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2005.06.30

erabu2005年上半期映画ベスト5

【2005年1月1日~6月末に観た映画83本の順位】

1位 『彼女を信じないでください』2004韓国
1位 『セルラー』2004米国
1位 『イルマーレ』2000韓国
4位 『ハウルの動く城』2004日本
5位 『ゼブラーマン』2004日本

次点
キューティーハニー』2004日本
CASSHERN』2004日本

・『彼女を信じないでください』の意外なストーリー展開が可愛らしくて好きです。
・『セルラー』は脚本が素晴らしく、電話というテーマでよくぞここまでの作り込めるものだと感心しました。残念なのはキム=ベーシンガーが老けてしまったことでした。
・『イルマーレ』の大胆な編集は、監督の力量です。素晴らしいです。
・『ハウルの動く城』は何といっても「キムタク」の声が魅力です。
・『ゼブラーマン』、クドカンの脚本は本当に良いですね。
・次点の2本はアニメ実写版で、いままでこのジャンルの邦画は成功してきませんでした。2人の監督の今後に期待がかかります。

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2005.06.29

『バーバー吉野』

監督・脚本、荻上直子。2003年日本。コメディ映画。出演、もたいまさこ、米田良、大川翔太、松村諒、宮尾真之介、石田法嗣、浅野和之、桜井センリ。第13回PFFスカラシップ作品。

どこかノスタルジィ漂うある町で小学生の男の子全員がマッシュルームカットのような「吉野刈り」と呼ばれる髪型をしています。男子は町の風習として「吉野刈り」をしていることを疑問に感じていません。彼らの頭を刈っているのが町にある床屋「バーバー吉野」というもたいまさこ演じるところの女主人で、息子も「吉野刈り」した小学生です。ある日この学校に東京から転校生がやってきて「吉野刈り」を拒否したことが、学校内で緊張感を生み、やがて町にとって大事件に発展してしまうという物語です。もたいまさこはうまい役者だと思っていたのですが、母親役が全く出来ていません。床屋の女主人は頭髪スタイルの伝統を守ろうとする急先鋒を勤めるのですが、キャラクターが強すぎて単なる変なおばさんにしか見えません。親子の関係がこのキャラクラーの設定に負けてしまい息子への情感を表現できていません。もともとの人物像として設定が難しいので彼女の演技力というよりも脚本の問題だと思います。救いとしては小学生の子供たちがとてもかわいらしく、演技が良かったことでしょう。残念ながら小学生たちが主人公なので青春映画と呼べるものになっていません。
(お薦め度★★)

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『子猫をお願い』

監督・脚本、チョン=ジェウン。2001年韓国。青春映画。原題『TAKE CARE OF MY CAT』。出演、 ペ=ドゥナ、イ=ヨウォン、オク=ジヨン、イ=ウンシル、イ=ウンジュ。

韓国の映画やTVドラマは虚構のドラマチックな展開の物語ばかりで感動の押し売り的なものが多い中で、等身大の少女をストレートに描く青春映画は非常に新鮮に感じました。日本映画のテイストに近いものがあります。韓国の世情がよくわからないものの、大人になるための葛藤は普遍的なテーマであり訴えてくるものがあります。高校時代からの5人の親友同士が社会に出てから微妙に関係が変化するなかで、友情の象徴としての子猫の飼育が見事なバランスで描かれていました。脚本が光るなかなかの佳作。『TUBE』のヒロインだったペ=ドゥナがなかなかいい味を出しています。
(お薦め度★★★)

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2005.06.28

Discovery Channel特別番組「サイエンス・オブ・ランス・アームストロング」

ツール・ド・フランス開催記念として、7連覇を目指すランス=アームストロング選手を科学する特別番組がDiscovery Channelで6/27(月)20~21時に放映されました。

癌を克服してツール・ド・フランス前人未到の6連覇を果たした米国人自転車レーサーとしてあまりにも有名ですが、これまで詳しいことは知りませんでした。この番組で彼のスポーツでの経歴を含め、1996年当時の彼の癌がどうゆう状態だったか詳しく知ることができす。何よりもショッキングなのは睾丸癌に犯され、それが転移した脳と肺のCTスキャン映像です。予想外に大きなものでした。この写真の癌を克服できたことが信じられませんし、ましてやスポーツ選手として復活し大成功することができるなどとは夢にも思えないでしょう。生存率が30~40%と診断されていたのですから奇跡としか言いようがありません。
3年後の1999年から連続6回のツール・ド・フランス優勝をへて、今年2005年を最後に引退を表明しています。1971年9月18日生まれの33歳、最後の勇姿を刻み込みたいと思います。

さあ、4日後の7/2に向けてツール・ド・フランス2005の準備は整いました。

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2005.06.27

ロードレース世界選手権 MotoGP第7戦オランダGP(6/25)

オランダ、アッセン・サーキット。5.997km×19周。全コースがコーナーリングで構成されたサーキットでテクニックが要求される。

優勝は、5連勝で今期6勝目のバレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)。2位マルコ=メランドリ(ホンダ)、3位コーリン=エドワーズ(ヤマハ)。日本人選手は中野真矢(カワサキ)が8位、玉田誠(ホンダ)14位。

