« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »

2005.01.31

『性の用語集』

性の用語集(講談社現代新書 1762)
井上章一&関西性欲研究会編

出版社 講談社
発売日 2004.12
価格  ¥ 903(¥ 860)
ISBN  4061497626

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1

性関係用語にしぼって語彙をまとめた異色の用語集です。性を言葉の面から追求した意欲的で今までに無い新しい取り組みです。言葉の成り立ちや時代とともに進化する過程、使われた背景など、知っているようで知らないことがとても多く勉強になりました。身近な"H(エッチ)"の本もとの意味は何か、なぜ性を表現するときにアルファベットが使われるのかなど日本人の特性とも関連してくる深いテーマは知的好奇心を刺激されます。特に"猫をかぶる"の説明における招き猫のルーツについての考察は驚かされました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.30

『嗤う伊右衛門』

監督、蜷川幸雄。2003年日本。ホラー映画。原作、京極夏彦。出演、唐沢寿明、小雪、椎名桔平、香川照之、池内博之、六平直政、井川比佐志、藤村志保、MAKOTO、松尾玲央。 何の情報無しに観ました。「四谷怪談」だったのですね。岩が登場してあの"お岩さん"ではないかと思いましたが、怪談話とは感じられなかったのでピンときませんでした。鈍すぎますね>俺。脚本と演出ともに×です。人物の描き方が中途半端なうえ、ストーリー展開を端折り過ぎで不明快な作品となってしまいました。蜷川幸雄氏は映画監督としてはどうなのでしょうか。前作『青の炎』に続き評価できません。(お薦め度★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.29

ORENGE RANGE『musiQ』

TVの歌番組で観かけるORENGE RANGEはヒット曲の「花」「ロコローション」しか知らなくて、Pop系のグループと思っていました。このセカンドアルバム『musiQ』を聞いて認識を新たにしたのはロックグループなのですね。サウンドは重厚でありながら、テンポと歯切れが良くノリノリになる曲調です。全体的に明るく弾ける曲が詰め込まれた楽しい作品で、このアルバムがヒットした理由がわかりました。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005.01.28

erabu韓国映画お薦めベスト5

【2003年12月~2005年1月に観た韓国映画23本のお薦めベスト5】

1位 『MUSA-武士-』(2001)
2位 『SSU』(2003)
3位 『イルマーレ』(2000)
4位 『ラブストーリー』(2003)
5位 『ブラザーフッド』(2004)

・韓国アクション映画のいさぎよいかっこよさが堪能できるのが『MUSA-武士-』と『SSU』です。
・純愛映画を改めて考えさせる『イルマーレ』と『ラブストーリー』です。なんといってもアイデアが優れています。
・『ブラザーフッド』はハリウッド映画に並んだ作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.26

揚落花生

050124_211901.jpg

職場で小腹がすいたときにお菓子をつまみます。大抵チョコレートなどの甘いものが多くなるのですが、いつも後味が残って後悔します。煎餅などは一口で収まらないのと食べる音がするので周囲への悪影響が心配されます。そこで何が適しているか考えた結果が亀田製菓の「揚落花生」でした。ピリッとする塩からさが新しい味覚です。子袋になっているのでこれならば数々の問題を解消できると考察し、机の引き出しに常備しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.25

『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』

監督・脚本、ヨハンナ・ハルド。1992年スウェーデン。原題『Lotta Pa Brakmakargatan』。原作、『長くつ下のピッピ』シリーズの童話作家アストリッド・リンドグレーン。ハートウォーミング映画。『ロッタちゃん はじめてのおつかい』の姉妹編。出演、グレテ=ハヴネショルド(5人家族のニイマン家の次女ロッタ5歳)、リン=グロッペスタード(ミア)、マルティン・アンデション(ヨナス)、ベアトリース=イェールオース(ママ)、クレ=マルベール(パパ)。 最初に日本に紹介されたのは『ロッタちゃん はじめてのおつかい』ですが、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』が先に制作されたようです。『ロッタちゃん はじめてのおつかい』ではすでに5歳でした。この作品で5歳の誕生日を迎えています。ロッタちゃんのはねっかえり度は『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』のほうが上でしょう。手のつけられないお転婆な行動を繰り返しますが、取り巻きの人々のやさしさと温かさで、ロッタちゃんの伸び伸びとした行動が逆に微笑ましく感じられます。(お薦め度★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.24

