『救命病棟24時』(第3シリーズ11話+スペシャル1話)
出演、江口洋介、松嶋奈々子、香川照之、京野ことみ、小栗旬、大泉洋、川岡大次郎、MEGUMI、小市慢太郎、深浦加奈子、鷲尾真知子、渡辺典子、山口美也子、石黒賢、平田満、仲村トオル。
第3シリーズでは「大規模災害時の救急医療」テーマとされました。いつ何時発生するかもしれない首都圏の大地震を扱うというある意味でリスクの高い題材であったわけです。企画の思いっきりの良さと時代性に感心させられました。1995/1/17の神戸淡路大震災を徹底的に検証したと思える真摯な作りで、実際に被災したときのシミュレーションとして自らの身に置き換えて鑑賞しました。3/22の最終回は20.6%で平均19.1%、3/29のスペシャルとなる「アナザーストーリー」では18.8%の視聴率でした。1月期ドラマで第2位です。ちなみに1位は『ごくせん』(第2シリーズ)は最終回32.5%で平均27.8%でした。大ヒットとはならなかったのは、人間ドラマよりも被災時のドラマが前面に出たためだと思われます。質が高くても視聴率が取りにくかったのかもしれません。
第3シリーズということで主演の江口洋介の良さは言うまでもありません。出産復帰第一作として注目された松嶋奈々子も情の細やかさに対する演技力が増したようで、映画『リング』での母親役としての我が子に対する演技力の無さは解消された印象を受けました。
今回の出演者の中でも何といっても注目すべき人は大泉洋でしょう。地元の北海道で人気があり旬な俳優さんであることは知っていましたが、初めて画面で観ました。どうしても重たく暗くなりがちな場面が多くなりますが、重要なシーンでのムードメーカとしの役どころは見事で、軽すぎずコミカルすぎない程好い演技をこなしました。最終回後のスペシャルでは主役として大役をはたしました。今後の彼に注目していきたいと思います。(お薦め度★★★★)
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