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2005.05.31

『Happy Together』全16話

演出、オ=ジョンノク。脚本、ペ=ユミ。1999年韓国SBS放映。ファミリードラマ。出演、イ=ビョンホン(長男)、ソン=スンホン(次男)、キム=ハヌル(次男の婚約者)、チョン=ジヒョン(三女)、カン=ソンヨン(次女)、チョ=ミンス(長女)、ハン=ゴウン(次男の同僚)、チョ=ジェヒョン(ヤクザ)、チャ=テヒョン(ヤクザの子分)。

WOWOWの韓国ドラマ第3弾は4/1からスタートし5/27に終了しました。韓国で最高視聴率39.8%を記録した話題作で、父親と母親の子連れ再婚によって一度家族となった兄弟姉妹が、両親の事故死で離れ離れになって暮らすことになり、偶然の再会から再び家族の絆を取り戻すという物語です。
イ=ビョンホンとソン=スンホンの韓国トップスターの共演は意外でしたが、うまい組み合わせになっていました。チョン=ジヒョンとチャ=テヒョンが『猟奇的な彼女』以前にカップルとして相性の良さをみせていたり、『清風明月』で徹底的な二枚目だったチョ=ジェヒョンがコミカルな演技をみせてくれたり、豪華キャストが放つドラマのパワーを堪能しました。ヒロインとなるキム=ハヌルは初顔でしたが、楚々とした美しい方で一気にお気に入りになりました。本当に韓国女優は綺麗な方が多いですね。
このドラマはキャストに魅せられましたが、ストーリーとしてはイマイチでした。狂言回しとして長男役イ=ビョンホンが使われ過ぎて、その大袈裟な三枚目役には時として食傷気味になりました。家族の再生というメインテーマが本格的に語られるのが終盤で感動作としては物足りなさを感じました。
(お薦め度★★)

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2005.05.30

『ツインズ・エフェクト』

監督、ダンテ=ラム。2003年香港。コメディ・アクション・ホラー映画。原題『千機變(The Twins Effect)』。 出演、イーキン=チェン(リーヴ)、ジリアン=チョン(ヘレン)、シャーリーン=チョイ(ジプシー)、ジャッキー=チェン(救急隊員)、カレン=モク(アイヴィ)、エディソン=チャン(プリンス・カザフ)、アンソニー=ウォン(プラダ)、ミッキー=ハート(デコテス公爵)。

WOWOWの映画番組案内で知りました。見どころは「香港で人気絶頂のアイドル・ユニット《Twins》の2人が主演し、吸血鬼軍団VS吸血鬼処刑人の死闘を描くアクション・ファンタジー。あのジャッキー・チェンの特別出演も話題!」。香港のアイドルに興味が引かれたのですが、出演者に驚かされます。『インファナル・アフェア 無間序曲』の若きラウ役のエディソン=チャンとウォン警部役のアンソニー=ウォン、『クローサー』の刑事役カレン=モク、そしてジャッキー=チェンと人気スターが共演していました。物語は「霊幻道士」シリーズのキョンシーを西洋の吸血鬼に置き換えた現代アクションもので、独特で摩訶不思議なストーリーが展開されます。アイドルのチョンとチョイは日本人に合う可愛さでアクションもなかなかのものでした。ジャッキー=チェンも彼らしい活躍をします。それにしても『インファナル~』の二人のシリアスな演技しかしらない者にとってギャップのあるコメディ演技は結構楽しめました。
(お薦め度★★)

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2005.05.29

F1第7戦ヨーロッパGP

ドイツ、ニュルブルクリンク。59周。

優勝、フェルナンド=アロンソ(ルノー)。今シーズン4度目。2位ニック=ハイドフェルト(ウィリアムズBMW)。3位ルーベンス=バリチェロ(フェラーリ)。

スターティンググリッドは一列目ハイドフェルト、キミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)。2列目マーク=ウェーバー(ウィリアムズBMW)、ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、3列目ファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)、アロンソ。今回のヨーロッパGPから予選は土曜日の1回のみに変更された。BARホンダはエンジン交換が認められず、第4戦サン・マリノGPのエンジンでレースに復帰。バトン13番手、佐藤16番手。

