『インフルエンザの世紀』
インフルエンザの世紀(平凡社新書 260) | |
![]() | 加地正郎著 出版社 平凡社 発売日 2005.02 価格 ¥ 798(¥ 760) ISBN 4582852602 bk1で詳しく見る ![]() |
今年インフルエンザに罹ったこともあってインフルエンザを知るために読みました。いわゆる一般にいわれるカゼは何らかのウィルスによって発症するもので、インフルエンザのみがインフルエンザウィルスを特定して治療ができるようになっているとのことです。現状ではインフルエンザにおいてはインフルエンザワクチンによる「予防」、迅速診断キットによる「診断」、ノラミニターゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)による「治療」と三位一体の体制が出来ています。しかしながら、鳥インフルエンザの登場に見られるように未知の新型インフルエンザウィルスの脅威にさらされており、いつなんどき「インフルエンザ・パンデミック」と呼ばれる大流行が発生するも限らないと述べられています。また、コロナウィルスによって感染するSARSについてもこれに効くワクチンも薬もできていない状況でインフルエンザ流行と同時に再びSARSが発生した場合、発病時の症状がきわめて似ているためかなりの混乱を招く恐れがあるようです。もっとも有効な手立てはインフルエンザワクチンの接種であり、インフルエンザに罹らないことを実行する必要があると著者は訴えています。この本を読んだことを機に毎年インフルエンザワクチンの接種を行うことを決めました。
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