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』

監督、ピーター=ジャクソン。2003年米・ニュージーランド。原題『THE ROAD OF THE RINGS:THE RETURN OF THE KING』。シリーズ3部作完結編、ファンタジー映画。出演、イライジャ=ウッド(フロド)、ヴィゴ=モーテンセン(アラゴルン)、イアン=マッケラン(ガンダルフ)、オーランド=ブルーム(レゴラス)、リヴ=タイラー(アルウェン)。第76(2004)回アカデミー賞11部門受賞。 意外と普通でした。『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のスピーディ感はなく、上映時間が一番長く感じます。最後の戦いを強調するあまり、溜めを取りすぎてテンポが悪くなっています。アラゴルンやレゴラスの活躍の場面も少なく少々期待外れでした。昨年のアカデミー賞で圧勝したのは3部作全体が評価されたようで完結編のみではなさそうですね。視覚効果は非凡でした。(お薦め度★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.23

『マトリックス リローデッド』

監督、アンディ=ウォシャウスキー、ラリー=ウォシャウスキー。2003年米。原題『THE MATRIX RELOADED』。マトリックスシリーズ第2弾SF映画。出演、キアヌ=リーブス、ローレンス=フィッシュバーン、キャリー=アン=モス、ヒューゴ=ウィービング。『マトリックス』がヒットした理由がわかりません。私は面白いと思いませんでした。ワイヤーアクションによるカンフーシーンと銃弾を超スローモーションでよける場面が印象に残るだけの映画で内容は全くわかりません。その続編は更に理解不能です。三部作の最終話への橋渡しとなるつなぎの作品だということだけがわかりました。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.21

『スコットランド 歴史を歩く』

スコットランド歴史を歩く(岩波新書 新赤版 895)
高橋哲雄著

出版社 岩波書店
発売日 2004.06
価格  ¥ 777(¥ 740)
ISBN  400430895X

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1

映画とサッカーで興味を持った"スコットランド"について見識を深めるために読みました。しかし、期待したものはありませんでした。映画『ブレイブハート』や『炎のランナー』、『至上の恋』の紹介があるものの、特に知りたかった『ブレイブハート』の時代背景についての記述は無くガッカリです。サッカーについては"おわりに"に数行あるだけでした。
スコットランドとイングランドの合邦が1707年とのことですが、イングランドについての詳細は言及されておらず、そもそもイギリスとは何ぞやというところの知識が無いため全く理解できません。スコットランドとアイルランドの比較も登場しますが、知識不足で消化不良に終わってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.19

人気アニメ「かいけつゾロリ」

050115_184301.jpg

かいけつゾロリセット(480円税込)でかいけつゾロリのプルバックカーを集めました。ご名答!3セットお買い上げでした(笑)。

「かいけつゾロリ」は児童書シリーズが人気を呼びTVアニメ化されました。全国の特に小学校低学年に大人気のようです。原作は"原ゆたか"先生(娘が先生をつけて呼んでいる)で「かいけつゾロリ」シリーズ(ポプラ社刊)が全36巻発行されています。我が家には長女が所有する24巻目『かいけつゾロリのテレビゲームききいっぱつ』1冊だけあります。ほとんど興味がなかったのですが、娘が熱狂しているため私も読みました。絵本に近い児童書で漫画が挿入されていたり、ゲームなどの付録があったりとバラエティにとんだ楽しいものでした。物語りもアイデアが溢れ起承転結があり良質な作品で大人でも納得できます。子供たちが熱中する理由がわかりました。

ストーリーは、ゾロリというきつねの主人公が子分で双子の猪2匹(イシシとノシシ)と一緒に旅に出て、いたずらの武者修行する出来事を描いています。ゾロリの夢は①いたずらのおうじゃになること②きれいなおよめさんをもらうこと③おしろをたてること。行く先々で事件を起こしたり解決したりするお茶目で無邪気なキャラクターで子供たちを魅了しています。普通は旅姿の三度笠で事件が起きると覆面姿に変身します。何かパワーが加わるわけではないようです。どうも名前は"怪傑ゾロ"にリをつけただけのようです。