スタートで9番目のジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)が動けず、再びフォーメーションラップをやり直して1周少ない59周でレースが争われることになった。エキストラスタート直後に第1コーナーで5、6台を巻き込む事故が発生しウェーバーがリタイヤ。この影響で佐藤とラルフ=シューマッハがピットストップ。ライコネンとハイドフェルトが飛び出して3位以下を引き離した。今回もライコネンが圧勝かと思われたがマシントラブルの影響で何回もミスを繰り返し、独走態勢に持ち込めない。アロンソやミハエル=シューマッハなどもミスするシーンが観られた。
ライコネンの右フロントタイヤに大きなフラットスポットが発生し、残り7周目の車載カメラからの映像でも大きな振動が発生している状態が確認できる。このまま走り続けるのは無謀とも思える。2番手のアロンソがハードに追い上げを開始してきており、ピットストップせずに逃げ切る作戦に出た。しかし、残り1周でとうとうサスペンションが破壊してコースアウトしてクラッシュ。前を走っていたバトンに追突するところだったし本人も大怪我を負う可能性があった。今シーズンのタイヤ交換できないレギュレーションのせいとはいえ、マクラーレンMercedesチームは危険な賭けを行った。

5位にミハエル=シューマッハ。10位バトン、12位佐藤。

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2005.05.26

UEFAチャンピオンズリーグ04/05決勝 ミラン対リバプール

トルコ、イスタンブール。アタチュルク・オリンピック。
主審、メフート=ゴンザレス(スペイン)

ミラン監督、カルロ=アンチェロッティ。
リバプール監督、ラファエル=ベニテス。

イタリアとイギリスの名門チームの対決。

3―3、PK2―3。リバプール優勝。

前半は3―0でミラン。
1分、マルディーニ。ピルロのFKを地面にバウンドさせての開始後いきなり先制。
39分、クレスポ。カカが起点となってシェフチェンコへ、センタリングを戻りながらゴール。
44分、再びクレスポ。カカからのパスをワンタッチで出てきたGKドゥデクの上を抜くシュート。

後半3―3に追い付かれた。
54分、ジェラード。ヨン=アルネ=リーセのクロスをヘディングで決める。
56分、シュミチェル。ミドルシュートで豪快に追加点。
60分、シャビ=アロンソ。このリバプールの3点目は主審のミスジャッジによるPK。ガットゥーゾ (ミラン)がペナルティエリア内でジェラード(リバプール)に対してファウルと判定されたが、ジェラードが自ら倒れこんだシュミュレーション。マルディーニが副審に抗議するも認められなかった。リバプールの押せ押せのムードが判定に味方した。
延長に入るが決着せずPK戦。ミラン5番目のシェフチェンコがセーブされて試合終了。

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2005.05.25

送別会

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御世話になった上司の送別会を同僚3人で行いました。お礼にオニオンスープをいただきました。ありがとうございました。これからも一層頑張ります。

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コレド日本橋

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東急日本橋店跡地に建設されたコレド日本橋ですが、知人から”丸ビルを小さくしたようなもの”と聞いていたので行くのをためらっていました。何かのついでと考えていたところ、ブログ「ハングルな日々」で「夏の香り」写真展が開催されていることを知り(情報ありがとうございました)、コレド日本橋を見学しました。遠くで見た感じは立派なビルですが、建物の中は長っぽいフロアで奥行きが無く狭く感じます。高級な店舗が隣り合って並んでおり、正に”丸ビルを小さくしたようなもの”で興味が湧きませんでした。