スターティンググリッド、フロントローはロッシ、セテ=ジベルノー(ホンダ)、メランドリの常連が並ぶ。中野真矢が2列目4番手で好位置につけた。スタートでロッシがいつものとおり出遅れ、メランドリが序盤トップになる。中野選手は徐々に追い抜かれて順位を下げる。ジベルノーも調子が出ない様子でトップ集団の後方に位置する。そんな中でロッシが10周目の早い段階でトップに立った。そして順位を下げることなくフィニッシュ。父親が250ccで走った思い出のコースでの勝利となった。

表彰台でのロッシとメランドリの二人は実に楽しそうにシャンペンファイト繰り広げた。


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2005.06.26

DVD「ツール・ド・フランス 2004 スペシャルBOX」

91回大会。ランス=アームストロング(アメリカ、USポスタルサービス)が前人未到の6連覇を達成するかどうかが見所。ベルギー、リエージュがスタートで21チーム188人がパリ・シャンゼリゼを目指してスタートする。

ヤン=ウルリッヒ(ドイツ、Tーモバイル チーム)とタイラー=ハミルトン(アメリカ、フォナック・ヒアリング・システムズ)がアームストロングの対抗馬として期待されるが、昨年の5連覇で苦しんだのがウソのようにアームストロングの強さが復活する。早々と第4ステージでマイヨ・ジョーヌを一時的に獲得。勝負どころは第12ステージのピレネー山岳コースで、ライバルが浮上しない。第13ステージではハミルトンがリタイヤ。第15ステージの山岳コースでアームストロングが再びマイヨ・ジョーヌを獲得する。これ以降も圧倒的な強さで首位を守った。貪欲に勝ちにこだわる姿勢が印象に残った。

個人総合順位
優勝、アームストロング。至上初6連覇達成。2位アンドレアス=クレーデン(ドイツ、Tーモバイル チーム)、3位イヴァン=バッソ(イタリア、チームCSC)、4位ヤン=ウルリッヒ。

チーム総合順位
優勝、T-モバイル(ドイツ)。

2004年のスペシャルBOXは、前年のDVD「100周年記念大会 ツール・ド・フランス2003 スペシャルBOX」と比較して、雑な作りでクオリティが数段下がった。各ステージの表彰映像があったりなかったりで、成績がどう変化しているのかつかみにくい。日本語解説も解説者同士が共通の認識で喋る井戸端会議のようで視聴者には非常にわかりにくかった。前作よりもレベルダウンするようなものは御免こうむりたい。

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2005.06.25

『海猿』

監督、羽住英一郎。原作、佐藤秀峰(主なコミック作品、『ブレックジャックによろしく』)。2004年日本。海洋アドベンチャー映画。出演、伊藤英明、加藤あい、海東健、伊藤淳史、香里奈、杏子、國村隼、藤竜也。

期待外れでした。ヒットした割りに映像から力強さを感じません。監督の演出と役者たちの技量不足でしょう。主役陣に華がありません。ヒロインの加藤あいは遺憾ともしがたいものがあります。銀幕に向いてないようです。ストーリーについては友情の描き方にイマイチ深みがありません。ラストのご都合主義的な展開はお涙頂戴としての要素がプンプンで作品の限界を感じました。重くも軽くも無く中途半端なのです。同じ題材を扱った韓国映画『SSU』のほうが数段面白い作品です。
(お薦め度★★)

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DVD「100周年記念大会 ツール・ド・フランス2003 スペシャルBOX」

第90回大会。1903年から100年を迎えた100周年記念大会は、パリを22チーム198人がスタートしてパリに戻るコース設定で3週間に渡り3361㎞のレースが展開された。今回は何と言ってもランス=アームストロングが5連覇するかどうかが焦点となった。

帝王ランス=アームストロング(アメリカ、US Postal)にとって過去にない過酷なレースになった。第8ステージでマイヨ・ジョーヌを獲得するが第14ステージではヤン=ウルリッヒ(ドイツ、Team Bianchi)、アレクサンドル=ミノクロフ(カザフスタン、Team Telekom)が総合時間で十数秒に追いつかれてしまう。山場は第15ステージ。山岳コースでいつも追いつくのがやっとのアームストロングだったが、この日は積極的にトップを狙う。先行しようとした矢先、沿道の少女が差し出した袋にハンドルを取られ落車する大アクシデントが発生。すぐに自力で起き上がってレースに戻った。驚いたことに先頭に立ったウルリッヒ以下の先頭集団がアームストロングを待っていた。ライバルのアクシデントをこれ幸いと置き去りにしないフェアな精神に感動した。落車にもかかわらず目が覚めたように素晴らしい走りでトップでゴールして、これまでの悪い流れを断ち切った。レース後のインタビューで落車について観客の近くを走った自分のミスだとコメントした。立派な人格者だ。さすが帝王と言われるだけのことはある。第19ステージ個人タイムトライアルで2番手にいたウルリッヒが転倒するアクシデントもあって、アームストロングが万全のレースでほぼ総合優勝を確定させた。
チーム優勝、Team CSC。

