『みなさん、さようなら』
監督、ドゥニ=アルカン。2003年カナダ・フランス。原題『Les Invasions barbares』。ヒューマンドラマ映画。出演、レミ=ジラール(父)、ドロテ=ベリマン(母)、ステファン=ルソー(息子)、マリナ=ハンズ(婚約者)、イザベル=ブレ(妹)、マリー=ジョゼ=クローズ(友人の娘)。第76回(2003)アカデミー賞外国語映画賞(『たそがれ清兵衛』もノミネートしていた)。2003年カンヌ国際映画祭・脚本賞、女優賞(マリー=ジョゼ=クローズ)。その他世界各国で数々の賞を受賞。
この映画の良さがわかりません。フランス系カナダ人である好色で偏屈な老大学教授が末期ガンでありながら"楽しく苦痛なく"友人と家族に見守られながら亡くなるまでを描写した作品です。 この"楽しく苦痛なく"死を迎えるためにロンドンから呼び戻された証券ディーラーである息子が八面六臂の活躍をします。魔法使いか神様のごとく病院と病院の組合、警察、麻薬売人などと関わり難題を瞬時に解決し父親に快適な環境を用意します。この一連の流れについていくことができません。超ご都合主義で成り立たせるヒューマンドラマはいくら映画の世界といえども理解停止状態です。また、父親の友人5人が死ぬまでの数日間(?)付添うのですが、親戚でもない彼らが何ゆえそこまで主人公を慕うのか、そして社会人なのに何でそんなに暇で生活観が欠落しているのか日本人の感覚からは想像を絶しています。突っ込み所が多すぎるて共感しようもないのに世界中で評価された理由がつかめません。(お薦め度★)
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