『消費者はなぜだまされるのか』
消費者はなぜだまされるのか(平凡社新書 230) | |
村千鶴子著 出版社 平凡社 発売日 2004.06 価格 ¥ 819(¥ 780) ISBN 4582852300 bk1で詳しく見る |
悪質商法による被害相談は2002年度で83万件を突破し、10年前の4倍になっているそうです。被害にあった人が消費者センターなどへ相談するのは2%程度というから被害総数は4000万件を突破することになります。驚くべき数字です。
増加している相談は、ヤミ金の押し貸し、から貸し、情報提供サービス料金などの名目による”不当請求”などで、以前には見られなかった悪質なものだそうです。手口は電話勧誘販売、次いで家庭訪問販売で、被害者で最も多いのは男性サラリーマン、いまや誰もが被害にあう可能性がある時代に突入したと筆者は指摘しています。
消費者行政を強化しなければならないにもかかわらず、自治体予算が削られて県の消費者センターが廃止されるところも出てきているようです。また、高齢者被害の防止や救済にも日本は大幅に遅れを取っている状況で早期の抜本的な対策が必要とのことです。
いかに悪質商法の被害にあわないようにするか、社会人として新たな心構えが必要とされています。
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