『ドッグヴィル』
監督、ラース=フォン=トリアー。2003年デンマーク。原題『DOGVILLE』。サスペンス映画。出演、ニコール=キッドマン、ポール=ベタニー。 米国のドッグヴィル(犬の町)と呼ばれる小さい村が舞台となるのですが、その小さい村を舞台劇のセットに見立てて演じる異色の映画でした。3時間もの長編ながら飽きの来ない演出でした。作品のテーマは凡庸です。こんなラストは過去に厭というほど観てきました。救いようがありません。監督の人間としての器の小ささしか感じられません。ところで、本編の暗く重たい雰囲気と違ってエンドロールのあまりの明るさに違和感を持ちました。(お薦め度★★) 【追記】酷評したので気になって"ラース=フォン=トリアー"を検索しました。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)の監督だったのですね。どうしようもなく救いようがない不条理な物語でラストには必要ないシーンを持ってきてました。エンターテインメントの解釈がかなり異質なのだと思います。ホラーなどのジャンルがあっているのではないでしょうか。ヒューマニズムを扱った彼の作品は二度と観たくありませんね。
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コメント
追記に苦笑いしながら拍手!
erabuさんこんにちは
ラース=フォン=トリアー監督さんって…ほんとに印象に残る作品ばかり。
この曲がった想像力と感性は、確かにホラー向きかも。
投稿: myu- | 2005.02.15 17:54
myu-さん、コメント嬉しいです。ありがとうございます。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で厭な気持ちにさせられましたので、この監督作品であることを事前に知っていれば観なかったと思います。
2作ともに変な印象を与えるのは、それだけ独特の作家性があるという特異な才能なのでしょうね。それにしても結構記憶に残ってしまうので本当に迷惑です。
投稿: erabu | 2005.02.15 22:24