『ふくろう』
監督・脚本、新藤兼人。2003年日本。コメディホラー映画。出演、 大竹しのぶ(母)、伊藤歩(娘)、木場勝己(ダム労働者)、柄本明(ダム労働者)、原田大二郎(ダム監督)、六平直政(電気屋)、魁三太郎(電気屋上司)、田口トモロヲ(水道屋)、池内万作(巡査)、蟹江一平(役場職員)、大地泰仁 浩二(幼なじみ)。
東北のある開拓村で最後に残った一家の母と娘が生活に困って売春で得た金で村から出ようとするヘンチクリンな物語です。新藤兼人は映画監督として様々な功績があった方だと思います。しかし、この駄作は理解できません。「入植」や「開拓村」など数十年前に使われていた言葉が繰り返されます。主人公の母娘は開拓村での生活を呪っており怒り心頭ですが、何も伝わってこない。作品の前提として現代の設定なのか過去なのかわかりません。というか全く設定作りを放棄しています。売春を描いていながら全く欲情を感じさせない展開はコメディのようだといえばそれまでですが、実はホラーなのだという全体を通してのロジックが壊れていて何をテーマにしているのか、何を訴えたいのか、わけがわかりません。後半のクライマックスでの巡査と役場職員、幼なじみの若手俳優3人の下手さ加減にはあきれました。
(お薦め度☆)
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