アニメの「かいけつゾロリ」はテレビ朝日系テレビアニメ毎週日曜日あさ7時から放映されています。2004/2/1から開始されました。毎週子供たちにせがまれて録画しています。同じ回を連続して何回も観るため付き合わされて観ましたが、原作と同様に面白い作品です。特に2004/8/22に放映された第29話「おやじギャグ 大さくせん」はバカバカしくて笑い転げました。ゾロリとライバルのガオン博士が真の勇者をかけて「おやじギャグ せんしゅけん たいかい」で激突します。リングにあがったふたりが親父ギャク(寒いダジャレ)を応酬する展開でお薦め度は★★★★★。何回見ても笑えます。ゾロリの声は山寺宏一が演じており、キャラクターにバッチリ合っています。
という訳で「かいけつゾロリ」は我が家公認アニメになりました。今後ドラえもんのように国民的アニメになってくれればと密かに願っています。

さて、写真のおもちゃです。ロッテリアでは昨年からだと思いますが、子供向けセット商品にかいけつゾロリのおまけを付けて販売しています。玩具店に関連グッズがほとんどないのでかいけつゾロリのおもちゃとして身近な唯一の供給元となっています。ロッテリアの目の付け所はさすがですね。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2005.01.16

『バトル・ロワイアル』

監督、深作欣二。2000年日本。バイオレンス映画。R-15指定。原作、高見広春。出演、藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、紫咲コウ、安藤政信、ビートたけし。社会的に反響があった映画でしたので参考のために観ました。演出はそれなりの仕上がりです。暴力シーンとしては重くなくどちらかといえば軽いもので、リアリティ 感もほどほどでした。そのため凄惨なシーンの連続にも観続けられました。特に共感も反感もない作品です。訴えたいテーマがわかりません。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『最後の恋,初めての恋』

監督、当摩寿史。2003年日本・中国。ラブストーリー映画。出演、渡部篤郎、シュー=ジンレイ、ドン=ジェ、ニィウ=ベン、チェン=ボーリン、津田寛治、松岡俊介、目黒真希、筧利夫、石橋凌、ウー=ルーチン、ヤン=シーチー。中国、台湾のスターが参加しています。ヒロインのシュー=ジンレイは、チャン=ツィイー、ビッキー=チャオ(『少林サッカー』)、ジョウ=シュン(『小さな中国のお針子』)とともに現代中国新4大女優と呼ばれ、『スパイシー・ラブスープ』(1997)で映画デビューされた清楚できれいな方です。初めて観ましたが気になりました。『至福のとき』のドン=ジェ、『藍色夏恋』のチェン=ボーリンは若手でこれからの活躍が期待される人気者です。透明感があり静かで繊細な映像は評価したいのですが、物語があまりにありがちで何のひねりもなく面白くありません。主人公の過去の出来事の描き方が中途半端で、人物像がわかりません。ヒロイン(シュー=ジンレイ)とヒロインの妹(ドン=ジェ)の行動パターンが生粋の日本人のようで、恋愛自体が異国人同士のものに映りません。中国人が日本人の価値観で恋愛するわけがないのですが監督の感性がわかりません。人気実力ともに期待できるキャストを用いながら監督の力不足は否めませんでした。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.15

『ハウルの動く城』

監督・脚本、宮崎駿。音楽、久石譲。2004年日本。ファンタジー・アニメ映画。原作、ダイアナ=ウィン=ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』。声の出演、倍賞千恵子(ソフィー)、木村拓哉(ハウル)、美輪明宏(荒地の魔女)、我修院達矢(カルシファー)、神木隆之介(マルクル)、伊崎充則(小姓)、大泉洋(かかしのカブ)、大塚明夫(国王)、原田大二郎(ヒン)、加藤治子(サリマン)。

やさしく暖かな感動に包まれました。これまでの宮崎アニメの中で一番泣きました。各キャラクターがしっかりと描かれています。人寄せパンダとしてのハウル役・木村拓哉だとなめていましたが、完璧ともいうべき役を演じきっていました。脱帽です。[シネプレックス](お薦め度★★★★)

| | コメント (3) | トラックバック (4)

2005.01.14

『小説の終焉』

小説の終焉
小説の終焉
posted with 簡単リンクくん at 2005. 4.17
川西 政明
岩波書店 (2004.9)
通常24時間以内に発送します。