個人総合優勝、ランス=アームストロング。5連覇達成。ミゲール=インデュラインの5連覇(1991~95年)に並んだ。2位ジャン=ウルリッヒ。3位アレクサンドル=ミノクロフ。4位に1ステージの集団落車で鎖骨骨折したタイラー=ハミルトン(アメリカ、Team CSC)が入った。

地上波からツール・ド・フランスの番組が無くなって久しい。十数年ぶりの映像だ。嬉しい。約4時間で全20ステージの重要な部分を繋いであり非常に楽しめた。このスペシャルBOXはDISK2枚で構成されて本編が約4時間。特典映像が約30分収録されている。特典映像はレース前の「チームプレゼンテーション」「メディカルチェック」、レース後の「100周年記念パレード、ツール・ド・フランスの風景」「アームストロング記者会見」の4つがあり、レース以外の大会全体を知ることができる。特にシャンゼリーゼ通りを黄色で埋め尽くした100周年記念パレードはとても美しく、フランス文化の見事さを感じさせた。

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『パルプ・フィクション』

監督、クエンティン=タランティーノ。1994年米。バイオレンス・アクション映画。原題『PULP FICTION』。出演、ジョン=トラヴォルタ、サミュエル=L=ジャクソン、ユマ=サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ヴィング・レームズ、クリストファー=ウォーケン、クエンティン=タランティーノ、ブルース=ウィリス。1994年アカデミー賞脚本賞受賞。1994年カンヌ映画祭パルム・ドール受賞。

やっと観終えました。やっぱりクエンティン=タランティーノは合いません。面白いと全く感じません。主役級の役者陣をチョイ役で起用しているような作風は馴染めません。誰が主役だったのでしょうか。脚本のどこが評価されるのでしょうか。全くわかりません。
(お薦め度★★)

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2005.06.24

頼りになる「ぴあ」映画満足度ランキング

話題の新作映画が面白いか面白くないかを確認するときに、「ぴあ」の満足度ランキングを参考にしています。毎週木曜日に5日前の前週末土曜日に公開された映画の点数が確認できます。「ぴあ」が新作映画公開初日に映画館前で出口調査によるアンケート集計した速報です。ヒットしている話題の面白い作品を劇場で鑑賞するための、心強いナビゲーターです。

ランキングの順位よりも注目すべき部分は平均点です。これが90点以上であればまずその作品は外すことはないでしょう。90点以上の作品を一つ一つ検証したわけではないのですが、ほぼ自分の評価であるお薦め度★★★★とほぼリンクしています。なお、90点未満の場合には自分の評価とズレる傾向が強くなるので参考にしません。

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2005.06.23

通勤電車で痴漢に間違われないためにしていること

通勤電車の中では、必ず座席の前に立ち、右手は吊革、左手は雑誌または書籍をもって両手を塞いでいます。何しろ痴漢が多くて有名な路線の快速電車で毎日通勤しているため、この基本型は崩せません。行きも帰りも同様にしていますが、帰りは比較的座れるのでそれほど緊張を強いられることはなく、宴会などでお酒を飲んだときは読書もまま成らなくなるので身体を休めることと合わせてグリーン席を利用します。

先日の朝も途中駅で、普通の30代サラリーマンがホーム上で駅員2人に拘束されて駅事務所に連行される場面を目の当たりにしました。駅員に突き出した男性と連れ立って、被害者の女性が泣きじゃくってその後を歩いていました。何とも痛ましい場面でした。状況から判断して明らかに痴漢のようです。1人の馬鹿野郎のために朝っぱらから、通勤電車はそうでなくても混雑して不快なのに止めを刺すように厭な気分にさせられました。
何故なくならないのでしょうか。以前ほど痴漢とされた場合、「疑わしきも罰する」というヒステリックな風潮から、裁判で無罪を勝ち取った冤罪のケースが報道され、社会的に冷静に判断されるようになってきており、迷惑行為は止めなければという共通認識が生まれつつあると感じています。車内放送でも痴漢は犯罪とアナウンスが繰り返されるようになったり、多くの路線で女性専用車両が登場してお互いに迷惑がられないような改善が進んでいる様子が報道がされています。被害者である女性も泣き寝入りを止めて勇気ある告発に行動が変わってきています。にもかかわらずこんな状景に出くわします。本当に情けない。当然社会的制裁を受けるべきで、おそらく勤め先からは懲戒処分となるでしょう。自業自得です。まあ、加害者である本人はおそらく捕まったときのリスクを考えて行動しているでしょうから、それなりの覚悟があるのかもしれません。しかし、家族が知ったら嘆くでしょうね。可哀相過ぎます。

最後に、当然ですが通勤時だけでなくいついかなるときも痴漢に疑われたくありません。絶えず注意が必要ですね。

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2005.06.22

ツール・ド・フランス2005のTV観戦準備

7/2より自転車ロードレースの世界最高峰ツール・ド・フランスが開幕します。TV観戦するために準備を進めています。スカパーで次の2つのチャンネルを観る予定です。

J SPORTS 1、2、3
 ↑ツール・ド・フランス2005の中継番組(7/2~24)

Discovery Channel
 ↑「サイエンス・オブ・ランス・アームストロング」特別番組(6/27)

