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2004.12.23

『ソラリス』

監督・脚本、スティーヴン=ソダーバーグ。2003年米。原題『Solaris』。SF映画。出演、ジョージ=クルーニー、ナターシャ=マケルホーン、ジェレミー=デイヴィス、ヴィオラ=デイヴィス、ウルリッヒ=トゥクール。
アンドレイ=タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』(1972・ソ連)は私の人生に大きな影響を与えた哲学な映画です。1本だけ選べといわれたらこの映画になるでしょう。それほど重要な映画です。そのリメイク版ということでハリウッドの手にかかるとどのようなものになるのか興味深々でした。ポーランドの生んだ巨匠スタニスワフ=レムの名作SF『ソラリスの陽のもとに』を新たに脚色した意欲作とのことで、『惑星ソラリス』とは解釈が違っています。『惑星ソラリス』では主人公ケルヴィン博士の1人称で描かれました。『ソラリス』ではケルヴィン博士と「客」である彼の妻の2人称になっています。そのためかサスペンスホラー的な展開でラストは難解なストーリーとして描かれました。宇宙ステーション内のデザインや全体的なトーンは嫌いではありませんが、これではヒットは難しいでしょう。ハリウッド映画としては落第だったのではないでしょうか。『惑星ソラリス』と比較するするほどの価値を感じませんでした。(お薦め度★★)

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» ソラリス ▲125 [レザボアCATs]
'02年、アメリカ原題:Solaris監督・脚本:スティーブン・ソダーバーグ製作:ジェームズ・キャメロンジョージ・クルーニー  クリスナターシャ・マイケルホーン  レイアジェレミー・デイヴィス  スノーヴィオラ・デイヴィス  ゴードン私の知り合いは、この映画を見て、「....... [続きを読む]

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 (原題:SOLARIS )2002年作品。スタニスワフ・レムによる原作の前回の映画化(72年。アンドレイ・タルコフスキー監督)は間違いなく映画史上に残る傑作なので、今回の作品をそれと比べることはナンセンスである。しかしそれでも、30年前の映画よりもSFXの出来が劣っているとなれば愉快な気分はしない(笑)。安っぽいCG処理の連続は、そのまま映画自体の低調ぶりを象徴しているかのようだ。  ここでスティーヴン・ソダーバーグ監督がやりたかったのは、自身の出世作「セックスと嘘とビデオテープ」の“宇宙版”で... [続きを読む]

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スタニスワフ・レムのSF小説『ソラリスの陽のもとに』を映画化した作品。監督はスティーヴン・ソダーバーグ、制作はジェームズ・キャメロン、キャストはジョージ・クルーニー、ジェレミー・デイヴィス、ヴァイオラ・デイヴィス、ナターシャ・マケルホーン他。 <あらすじ> ある日、心理学者クリス・ケルヴィンのもとに、惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーション“プロメテウス”の調査依頼が舞い込んだ。ステーション内で不思議な現象が頻発し、地球との交信も途絶えてしまったというのだ。さっそくプロメテウスに向かったクリスは、... [続きを読む]

受信: 2010.11.13 23:45

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精神科医クリスの元に、古くからの友人ジバリアンからのメッセージが届けられた。惑星ソラリスの調査チームからの連絡が、ジバリアンからのメッセージを最後に途絶えたのだ。そのメッセージは、クリスの助けを求めるものだった。ソラリスの宇宙ステーションへと派遣されたクリスが初めに見たものは、親友ジバリアンの変わり果てた姿。ステーションに生存していたのはたった2人の乗組員のみであった。彼らの証言は要領を得ず、ジバリアンは自ら命を絶ったという。その夜クリスの元に来るはずのない“客”が現れる。 ... [続きを読む]

受信: 2010.11.19 20:05

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