« 金澤ゆかりさんのクリアファイル | トップページ | 『さようなら-惜別の譜』 »

2004.12.21

『酔画仙』

監督、イム=グォンテク。2002年韓国。原題『CHIHAWSEON』。ヒューマンドラマ映画。出演、チェ=ミンシク、アン=ソンギ、ソン=イェジン。カンヌ国際映画祭監督賞。
19世紀の朝鮮時代末期。下級の身分ながら絵の才能によって宮廷画家まで昇りつめた朝鮮3大画家に数えられるチャン=スンオプの生涯が描かれています。
ソン=イェジンが出演していることで以前から注目していました。その後『オールド・ボーイ』のチェ=ミンシクが主演していることがわかり、演技派揃いの映画に期待が膨らみました。期待が高かったせいもあるかもしれませんが、感想としては面白くありませんでした。酒好きの破天荒な天才画伯スンオプ本人の描写がほとんどで、彼を取り巻く人物が説明不足だったことと特に後半目立ったのが話が急に飛ぶため、なぜ主人公がそのような行動を取るのか読めないシーンが多く感情移入が出来ませんでした。2時間で描くには無理がある題材なのでしょう。ソン=イェジンは通訳官の娘と妓生(きーせん)の二役にもかかわらず、登場場面があまりに少なくてがっかりしました。チェ=ミンシクの好演も作品の演出不足で打ち消された印象です。映像美は認識できるものの、カンヌで監督が評価されたのは理解できません。[岩波ホール](お薦め度★★)

|

« 金澤ゆかりさんのクリアファイル | トップページ | 『さようなら-惜別の譜』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『酔画仙』:

» 酔画仙 [kazhik.movie]
朝鮮時代末期を生きた天才画家、チャン・スンオプの生涯を描く。 チャン・スンオプが心をひかれたであろう自然の風景が美しい映像で表現される。チャン・スンオプを演じ... [続きを読む]

受信: 2005.01.09 18:31

» 醉画仙 [しのわずり]
『酔画仙』、ちょっと前に見に行っていたのですが、映画上映中ずっとぐだらない疑問 [続きを読む]

受信: 2005.02.24 00:22

» 「酔画仙」 [元・副会長のCinema Days]
 (原題:Chihawseon)2002年作品。韓国の巨匠イム・グォンテクによる映画で、19世紀末に活躍した天才画家チャン・スンオプの生涯を描く。  2002年度カンヌ国際映画祭で監督賞を獲得した作品だが、正直言ってイム監督はこの前作「春香伝」で受賞すべ...... [続きを読む]

受信: 2010.10.20 21:00

« 金澤ゆかりさんのクリアファイル | トップページ | 『さようなら-惜別の譜』 »