さて、写真展ですが入りませんでした。ガラスに面した隣の雑貨フロアから観察したところ「夏の香り」の写真パネルが数枚で小さく、見慣れたもので鑑賞する必要を感じませんでした。また、雰囲気が馴染めません。入り口脇のソン=スンホンの等身大写真の前に小母様方が2、3人少し離れて動かずにいるため塞がれた状態なのと、フロアにいた3人の係員が会場に入った人に何をするでもなく首を動かさず直立している様子が奇異に映り思いっきり引いてしまいました。

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Edyの欠点

先月Edy機能付クレジットカードが更新されて新カードが届いた。旧カードを廃棄するためハサミを入れようとしたが、Edy残高が百数十円あるので使い切らなければならない。現金ならば新しい入れ物に移し替えればいいだけなのだが、電子マネーの場合にはそうはいかない。便利であるだけに非常に面倒に感じてしまう。自由なバーチャルから制約のあるリアルに引き戻された感覚がある。
別のEdyカードをもってam/pmのレジで相談する。「1枚目のEdy残高を0にして、残りを2枚目で残金を支払う」ことを伝えたが店員に操作ミスされた。2枚目だけで支払いが完了。失敗したことを伝えてくれないため、自宅に帰ってからパソリで1枚目の残高を確認しなければならなかった。そして数週間をおいて再度トライしたところ今度は旧カードのEdy残高を無くすことができた。ただし、前回同様に操作ミスはあった。このようなケースは慣れていない様子なので、レジが空いているときに依頼すべきことがわかった。これでようやくEdy残高0になった旧カードにハサミをいれることができる。
Edyを使い始めた2年前から、Edy残高を使い切るにはどうしたらいいか小さくて重要な疑問だった。EdyサイトのFAQにいまも詳しい記載はない。支払額を超えずにEdyにチャージして使い続けている限りにおいて問題はまったくない。しかし、今回のように電子マネーの入れ物であるハードを更新するときに意識しなければならなくなってくる。欠点と言うべきものではないのだろうが、大きなハードルだった。今回の経験でようやくEdyの使い方の基本を学習できた。

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2005.05.22

F1第6戦モナコGP

モンテカルロ市街地コース。78周。

優勝、キミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)。前回に続きポールtoウィンで2連勝。2位ニック=ハイドフェルト(ウィリアムズBMW)、3位マーク=ウェーバー(ウィリアムズBMW)。

スターティンググリッドは一列目ライコネン、フェルナンド=アロンソ(ルノー)。2列目ウェーバー、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。3列目ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、ハイドフェルド。

スタート直後にライコネンが飛び出し、アロンソが追う展開になる。タイムは1分16秒台。25周目あたり、ミラボーでアルバース(ミナルディ)がスピンしコースを塞ぎ、スターウォーズ・ルックのクルサード(レッドブル)にミハエル=シューマッハ(フェラーリ)が追突して一時大混乱となり、すかさずセーフティカーが入る。マシンの多くはピットストップ。ライコネンとツゥルーリは入らず再スタート後は1番手、2番手。クルサードはリタイヤ。
終盤、ルノーのアロンソとフィジケラがタイムが出ず、1分21秒台で周回。アロンソのリヤタイヤの溝が無くなっておりペースを上げられない状態。残り7周でハイドフェルドがヌーベルシケインで刺して2位浮上。ウェーバーも同様にアロンソを抜いて3位となった。

セーフティカーが入るまでは緊張感のあるレースだったが、再スタート後は混沌となってしまった。特にルノーが前半ライコネンを追うために無理をし過ぎて後半はタイムを上げることができず、抜かさせないレース運びで後続のペースを落とさせレースを盛り下げた。張本人のアロンソは4位。ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)は7位。

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ロードレース世界選手権 MotoGP第4戦フランスGP(5/15)

ル・マンサーキット。28周。

優勝はバレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)、2位セテ=ジベルーノ(ホンダ)、3位コーリン=エドワーズ。日本人ライダーは8位に中野真矢(カワサキ)。