センセーショナルなタイトルだが、挑発した内容ではなく日本の小説を真摯に正確に捕らえています。「十七年かけて小説を読み直した」うえで到達した結論には驚かされました。小説の歴史は二葉亭四迷の『浮雲』から約120年、敗戦の前後60年ずつで前期と後期に区分されるそうで、近代小説のテーマとしてきた「私」「家」「性」「神」などの問題はほとんど書き尽くされたため終焉を迎えようとしていると分析しています。著者の主張から少し離れますが、小説が持つ社会に対する影響力が弱くなったことは1980年代頃から指摘されていました。複雑に深化する現代において真理を追究する手段として小説は既に役割を終えていました。社会的な要請が無くなって、自ら書くテーマを失ってしまった小説はどこを目指すのでしょうか。著者は「おわりに」で次のように述べています。
「しかしそれには最低条件がある。小説が存続するには、この次の百年にこれまでの百二十年の小説の歴史を大きく凌駕する豊穣な世界が創作されなければならない。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.12

ボウリングで自己ベスト

本日のボウリング大会で自己ベストを更新しました。202でノーミスは初体験です。今までの最高が198で初めて200突破です。2ゲームで最初が144、アベレージ173。前回157だったので16アップできました。
ボウリングの投げ方は大学時代に、今のスタイルを作り上げました。単純に直球でストライクをとりに行く方法です。直球勝負のためストライクをとるポイントが少なくなりますが、自分の性格に合っているのと腰に負担をかけないのが長所です。ただし、腕に負担がかかります。若い頃は15、16ポンドをブン投げていました。3ゲーム続けると腕が疲れてしまうという欠点がありますが、ストライクが決まったときのピンを弾く豪快さがとても気に入っています。学生の頃はボールのスピードと重さである程度ストライクが取れたのですが、現在は14ポンドにしてコース狙いのため、ピンアクションに頼ってのストライクがほとんど無くなっています。
これまでのゲームではミスをすると取り返そうと熱くなって気合の空回りという高揚感に支配されましたが、今回は不思議とノーミスが続くほどに落ち着いていきました。何かを超えた醒めた状態というのでしょうか。実力を発揮するには気合と冷静さだとあらためて実感しました。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005.01.10

『阿修羅のごとく』

監督、森田芳光。2003年邦画。原作、向田邦子。ヒューマンドラマ映画。出演、大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子、小林薫、中村獅童、RIKIYA、桃井かおり、坂東三津五郎、木村佳乃、益岡徹、長澤まさみ、紺野美沙子、八千草薫、仲代達矢。 演技派俳優陣が競演した文芸作品で、各シーンを丁寧に映像化しています。全くの作り話としてしか映りませんでした。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『シカゴ』

監督、ロブ=マーシャル。2002年米。原題『CHICAGO』。ミュージカル映画。出演、レニー=ゼルウィンガー、キャサリン=ゼタ=ジョーンズ、リチャード=ギア。ミュージカルの神様と称される振付・演出家ボブ=フォシャーの名作舞台を映画化。第75回(2002)アカデミー賞作品賞・助演女優賞(キャサリン=ゼダ=ジョーンズ)・美術賞・衣装賞・音響賞・編集賞の6部門受賞。

流石のハリウッド映画でした。脚本と演出、役者の演技などどれをとってもとても良く出来ています。見せ場となる法廷での弁護士役リチャード=ギアのタップダンスは圧巻です。彼がタップを見事に踊れるとは想像もしませんでした。(お薦め度★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.01.09

『ゲロッパ!』

監督、井筒和幸。2003年邦画。コメディ映画。出演、西田敏行、常盤貴子、山本太郎、岸辺一徳。途中で観るのを止めようと何度も思いました。特に導入部分のリアルな暴力シーンはいただけません。邦画でタイトルから来る安心感から子供にも観せてしまい大変後悔しました。コメディ映画ならば万人に通じる表現にしていただきたいと思います。結局、一人で観ることにしました。キャスティングもいまいちピンときませんし、ご都合主義的なストーリーに諦めにも似た心持に成りかけました。しかし、後半から全てを払拭する軽快な展開が始まります。クライマックスとなるジェームズ=ブラウン好きの組長役・西田敏行のステージは妙に納得させられました。微妙な感覚でありながら、笑いあり涙ありでそれなりの娯楽映画に仕上がっています。(お薦め度★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.01.08

