『はるかなる東洋医学へ』
本文は1992年に書かれています。1997年に単行本になり、今回の文庫化で再読しました。現代医学(西洋医学)の限界を東洋医学との協力で補えるのではないかという問いかけを、身近な体験を通してわかりやすく解説しています。西洋医学は救急医療としての効果は絶大であるものの、基本的に人間をサイボーグととらえ部品の集合体として扱うことが前提にされており、対極にある東洋医学は人間の身体は有機的につながっているという医学的な発想の違いを示してくれます。著者以外にも東洋医学の識者が専門家の立場から鳥瞰的に東洋医学の体系を述べてあり、読書案内など初心者にとっての入門書として最適です。
東洋医学の診療体系は次の通り。
①漢方薬
②針灸
③手技
④気功
⑤食養
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