レース前に小雨が降るが止んだためドライコンディションで争われた。そのため序盤は路面が不安定で何人も転倒者が続出。ポールシッターのロッシ選手がスタートで出遅れ6番手から、先頭の同じチームのエドワーズ選手を追い上げる展開。ジベルノー選手もハイペースでラップを刻み、終盤はエドワーズ選手、ロッシ選手、ジベルーノ選手がトップグループを形成し、このレースでの一番の見所となる。ロッシ選手がエドワーズ選手を抜くもののミスして一旦3番手になるが、再びトップに出てジベルノー選手とのマッチレースとなる。両選手の一騎打ちは開幕戦を彷彿させたが、ロッシ選手は全く隙を見せず逃げ切り、最終ラップでラップレコードを更新した。

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2005.05.21

『Re:プレイ』

監督、ローランド=ズゾ=リヒター。2003年米。原題『THE I INSIDE』。ミステリー・サスペンス映画。出演、ライアン=フィリップ、パイパー=ペラーボ(妻)、サラ=ポーリー(兄の婚約者)、ロバート=ショーン=レナード(兄)、スティーヴン=レイ(ニューマン医師)。

非常に高度なサスペンス映画です。記憶の迷宮を扱っており、脚本・編集ともに見事です。難解でロジカル過ぎるためアメリカ映画としては異質に映りました。質実剛健な作風は監督がドイツ人というところからきているのでしょう。邦題のタイトルも的を得てます。観終わってすぐにリプレイしました。立て続けにもう一度観たのは初めてです。2回目にもかかわらず謎が解明されているのにさらに隠れた仕掛けに気付き、無限ループしている物語の奥深さに驚かされました。しかし、人間関係の背景が説明不足のため贖罪のテーマがあまり説得力を持ちません。物語としてはいま一歩というところでした。
(お薦め度★★)

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2005.05.16

自動車税もEdy支払い

千葉県の自動車税(俺への通知額、3万9500円)は今回からコンビニエンスストアで納付できることになりました。

【取扱いコンビニエンスストア】(千葉県内外問わず納付可)
・am/pm
・サンクス
・スリーエフ
・セブン-イレブン
・デイリーヤマザキ/ヤマザキデイリーストアー
・ファミリーマート
・ミニストップ
・ローソン

Edyが使えるam/pmかサンクスで支払うことを決め、ANAカードにチャージしました。上限額が5万円のため残高4万数千円で、いざam/pmへ。レジで店員に念のためEdy支払いが可能かどうか確認しました。万が一現金のみと言われるかもしれないと想定してしたのですが、全然問題ないと表情を変えず「支払えます」と言うやいなやデート印を押したのですぐさまEdyをかざしました。以上、支払い完了です。例年銀行の支払い窓口に並んで手間がかかったのがウソのようです。
Edyを使い始めて2年が経ちました。税金の支払いができるようになって、さらに簡単・便利を体感させてくれます。

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2005.05.15

『韓国ドラマ・ガイド宮廷女官チャングムの誓い 前編』

宮廷女官チャングムの誓い 前編

日本放送出版協会 (2005.2)
通常2~3日以内に発送します。

昨年10/7からスタートして先週5/12に30話が放映されました。波乱の前編を終えて後編に入りますます面白くなってきています。前編のおさらいとドラマの背景を掘り下げるためにガイドを購入しました。全54話の前編にあたる1~27話のストーリーを完全ガイドしています。ただし、24~27話はダイジェストになっておりこの部分だけ残念です。スペシャルインタビューは、スタッフとして監督のイ=ヒョンフンと脚本家のキム=ヨンヒョン、音楽監督のイム=セヒョン。出演者はイ=ヨンエ(チャングム)、ヤン=ミギョン(ハンサングン)、チ=ジニ(チョンホ)、キョン=ミリ(チェサングン)、ホン=リナ(クミョン)、チョ=ジョンウン(チャングムの子供時代)が掲載されています。主要メンバーの女優陣が役の年齢よりも意外に高いので少し驚きました。化粧が上手なのですね、同い年の日本女性より若く見えます。
韓国の歴史を理解するうえでも役立ちます。チャングムの物語は朝鮮王朝の中期で、第9代王・成宗と第10代王・燕山君、第11代王・中宗の時代にあたります。朝鮮王朝(1392~1910年)が518年続いたことや第4代王・世宗がハングルを公布したことなどがわかりました。
なお、後編は6月発売予定だそうです。