DVDも購入しました。

・「100周年記念大会 ツール・ド・フランス2003 スペシャルBOX

・「ツール・ド・フランス 2004 スペシャルBOX

開幕に向けて予習をします。

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2005.06.21

『マッハ!』

監督、プラッチャヤー=ピンゲーオ。2003年タイ。格闘技アクション映画。原題『ONG BAK: MUAY THAI WARRIOR』。出演、トニー=ジャー(ティン)、ペットターイ=ウォンカムラオ(ジョージ)、プマワーリー=ヨートガモン(ムエ)、ルンラウィー=バリジンダークン(ンゲク、ムエの姉)、スチャオ=ポンウィライ(コム・タン、親分)、チェータウット=ワチャラクン(ペン)、ワンナキット=シリプット(ドン)。
「公開時の宣伝コピー」
一、CGを使いません
ニ、ワイヤーを使いません
三、スタントマンを使いません
四、早回しを使いません
五、最強の格闘技ムエタイを使います

生身の迫力、躍動感、醍醐味を改めて実感させてくれるアクション映画です。タイ映画に全く馴染みがなく、劇場での予告が宣伝コピー一辺倒だったため格闘技だけの薄っぺらい映画を連想していました。やはり観てみないとわからないものです。ストーリーの構成要素がしっかりしており、非常に良く作り込まれています。村人の期待を一身に受け、ストイックなまでの使命感で突き進む主人公ティン、一方のジョージは同郷の者でありながらティンの所持金をネコババしようとする姑息なチンピラ、この2人の違いが上手く物語りに盛り込まれています。2人の間を取り持つヒロイン・ムエ役のプマワリー=ヨートガモンは日本人受けする美人です。アイドルっぽい顔立ちで、高校生ぐらいの年齢かと見えるのですが23歳でした。
ティン役のトニー=ジャーのアクションが想像以上で、そのスピードは圧巻です。敵に囲まれて逃げ場がなくなった際、敵の肩を踏み渡るシーンには驚かされました。さらに彼が繰り出すムエタイは非常に強力です。特に止めの一撃に使うヒジの使い方には驚きました。回し蹴りは当たり前ですが、回しヒジやかかと落しならぬヒジ落しなどは必殺技として新鮮に映りました。
(お薦め度★★★)

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2005.06.20

F1第9戦アメリカGP

米国シカゴ、インディアナポリス・モータースピードウェイ。
全長 4.192km×73周。

決勝(6/19)

前代未聞。異常な展開を見せた。

スターティンググリッド、フロントローはヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、キミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、2列目ジェンソン=バトン(BARホンダ)、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。3列目ミハエル=シューマッハ、フェルナンド=アロンソ(ルノー)。トヨタ初のポールポジション。佐藤琢磨(BARホンダ)は4列目8番手。

通常通りにフォーメーションラップが行われる。しかし、20台中ミシュラン勢7チーム14台がフォーメーションラップ後にピットガレージに戻り、レースをボイコット。レースはブリジストン勢の3チーム、フェラーリ、ジョーダンTOYOTA、ミナルディ6台で行われた。

レース中はペットボトルや缶ビールが投げ込まれ、バリチェロがペットボトルを踏んでしまう場面があり危険な状況の中で進む。F1レースを観戦していて物が投げ込まれるのを見たのは初めて。スカスカのコースを6台のマシンが走る。チームの力の差は歴然。全く面白くない。終盤になってシューマッハがピットから戻る際に出口のところで、バリチェロが先に行こうとしているにもかかわらず、譲らないという行動に出たためコースアウトしてしまうアクシデントが起こった。コースに戻ったバリチェロはシューマッハを数周プッシュする行動に出た。

優勝は、今期初優勝となるミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、2位ルーベンス=バリチェロ(フェラーリ)。3位ティアゴ=モンテイロ(ジョーダンTOYOTA)。表彰台ではブーイングされる始末。フェラーリの2人に喜びの表情は無く、シャンパンを抜かずに早々に引き上げた。インタビューでもシューマッハとバリチェロは硬い表情のまま。2人の確執は根深いものに感じられる。

今回のミシュランタイヤ騒動は要約すると次の通り。
金曜日のフリー走行2回目でラルフ=シューマッハとゾンタ(トヨタ第3ドライバー)がタイヤトラブルでスピンに見舞われた。ラルフはクラッシュ。原因はミシュランタイヤが構造上ホームストレートのオーバルコースに対応できるものになっておらず、10周しか安全を保証できない。ミシュランはスペインGPまで使用していたタイヤを急遽空輸して使用をFIAに申請するものの、予選と決勝は1セットでないとならないとするレギュレーションを盾に却下される。代替案としてオーバルコースでスピード抑えてタイヤへの負担を軽減するシケイン設置を要求するもののフェラーリは同意しない。FIAはこれも拒否する。そこで仕方なくミシュランタイヤを使用しているチームはレースを辞退するはめになった。FIAはミシュランを非難している。2種類のタイヤを持ち込めるにもかかわらず安全な仕様のタイヤを用意せず、新構造のタイヤしか持ち込まなかったため。

こんなにファンを無視したレースが行われること自体が信じられない。観客の怒りは御尤も。暴動が起こらなかったのがせめてもの救い。

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2005.06.19

ロードレース世界選手権 MotoGP第6戦カタルニアGP(6/12)

スペイン、カタルニア・サーキット。4.727km×25周。

優勝は、4連勝で今期5勝目のバレンティーノ=ロッシ選手(ヤマハ)。2位セテ=ジベルノー(ホンダ)、3位マルコ=メランドリ選手(ホンダ)。中野真矢(カワサキ)は9位。

スターティンググリッド、フロントローはジベルノー、メランドリ、ロッシ。スタートでロッシが出遅れるが1周目でトップグループに追いつく。序盤はメランドリを中心に3選手の激しい順位争いが展開される。このレース1番の見所になった。6周を終えて6番手を走行していた玉田誠選手(ホンダ)がコースアウトしてリタイア。レース中盤からジベルノーとロッシの先頭グループが2番手グールプを引き離す。残り3周でロッシがスリップストリームを利用してトップに踊り出た。抜かれたジベルノーは再び巻き返すことは出来なかった。

表彰台でジベルノーは飲み終えたペットボトルを足で蹴って捨てており、地元スペインでまたしてもロッシに負けたことが非常に悔しいという思いを表した。シャンペンファイトでもロッシとメランドリがやりあうだけで、ジベルノーだけがひとり観客席に向けていた。

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2005.06.18

『ジョゼと虎と魚たち』

監督、犬童一心。2003年日本。ラブストーリー映画。PG-12指定。出演、妻夫木聡(恒夫)、池脇千鶴(ジョゼ)、菅野莉央(少女時代のジョゼ)、上野樹里(香苗)、新井浩文(幸治、ジョゼの幼なじみ)、江口徳子(恒夫のガールフレンド)、新屋英子(ジョゼの祖母)。公式サイト

身障者との恋愛ドラマは、どうしてもきれいごとによる悲恋で観ている者の同情心を煽るものが多いのですが、この物語はそれらの要素がほとんどありません。良い意味で裏切られます。田辺聖子の同名小説を映画化しているので原作がしっかりしているからでしょう。ともかくジョゼと祖母が見るからに普通ではありません。幼なじみの幸治も異様です。これら奇妙な人々と主人公の恒夫がつながって行く流れは不自然ではありません。『黄泉がえり』で脚本を担当した監督の技量だと思います。ジョゼ役の池脇千鶴と香苗役の上野樹里の競演が見どころでした。上野樹里は若手女優として伸び盛りの演技力の高い役者ですが、池脇千鶴の体当たりの演技に圧倒されています。全体として役者の演技のバラつきが気になりました。
(お薦め度★★)

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2005.06.17

モンスターマシン「Eliica(エリーカ)」

知人のブログに掲載されたあまりに個性的な自動車の写真に興味が湧いた。8輪車なのだ。そのフロントボディに「www.eliica.com」とURLがプリントされており、興味をひかれてサイトに飛んだ。そこには驚くべき開発ドラマがあった。慶應義塾大学電気自動車研究室が複数のパートナー企業と産学協同で電気自動車を開発している。写真はそのプロトタイプのもので、最高速が時速400㎞のモンスターマシン。リチウムイオン電池(携帯電話の電池として身近なもの)を利用して1回の充電で300㎞を走行、電気代は300円の超エコノミーでクリーンそのものの環境にやさしい車。東京と名古屋が300㎞で300円で行ける計算になる。しかも騒音の問題も無い。まさに未来の自動車だ。素晴らしい挑戦が続いている。2007年には3000万円で市販される予定とのこと。次の3つのサイトからその概要を知ることが出来る。

Eliica(エリーカ)公式サイト
  ↑マシンスペックとスポンサー企業が確認出来る。

慶応大学 Eliica(エリーカ)プロジェクトチームにインタビュー(2005/04/08掲載)
  ↑過去から将来にかけて詳細がわかる。
Discovery ChannelのWeb限定コンテンツ。

片山右京によるエリーカ走行テスト
  ↑元F1ドライバーの心意気に脱帽。

既にテレビでは2004/10/2(再放送11/9)にNHKスペシャルでEliica特集が放映されたとあった。全く見逃しており、ノーマークだった。パートナー企業に自動車メーカーの名前が無い。自動車メーカーの手前、マスコミは静観しているのだろうか。今後の進展に注目したい。

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2005.06.16

『十戒』

監督、セシル=B=デミル。1956年米。史劇スペクタクル映画。原題『THE TEN COMMANDMENTS』。出演、チャールトン=ヘストン(モーゼ)、ユル=ブリンナー(ラメス)、アン=バクスター(ネフレテリ)。

旧約聖書を基に、モーゼが奴隷であるヘブライ人(イスラエルの民)をエジプトから聖地に導く物語です。観る前は勝手に地味なものをイメージしていましたが、新約聖書の世界を描いた『ベン・ハー』と肩を並べる贅沢で絢爛豪華な作品です。モーゼの人生がこれほど波乱に満ちていたことは全く知りませんでした。王位の継承を巡って王子ラメスと競い合っていた身分から出生の秘密を知ったことによって奴隷になってしまう激動のストーリーは、『ベン・ハー』以上に面白く4時間もの上映時間を長く感じさせません。特撮はどうしても昔のものに感じますが、海が二つに分かれる奇跡のシーンは圧倒されます。名作の1本であることは間違いありません。
(お薦め度★★★)

