『教養としての<まんが・アニメ>』
教養としての〈まんが・アニメ〉(講談社現代新書 1553) | |
![]() | 大塚英志著+ササキバラ・ゴウ著 出版社 講談社 発売日 2001.05 価格 ¥ 756(¥ 720) ISBN 4061495534 bk1で詳しく見る ![]() |
この一冊で戦後のまんがとアニメの系譜が読み取れます。まんがとアニメに興味のある方に必読の書です。
目次
第一部・まんが論 大塚英志
1)手塚治虫
2)梶原一騎
3)萩尾望都
4)吾妻ひでお
5)岡崎京子
第二部・アニメ論 ササキバラ・ゴウ
6)宮崎駿と高畑勲
7)出崎統
8)富野由悠季
9)ガイナックス
補講)石ノ森章太郎
特に大塚英志氏の"手塚治虫"論は冴え渡っており、非常に感心させられました。彼の分析力と洞察の深さは素晴らしいの一言です。今まで手塚治虫論の中でもピカ一ではないでしょうか。また、"吾妻ひでお"がおたくにおけるロリコンまんがの先鞭をつけていた作家であり、その先見性たるや非凡であったことを証明してくれています。
まんがの考察の範囲に留まらず日本人の国民性についてまで言及されており、その鋭さに驚かされます。彼の著書は『物語消滅論-キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』に続き2冊目です。更に他の作品も読んでみようと思います。
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