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2005.02.19

『テルミン』

監督、スティーヴン=M=マーティン。1993年米。原題『Theremin An Electronic Odyssey』。ドキュメンタリー映画。出演、レフ=セルゲイヴィッチ=テルミン、クララ=ロックモア、ロバート=モーグ、ブライアン=ウィルソン、トッド=ラングレン。 【物語】電子楽器テルミンを発明したテルミン博士の数奇な運命をたどったドキュメンタリー。主に彼の愛弟子であったテルミン演奏家・クララ=ロックモアの回想で語られる。1920年にテルミンが誕生し米国においても彼自身が一演奏者としてカーネギーホールで公演し注目を集めた。公演活動と並行して新しい電子楽器の発明を進めていた博士は自宅で拉致されて行方知れずになる。当時ハリウッドは恐怖映画の効果音にテルミンの音を採用している。1950年頃においてソ連と米国は冷戦状態にあり彼はソ連に連れ戻されて処刑されたと一時考えられていた。その後クララ=ロックモアによって生存が確認される。映画の終盤で米国に戻り94歳のテルミン博士が映画に登場し、当時のソ連で盗聴器開発を行っていたことなどを淡々と語る。最期のテロップで1993年ロシアで97歳で亡くなったことが記されている。シンセサイザーのパイオニアのロバート=モーグや、ミュージシャンのブライアン=ウィルソンとトッド=ラングレンがテルミンにどれだけ影響されたかについて語る場面もある。 登場したテルミン博士は健やかな老いを迎えており、過去の真相が語られるがそこには衝撃的な内容は何もありませんし、不幸な時代を過ごしたという言葉は全くありませんでした。ソ連にしてみれば優秀な科学者を国外から連れ戻して国家に貢献させた訳で米国側から見た拉致事件の視点とは違ってくるのは当然のことなのでしょう。(お薦め度★★)

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コメント

TBありがとうございました。
確かに米ソの関係を伝えるドキュメンタリーとも観れますね。この映画。
私はテルミンに心奪われ、楽しみました。

投稿: アネモネ | 2005.10.20 11:18

>アネモネさん、TB&コメントありがとうございます。
楽器としての不思議な魅力がありますよね。一度実際に生演奏を聞いてみたくなりました。

投稿: erabu | 2005.10.21 09:19

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