映画『バンジージャンプする』
監督、キム=デスン。2001年韓国。英題『bungee jumping of their own』。ラブストーリー映画。出演、イ=ビョンホン、イ=ウンジュ、ヨ=ヒョンス、イ=ボムス。
「結構いいかも」な映画でした。それにしてもこんな手があったのかと考えさせられるオリジナリティあるラブストーリーです。この監督のデビュー作品ですが、編集が非常に優れていています。クライマックスでの展開がツボを心得ており、エンドロールまで涙が溢れました。イ=ビョンホンが良い演技をしてますね。彼が各場面ごとに見せる表情は多彩で説得力があり、流石「四天王」と呼ばれるだけのことはあります。彼の好演がこの映画を成功させたといえます。
今回は特にイ=ウンジュ追悼ということで鑑賞しました。私が観た過去3作品『永遠の片想い』『オー!マイDJ』『ブラザーフッド』よりも前に制作されたものですが、大学生でありながら妙に落ち着いた印象でどの作品よりも年上の印象を受けました。残念ながらあまり魅力的に映りません。唯一キャンプしている砂浜で彼女から主人公に告白するシーンが本来のイ=ウンジュらしさが出ていたと思います。この監督は女優を引き出すのが苦手なのかもしれません。なお、彼女と『オー!マイDJ』で共演したイ=ボムスが学生時代の主人公の友人役で登場しました。本当にうまい役者さんですね。存在感は抜群で彼が登場するシーンでは必ず笑いが起きました。この作品の中ではイ=ウンジュと同じシーンに登場しなかったようです。
映画としてこれだけのクオリティがありながら、都内でも上映館が数箇所と少なく寂しい限りです。昨年と同様に韓国映画では集客できない状況が続いているようです。[銀座テアトルシネマ](お薦め度★★★)
≪劇場にて≫
全席満員でした。9割以上が女性でほとんどが"懐に余裕がありそうな50代以上のおば様方"でした。イ=ビョンホンのファンが大多数なのでしょうね。銀座地区においてはいまだ韓流ブームは健在といったところでしょうか。人気男優の映画であればそれなりに集客できるのだと思います。しかし、人気者が出演していない作品は先日の『清風明月』のように単館でしか上映されないお寒い状況で、昨年以上に韓国映画の劇場鑑賞というと大変でオタクっぽくなっています。
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