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2005.06.15

女優ソン=イェジン(孫芸珍)

ソン=イェジンの日本公式サイトがオープンした。「News」に来日の決定と日本で初めてのファンミーティングが6/28開催されるという告知がある。以前『ラブストーリー』のプロモーションで2003年10月に来日していた。来日3度目となる今回はなんと言っても日本で大人気の韓流スター、ペ=ヨンジュンと共演する『四月の雪(原題、外出)』が今秋公開、続けて10月下旬に『私の頭の中の消しゴム』が控えており相当話題になることは間違いない。
彼女は若手ならではのアイドル性が備わっており、しかも演技派で華のある女優だ。清楚でどこか懐かしさを感じさせる可憐な存在はとても魅力的で、泣き顔はこのうえなくいじらしいものがある。純愛ドラマのヒロインとして今最も旬な韓国女優のひとりで、最高ランクに位置すると思う。彼女の出演作品に出会ってからまだ1年余りだが日本で上映された映画3本(『酔画仙』、『永遠の片想い』、『ラブストーリー』)、WOWOWで放映されたドラマ1本(『夏の香り』)を観ている。これらの作品から大いに感じることは相手役の男優を選ばないことだろう。チェ=ミンシク、チャ=テヒョン、チョ=スンウ、ソン=スンホンと作品の中では誰ともベストカップルだった。しかも決して共演者を差し置いて目立つことはない。稀有な才能なのだ。今秋公開の2本が待ち遠しい。ペ=ヨンジュン、チョン=ウソンとも素敵な恋愛模様を演じてくれるだろう。

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2005.06.14

たくあん入りの調理パン

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あまりのミスマッチに思わず購入してしまいました。
コッペパンの真ん中に切り込みがあり、細かく刻んだ"たくあん入りマヨネーズ"が絞り込まれています。商品名は「タクマヨサンドロール」で、製造者、敷島製パン(株)パスコ湘南工場と記載されています。包装している袋に"驚きの美味しい組み合わせ!"とあります。
食べました。
驚けません。
たくあんとマヨネーズの味のハーモニーはがどちらかが勝るということもなくそれなりにバランスがとれています。ミスマッチのインパクトの割には至極ふつうのパンだなという感想です。お薦めするほどの美味しさではありません。食べた後に胃の中にたくあんの臭いが残った感じがあり、チャレンジしたことを少しだけ後悔してしまいました。Pascoサイトを覘きましたが、この商品の記載は無いようです。

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2005.06.13

F1第8戦カナダGP

カナダ、サーキット・ジル・ビルヌーブ4.361㎞×70周。

決勝(6/12)

優勝は、今期3勝目のキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、2位ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、3位ルーベンス=バリチェロ(フェラーリ)。上位陣がミスやトラブルでリタイヤ続出の波乱のレースとなった。

スターティンググリッド、フロントローはジェンソン=バトン(BARホンダ)、ミハエル=シューマッハ。2列目はフェルナンド=アロンソ(ルノー)、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。3列目はファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)、佐藤琢磨(BARホンダ)。
スタートはルノーの2台が抜け出し、フィジケラとアロンソが後続を引き離す。序盤に佐藤琢磨はギアボックストラブルでピットガレージにマシンを入れる(後半、再びレースに復帰するもののブレーキトラブルでリタイヤ)。前半まで1番手を走行していたフィジケラはマシントラブルでリタイヤ。アロンソがトップになるが、モントーヤのプレッシャーによって運転ミスをしてコンクリートの壁に右リアタイヤをぶつけてリタイヤ。バトンがトップになるが、シューマッハのプレッシャーからかコーナーで縁石に乗った反動でマシンを壁に接触させてリタイヤ。セーフティカーが入る。このとき暫定トップのモントーヤはピットインしてコースに戻ったときに違反をして失格。ライコネンがトップに躍り出た。ピットスタートのバリチェロだったが、終わってみればフェラーリ2台とも表彰台という素晴らしい結果となった。

予選で見事な結果を残したBARホンダだったが、決勝レースが散々なものになった。

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2005.06.12

ロードレース世界選手権 MotoGP第5戦イタリアGP(6/5)

イタリア、ムジェロ・サーキット。5.245km×23周。

優勝は、今期4勝目のバレンティーノ=ロッシ選手(ヤマハ)。2位マックス=ビアッジ選手(ホンダ)。3位ロリス=カピロッシ選手(ドゥカティ)。そして4位にマルコ=・メランドリ選手(ホンダ)と、地元イタリア勢が上位を独占した。

スターティンググリッド、フロントローはロッシ、セテ=ジベルノー(ホンダ)、ビアッジ。ロッシがスタートで出遅れるが1周目でトップに出る。序盤から速いレースとなる。4番手走行のジベルノーが早くも転倒リタイヤとなる。ロッシを中心としてイタリア人選手が気合の入ったレースを展開しトップが何度も入替わる。残り3周でロッシが先頭に返り咲いてそのまま逃げ切った。これでイタリアGPは4連覇。どんなレースであっても必ず勝つ王者の走りを見せてもらった。

日本人選手は第2戦ポルトガルGP予選で転倒し右手首骨折して欠場していた玉田誠選手(ホンダ)が復帰して8位。中野真矢(カワサキ)は10位。

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2005.06.11

『東京ゴットファーザーズ』

監督、今敏。2003年日本。ヒューマンドラマ・アニメ映画。声の出演、江守徹、梅垣義明、岡本綾、飯塚昭三。

クリスマス・イブの夜に捨て子の赤ん坊を見つけた新宿のホームレス3人が親探しをする物語で、『PERFECT BLUE』『千年女優』(2002)の監督作品です。過去の2作品はアニメ技術としては優れていることは理解できても、ストーリーがわかりにくくて面白くありませんでした。今回の『東京ゴットファーザーズ』はわかりやすくしてコメディタッチにしていますが、笑えませんし感動もありません。やはり脚本がつまらない。実に写実的過ぎてアニメで表現すること自体の意図がつかめません。
(お薦め度★★)

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2005.06.10

『電車男』

監督、村上正典。2005年日本。ラブストーリー映画。出演、山田孝之(電車男)、中谷美紀(エルメス)、大杉漣(電車の中の酔っ払い)、西田尚美(エルメスの友人)三宅弘城(ヲタク)、岡田義徳(ヲタク)、坂本真(ヲタク)、国仲涼子(看護師)、瑛太(引きこもり)、佐々木蔵之介(サラリーマン)、木村多江(主婦)。公式HP

1人の青年の恋が2ちゃんねるの掲示板に育まれ、書籍『電車男』として出版されベストセラーとなりました。映画化そしてTVドラマ化、舞台化もされ今や社会現象として大ブームを起こしています。本は読む気が起こらなかったのですが、6/4公開されたばかりの映画には乗り遅れまいと早目に観てきました。○です。ドラマ性がない平凡な恋愛を、バーチャルを通して応援してくれる人々との交流で成長する様をけれんみ無く描いてくれています。それぞれの登場人物のラストは心地良く温かい気持ちになりました。終わり方のアイデアも巧みで監督のセンスの良さは評価できます。残念ながらヒロインの中谷美紀は女優として興味が無いため、主人公の山田孝之にほとんど感情移入ができませんでした。7/7(木)10時からフジテレビで開始されるTVドラマでエルメス役の伊東美咲と電車男役の伊藤淳史がこの想いを満たしてくれることを願っています。[シネプレックス]
(お薦め度★★★)

【追記】
わたしの頭の中の消しゴム』の予告を初めて観ました。「死よりも切ない別れがある。」というナレーションのもと、ソン=イェジン(『ラブストーリー』、ドラマ『夏の香り』)の切ない泣き顔が大写しになるだけで涙腺が緩みそうでした。『MUSA-武士-』の超カッコイイ俳優チョン=ウソンも早く観たい。お気に入りの俳優同士のラブストーリーは本当に楽しみです。公式HPから壁紙をダウンロードしてパソコンに表示しました。

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2005.06.09

口コミによるトレンドウォッチング

毎日、ブログ(口コミ)によるトレンド情報を伝える次の3つのサイトを巡回しています。効率良くトレンドウォッチングするのに効果があります。

テクノラティ(β版)-ブログ検索エンジン、トップニュース、トップブックス、トップ100
テクノラティはブログの投稿がリアルタイムに反映されるブログ専用検索サイトです。5/30からβ版が提供されたばかりですが、米国で培った技術は目を見張るものがあります。トップ100はブログの影響度として多くのブログからトラックバックがあるブログをランキングするというブロガーにとって価値ある指標が採用されています。すでに掲載されたいくつかのブログとトラックバックのやりとりをしており、実態に則しているものであることが理解できます。

②gooブログ-トレンドランキング
ブログの記事にリンクされている記事を集計して30分ごとにランキング表示してくれます。30のランキングを確認すれば今何がブラガーから注目されているのかがわかります。

③インプレス-やじうまWatch
インターネットでの話題の出来事をタイムリーにわかりやすくレポートしてくれます。最近の記事の情報元はブログが多くなっておりブログウォッチングの最先端ページといえます。

このほかにも、6/6に「話題のjp(α版)」が登場してきました。①と②のそれぞれの要素をもっています。今後このようなブログに特化して口コミ情報を収集するサイトが他にも登場することでしょう。操作性を含め、より使いやすいものに発展することを期待したいと思います。

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2005.06.08

ローソンのスィーツ幕の内

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ローソン30周年記念で面白いお菓子を300円で購入しました。向かって左は「ふわふわご飯の上にはチェリー梅干しとチョコチップのごま。そしてご飯はなんと・・・ショートケーキ」。向かって右上は「ハンバーグはチョコレートケーキ+チョコレートソース」。その下は「杏仁豆腐にマンゴーゼリーをのせた玉子焼き」&「ドライマンゴーたくあん」です。食しました。ショートケーキは軽い甘さで良いかも。その他はビミョーでした。明日のお昼にいかがでしょうか(ウソ)。
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なお、キャンペーンとして600円毎にスピードクジを実施してます。6/7からクジが無くなり次第終了です。
ちなみに、2回トライしましたが、その場では当たらず持ち帰って応募券から携帯電話で2回応募しました。お目当てはリラックマです。残念ながら外しました。