『ラスト・プレゼント』

監督、オ=ギファン。2001年韓国。ラブストーリー映画。出演、イ=ジョンジェ、イ=ヨンエ、クォン=ヘヒョ。これも泣ける韓国映画として紹介される作品です。しかし、泣かせよう泣かせようとするベタベタな演出で引いてしまいました。『イルマーレ』のイ=ジョンジェと『JSA』のイ=ヨンエを活かせていません。特にイ=ヨンエは怒ってばかりの演技でスターとしての輝きのある存在感は無く、彼女であると気付くのに時間がかかりました。売れないコメディアンという設定にもかかわらず裕福な生活をしていることや、何の病気なのか死期が真近にもかかわらず普通の生活を送っていたりで全く不自然でした。『冬のソナタ』で次長役だったクォン=ヘヒョが詐欺師役で登場していますが、役どころとして奇妙で理解できません。勿体無い使いかたです。(お薦め度★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.05

『「いいクルマ」の条件』

「いいクルマ」の条件(生活人新書 127)
三本和彦著

出版社 日本放送出版協会
発売日 2004.11
価格  ¥ 693(¥ 660)
ISBN  4140881275

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1

テレビ神奈川の対自動車メーカーへの辛口番組「新車情報」でお馴染みの著者が最新の日本車を購入する際のアドバイスを行ってくれています。
自動車を購入する大原則として"必ず試乗する"必要を説いて、各メーカーの車種について長所を紹介してくれており、役立つ情報がわかりやすく書かれています。過去に自分が乗っていた車の分析されていたりで楽しめました。世界の先陣を切ったコンピュータ制御技術では坂村健教授のトロンが貢献している箇所あり、著者の見識の広さにあらためて驚かされます。
日本車全体としてはトヨタのセルシオやスバルのレガシィツーリングワゴンなど世界に誇れるモデルがあると論評されています。しかし、日本車は製品としての完成度が高いにもかかわらず、一つの思想なり考えかたが貫かれていない没個性的で文化として根付いていないことや、その背景としての日本人の民度の低さをズバリ指摘して今後の日本車に対して大いなる提言を述べられています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.04

『半落ち』

監督、佐々部清。原作、横山秀夫。2004年邦画。ヒューマンドラマ映画。出演、寺尾聰、原田美枝子、柴田恭平、伊原剛志、吉岡秀隆、鶴田真由、高島礼子。"半落ち"とは容疑者が完全な自供にまでは至っていないことを指す警察用語。ストーリーの核である主人公たち夫婦の絆についての描写がほとんど無く、被告の供述だけによる嘱託殺人として処理されるため、なぜ夫が犯行におよばなければならなかったかが理解できません。この作品は登場人物たちの相関を丁寧で奥行きのある描きかたをしているにもかかわらず、主題については意外と単純に”空白の2日間”だけをクローズアップしています。単に”空白の2日間”の謎を解明することだけに焦点を当てたとすれば、十二分に納得できる真相を結末に用意するしかありません。しかし、ラストととなる法廷での最後の告白にほとんど説得力がないため訳のわからないあやふやな物語となってしまいました。これでは病気に対しての偏見を助長してしまうだけではないでしょうか。静かで重みのあるトーンで場面展開してくれて見応えがあり、秀作ではないかとの期待を大いに盛り上げてくれましたが、全くの竜頭蛇尾に終わってしまいました。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.01.03

『八月のクリスマス』

監督、ホ=ジノ。1998年韓国。ヒューマンドラマ映画。出演、ハン=ソッキュ、シム=ウナ。
泣ける韓国映画として紹介された作品の1つでした。感動しようにも「あれっ?!...」以上、終了でした。ストーリーを大胆にカットしているためでしょう、わからないことだらけで終わってしまいました。結局タイトルの意味も不明で全くの期待外れでした。ヒロインのシム=ウナは初めて観ました。良いですね。溌剌とした美しさと可愛さを持った女優でした。(お薦め度★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.01

『イルマーレ』

監督、イ=ヒョンスン。2000年韓国。原題『時越愛』。ファンタジー・ラブストーリー映画。出演、イ=ジョンジェ、チョン=ジヒョン。"イルマーレ"はイタリア語で"海"の意味。
美しくやさしさに溢れた映像に癒されました。ストーリーも素晴らしく、アイデアが優れています。ラストに向かって切なさで心が張り裂けそうになります。韓国映画を語るときに必ず登場する理由がわかりました。2005年最初の映画は幸先良く名作に恵まれました。WOWOWさんにあらためて感謝します。(お薦め度★★★★)

| | コメント (2) | トラックバック (3)

« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »