなり見応えがあります。『アウトライブ』と同様で韓国アクションは香港のものとは若干動きが違います。お馴染みの香港の場合、カンフーアクションに代表される通り、肉体の動きを延長して誇張する見せ方です。これに対し韓国は劇画的な形にして誇張します。例えば早く走るときに前方に前のめりになって疾走するように、アニメ的にデフォルメされて肉体を動かします。回転するときは駒の様に回ります。肉体的な回転ではなく、幾何学的に回転するので優雅で洗練された動きに観えます。また、”気”を武器としてCGで処理して、アクションに効果を加えています。手のひらに”気”をためて、連続攻撃するシーンは圧巻です。アジアにおいて、韓国アクションは香港や中国に匹敵するものを作り出せる実力になっています。アクション好きの方は観ておく必要があると思います。
さて、物語ですが、全編ハチャメチャに展開することを期待したのですが、後半のアクションの山場に向けて中盤まで”ため”をつくるためか、話の膨らみがなく平板なため、いまいち作品の世界に入り込むことができませんでした。(お薦め度★★)
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