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2005.05.14

日本の歴史と文化を理解する辞典

岩波天皇・皇室辞典
吉田 裕 / 原 武史
岩波書店 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

本屋で意外な辞典を発見しました。購入しませんでしたが、今年の3月に岩波書店から発行された読む辞典だそうです。

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2005.05.12

今シーズンの花粉症、終息宣言

5/12朝日新聞の首都圏版から花粉情報の掲載が無くなりました。時たまクシャミがでますが、花粉症の終息宣言がやっとできます。予想通り今シーズンはスギ花粉の当たり年でイヤというほど大量に飛散してくれました。以前「花粉症との戦い」で書きましたように今年は医師に処方された抗アレルギー薬だけでなく、KW乳酸菌のサプリメントを併用しました。お陰様で例年よりも楽に過ごせました。KW乳酸菌の効果であったことは間違いありません。効いているという実感は無いのですが、花粉が多い日でも抗アレルギー薬の効果が継続して安定していました。副作用も無かったようです。私にとって実質的に役に立った初めての健康補助食品でした。花粉が少ないシーズンであれば抗アレルギー薬がなくてもしのげるのではないかと期待を持たせます。来年は年明け早々に体質改善のために健康補助食品を摂ろうと思います。

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2005.05.10

『世界の中心で、愛をさけぶ』

監督、行定勲。2004年日本。純愛映画。出演、大沢たかお(松本朔太郎)、柴咲コウ(藤村律子)、長澤まさみ(広瀬亜紀)、森山未來(高校時代の朔太郎)、山崎努、宮藤官九郎、菅野莉央(少女時代の律子)、杉本哲太(亜紀の父)、天海祐希、木内みどり(朔太郎の母)、森田芳光、田中美里(律子の母)。

予告編に涙したり、平井堅のCDを購入したりで期待しすぎましたね>俺。ヒロイン・亜紀役の長澤まさみが本当に綺麗でした。最近は韓国の女優さんにしか興味がなかったのですが、日本へ少し引き戻されました。手足の長い正統派の美少女です。白血病という役柄のため頭を丸めて役に徹する姿勢も二重丸です。今や映画やドラマに引っ張りだこの人気子役・菅野莉央も存在感を示していました。ということで見所は若手女優以外にありません。物語としてはあまりに突っ込み所があり過ぎです。ネタバレにならない程度で書きますが、主に3つの点が大いに気になりました。①これほどの悲恋を経験していながら主人公・朔太郎が婚約している設定でしかもこの結婚相手はありえないのではないでしょうか。②高校生にもかかわらず家族や友人の存在が希薄過ぎます。③ 有名な「助けてください!」の前後の朔太郎の行動が理解できません。何をやってるんでしょう。こんなシーンでは感動も何もありません。
(お薦め度★★)

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2005.05.09

『世界最速のF1タイヤ』

世界最速のF1タイヤ
浜島 裕英
新潮社 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

F1カーは車体、エンジン、タイヤのどれもがレースに勝つために重要とされています。過去に何冊かF1関連書籍を読みましたが、エンジンや車体についての解説が中心でタイヤに関してはほとんど書かれていませんでした。著者の浜島裕英氏はブリヂストン・モータースポーツタイヤ開発室長で現在フェラーリなどのチームをサポートしています。まさにタイヤに関して真打登場といったところでしょう。著者がブリヂストンに入社した動機から1981年にモータースポーツ部門に異動してF2参戦し、宿敵ミシュランとの壮絶な戦いを通して勝つためのタイヤをつくる過程は直接現場にかかわった人間ならではの説得力ある描写です。F2、DTM、インディ、そして念願のF1へステップアップするドキュメンタリーは読む者の期待を裏切りません。F1におけるタイヤ特性や車体との関係についてもわかりやすく説明されており、タイヤからレースを考える視点に立った内容です。タイヤ以外にもミハエル=シューマッハはなぜ強いのかといった身近に接する立場で彼の魅力を存分に披露してくれます。最終章では昨年の第3戦バーレーンGPでの「サーキットの四日間」が克明にレポートされており、現場のエンジニアの緊張感が伝わってきました。TV観戦した2004年のレースを反芻しました。

ところで、本書については今年3月に発行されており気になっていたのですが、読むのを少しためらっていました。昨年の18戦15勝の覇者であったブリヂストンタイヤが、今年は低迷し続け第4戦サン・マリノGPでシューマッハの異次元の速さで2位となり見事復活と感じてやっと購入しました。ミシュランが活躍している中で読む気が起こらなかったのです。そして読み終えたとたんに第5戦スペインGPでのリヤとフロントタイヤの二重のトラブルで3位目前のシューマッハがリタイヤするというブリヂストンタイヤにとっては天国から地獄に突き落とされた事態になっています。完走したバリチェロのタイヤには異常がなかったようなので原因はタイヤ自体の問題なのかはわかりませんが、本当にレースは過酷です。

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2005.05.08

F1第5戦スペインGP

スペイン バルセロナ
コース、サーキット・ド・カタロニア。66周。

優勝はポールtoフィニッシュのキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、ルノーの開幕4連勝でストップさせた。2位フェルナンド=アロンソ(ルノー)、3位ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、4位ラルフ=シューマッハ(トヨタ)。

スターティンググリッド、1列目ライコネン、マーク=ウェーバー(ウィリアムズBMW)。2列目アロンソ、ラルフ=シューマッハ。3列目トゥルーリ、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)は4列目8番手。

スタート直後、ミナルディの2台が発進できず、すぐにセーフティカーが入る。3周したところで再スタート。ライコネンが2番手のアロンソ以下をぐんぐん引き離す。1回目のピットストップでコースに戻っても1番手をキープして、この速さは別格。レース中盤にはミハエル=シューマッハが3番手まで躍進し前回のサン・マリノの再現かと期待させた。しかし、44周で左リアタイアのパンクで2回目の緊急ピットインでタイヤ交換してレースに復帰するもののすぐに左フロントタイヤもパンクしてリタイヤ。ミシュランタイヤに問題が無かったレースでブリヂストンタイヤのトラブルは深刻に映った。レースの面白味もここまでで後は前回リタイヤしているマクラーレンMercedesのマシンが最後まで走り抜くかに焦点が移ったが、何の問題も無く圧倒的な速さで圧勝した。

いよいよマクラーレンMercedesが復活してきた。しかも相当速いマシンに仕上がってきている。

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『4400 未知からの生還者【日本語吹替版】』(全6話)

企画・製作総指揮、ルネ=エチェヴァリア。SFミニシリーズ。2004年7、8月全米放映。原題『The 4400』。出演、ジョエル=グレッチ、ジャクリーン=マッケンジー、ピーター=コヨーテ。

GWの5/3から2話ずつ三夜連続でWOWOWプレミアと銘打たれたSFドラマが日本初放映されました。「2004年に全米のSFテレビドラマ界を席巻した秀作」とのことで、スタッフはSFドラマシリーズ『新スタートレック』『スタートレック ディープ・スペース・ナイン』の脚本・シリーズ構成に参加していたルネ=エチェヴァリアとありました。彼の名は知りませんが、『新スタートレック』のコレクターズボックスを購入した者としては見逃すわけにはいきません。全6話(4時間半)を観ました。あらすじをWOWOWのHPから引用します。

宇宙から飛来する謎の物体が、地球に接近。このままでは地球に衝突すると判断した各国の軍隊は核ミサイルで攻撃するが、地上に届く寸前で物体は消え、代わりに舞い降りたのは無害の光だった。 国土安全保障省の科学者ダイアナが現場に駆けつけると、そこには性別も年代もさまざまな4400人がたたずんでいた……。ある人は数ヶ月、またある人は60年以上に渡って姿を消していたが、誰も彼も全く年をとらず、当時のまま戻ってきたのだった。 その後、さまざまな実験にかけられる「4400」(フォーティフォーハンドレッド)のメンバーたち。 次第に忘れ去られていた記憶も明らかになってゆく。しかし、それは我々の認識をはるかに超えるものであった。やっと家族のもとへ戻り、平和な日々が訪れるかと思われた矢先、「4400」の身に不可解な現象が起こりはじめた。彼らの裏に隠された真実を突き止めるため、国土安全保障省のシアトル支局長ライランドのもと、本土防衛官の2人、トムとダイアナが立ちあがる。「4400」がもたらすものは地球の滅亡か、それとも救済か……。

なかなか面白いドラマでした。スタートレックを期待しましたが、『Xファイル』のようなサスペンスもので、話が進むに従って謎が謎を呼んで物語に引き込まれて行きました。ミニシリーズであるため、様々な出来事が複合的に絡んでいながら、多くを解決しないままに終了してしまいますが、後味すっきりなラストでした。
(お薦め度★★★)

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2005.05.07

『ドラゴンヘッド』

監督、飯田譲治。2003年日本。SF映画。出演、妻夫木聡、SAYAKA、山田孝之、藤木直人、近藤芳正。

不評どおりでした。全然駄目。地球の地軸が変動して火山の噴火をはじめとする天変地異が起こり、人々が狂って殺し合うという近未来の設定で主人公たちのサバイバルが描かれます。パニックホラーというのでしょうか全くもってトンチンカンな物語です。冒頭から演出過剰で引いてしまいました。役者の演技がどうのと評価する以前で出演者が哀れに感じられました。何故こんな愚作をつくるのか理解できません。
(お薦め度☆)

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2005.05.06

BARホンダ、第5、6戦出場停止

BARホンダは、第4戦サン・マリノGPでジェンソン=バトンの車体重量が規定よりも軽かったとして国際自動車連盟(FIA)の国際提訴裁判所から2レースの出場停止と第4戦の成績を無効とする裁定を5/5に受けた。

チームとして情けない。低迷していて焦りがあったのだろうが、マネジメントはどうなっていたのか。今期3レースも落とすとなると成績は絶望的。

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2005.05.04

『ベン・ハー』

監督、ウィリアム=ワイラー。1959年米。原題『BEN-HUR』。歴史劇映画。出演、チャールトン=ヘストン(ジュダ=ベン・ハー)、スティーヴン=ボイド(メッサラ)、ジャック=ホーキンス(クインタス=アリウス)、ヒュー=グリフィス(族長イルデリム)、ハイヤ=ハラリート(エスター)。第32回(1959)アカデミー賞最多11部門受賞。

『ローマの休日』や『おしゃれ泥棒』など数々の名作を残した監督の歴史スペクタクル巨編で戦車競技シーンはあまりにも有名です。しかし、何故か初めて観ました。ユダヤの豪族の息子ベン・ハーが幼なじみでローマ軍のメッサラに裏切られて復讐する話とキリストの誕生からローマ軍によって最期を迎えるという話の2つが組み合わされた作品だということがわかりました。単純な復讐劇ではなく、複合的に深いテーマを扱っているため4時間もの上映時間はうなずけます。絢爛豪華な作りは今観ても色褪せない迫力があります。古き良き時代の贅沢な大作です。
(お薦め度★★★)

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2005.05.03

『CASSHERN』

監督、紀里谷和明。2004年日本。アニメ実写版映画。出演、伊勢谷友介、麻生久美子、寺尾聰、樋口可南子、小日向文世、宮迫博之、佐田真由美、要潤、西島秀俊、及川光博、寺島進、大滝秀治、三橋達也、唐沢寿明。1973~74年に放送されたTVアニメ「新造人間キャシャーン」の映画化。

秀作です。想像していた以上に素晴らしく、映画館で鑑賞しなかったことを大いに後悔しました。昨年の公開時に参考にさせてもらっているブログのいくつかを読んだところ、酷評ばかりが目だったので見送ってしまいました。日本アニメの実写版は成功すること自体が稀だという思いもありました。
それにしても何故この作品を面白いと評価できないのか不思議です。
原作となったアニメは知りませんがTVアニメ「新造人間キャシャーン」の世界を踏襲していないので知っている人(ファン)からすると裏切られたと感じるのかもしれません。しかし、原作を大切にすべきなのでしょうか。『キューティーハニー』のように原作と違えたほうが映画としては良くなると思います。下手に原作を引きずると『デビルマン』のようになってしまいます。
宇多田ヒカルのご主人という感情的な部分が影響しているのかもしれません。彼女のプロモーションビデオは紀里谷監督になってから、華やかでどぎつい色で彩られたいままで観たことも無いデザインによる映像美が追求されて、彼以外の作品と比べて鑑賞頻度が落ちました。もしもプロモーションビデオのようなノリで映画が作られたとすると映像感覚的に遠慮したい気持ちがありました。私の場合は映画が良いほうにでましたが、逆に感じた方が多かったのかもしれません。
さて、作品です。全編に溢れる映像美の追求とシーンごとに映像のトーンを変えて強弱を出すバランス感覚は稀有の才能です。しかも物語として作品に込められたメッセージをラストのシーンで昇華させる技量は非凡です。日本アニメ実写版としては『キューティーハニー』に次ぐ出来です。
(お薦め度★★★★)

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2005.05.02

『解夏』

監督・脚本、磯村一路。原作・主題歌、さだまさし。2003年日本。ラブストーリー映画。出演、大沢たかお、石田ゆり子、富司純子、林隆三、田辺誠一、古田新太、鴻上尚史、石野真子、渡辺えり子、柄本明、松村達雄。

ベーチェット病によって失明してしまう小学校教諭である青年の苦悩を描いた作品です。効果的な治療法が無いため悪化する病状をどのように受け止めるかという心構えを中心に語られます。主人公の故郷である長崎の美しい景色が叙情的な物語を盛り上げます。演技派が固めていますが、ヒロインについてはミスキャストではないでしょうか。特に気になったのは石田ゆり子の「しかめっ面」でした。彼女が再三みせる苦悩の表情はワンパターンで、将来別れる暗示なのか今現在困っているのかわかりません。彼女の不安そうな表情を観るたび何なのとひとりで突っ込んでいました。
(お薦め度★★)

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2005.05.01

『純愛中毒』

監督、パク=ヨンフン。2002年韓国。ラブサスペンス映画。英題『ADDICTED』。出演、イ=ビョンホン、イ=ミヨン、イ=オル、パク=ソニョン。

脚本とストーリー展開が良く出来た作品だと思います。イ=ビョンホンは『バンジージャンプする』で感じたように演技がうまいですね。レーサー姿が決まっています。レーシングシーンは本物のようでなかなかの迫力でした。ところで、死んだ人の魂が親族に乗り移るという設定で中途半端なサスペンス仕立ては感情移入できません。全然映画の世界に入ることが出来ず、途中からラストがどうなるかだけしか興味がなくなりました。そして結末は救いようがありませんね。物語としては成立するのでしょうが、登場人物の人格破綻はホラー並で気持ち悪い。同じ題材で先に描かれた日本映画で広末涼子が主演した『秘密』(1999)のほうが毒気があり共感できました。
(お薦め度★★)

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