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2005.06.07

東京ベイNKホールの想い出

1988年にオープンした東京ベイNKホールが来月7月10日で閉館されます。17年間という短い期間でした。舞浜ホテル群の中にあるコンサートホールということでホテルに行った際に近くを何度か散歩しています。コンサートや講演会でも数回利用しました。
コンサートは1回のみで、確か1994年のマイケル=ボルトンの来日コンサートに妻と二人で行きました。学校の体育館のような明るいつくりでステージから客席が間近だったのを記憶しています。このとき良い席がとれ、アリーナ席で前から数列のところから鑑賞することができました。歌が始まっているにもかかわらずさらに前方の良い席が数多く空いており、遅刻する人が目立ちました。明るい会場なのでステージ上でもこの状況はわかったと思います。恥ずかしくみっともないものを感じました。日本に対して悪い印象を持ったのでしょうか、彼の来日はこのときが最初で最後だったのではないかと記憶しています。
コンサート自体は素晴らしいものでした。超有名な外タレは手を抜くことが多いと聞いていたのですが、全くそんな気配は無く真摯なステージを披露してくれました。ハスキーな声を腹の底から押し上げるようにする独特なマイケル節に身も心も夢心地で痺れました。最高でした。このとき初めてアイドルを追っかける人の気持ちがわかりました。素晴らしい歌声をいつもそばで聞いていたいと心底思いました。
この会場でたった一度のコンサートの想い出ですが、強く印象に残っています。その場所が無くなるというは少なからず物悲しさを感じます。

マイケル=ボルトンのCDは『SOUL PROVIDER』『Timeless-THE CLASSICS』を持っています。今宵は東京ベイNKホールを懐かしみながら、あらためてiTunesに収録して聞いています。やっぱり良いですね。特に大ヒットした「How Am I Supposed To Live Witbout You(邦題は短く、ウィズアウト・ユー)」がたまりません。昔からバラードによる失恋の歌が好みです。

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2005.06.06

「カンニングの恋愛中毒(#1~9)」

4/25から開始されたパソコンテレビ「GyaO」のバラエティコンテンツとして「カンニングの恋愛中毒」を#1~11まで観ました。カンニングの竹山隆範と中島忠幸のコンビ二人が登場するテレビ番組です。#1~9までカンニング竹山が番組内で恋人を探すという"ねるとん企画"が進行し都合3回のお見合いがあります。この一部始終の展開が面白おかしく笑えます。本人は本気で彼女を獲得しようとします。人気タレントと言えどももてない彼は本音として番組を利用しようとします。がしかし、そこはバラエティ番組の宿命で告白タイムの後には約束された結末(?)が待ち受けていました。どこまでが本気でどこまでが演出なのかわからないところが楽しめます。ひとりの男としてのプライドが傷付いても持ち前のキレる態度を抑えつつ、番組での役割をまっとうする彼のひた向きな芸人魂には感心させられました。現在#1、2から再放送されています。
(お薦め度★★★)

≪Gyao(ギャオ)について≫
完全無料のブロードバンド放送としてUSENが4/6から試験放送を行い、4/25から本放送を開始しました。USENグループのギャガ・コミュニケーションズShowTimeから映画を始め幅広いコンテンツを集めています。無料とはいえ充実したコンテンツが揃っていて驚きました。開始当初はUSENグループ会社のCMだけだったのですが、最近は東京電力のCMが流れています。媒体としての価値が上がってきたのかもしれません。なお、ブラウザ操作は不可能でCMをカットすることはできません。
ストリーミングのため、どうしても映像が止まってしまう現象が発生します。そのため映画やドラマはGyaoで観る気になりませんが、アニメやバラエティであれば多少の映像の乱れも我慢できます。マライア=キャリーの来日した映像もGyaoで観ました。
真っ向勝負で挑戦的なビジネスモデルだと思います。成功して今後も良質な番組を提供し続けて欲しいと思います。

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2005.06.05

『21グラム』

監督、アレハンドロ=ゴンサレス=イニャリトゥ。2003年米。ヒューマンドラマ映画。原題『21GRAMS』。出演、ショーン=ペン、ナオミ=ワッツ、ベニチオ=デル=トロ。

人が死ぬと21グラム軽くなるという魂の重さをモチーフに一つの心臓をめぐって3人の男女が交錯する非常に重たいドラマでした。主役メンバー3人の演技はこの映画に相応しく素晴らしいものでした。物語としては、心臓移植というテーマをサスペンス調で描かれることに観る側としては少なからず抵抗感を覚えます。前半に終盤のカットを短く挿入して複雑な物語を更に難しくする編集手法は、深く考えなければならない場面を反射的に理解させるだけに留まらせました。また、話をわかりにくくさせているのは、轢き逃げ犯(ベニチオ=デル=トロ)がそれほどの時間を経ずに釈放されていて贖罪が伝わってこないことや、主人公(ショーン=ペン)の生きかた、特に教育者(数学教授)として職場でのシーンが描かれていないのでセリフだけで人物像を理解しなければなりませんでした。
(お薦め度★★)

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2005.06.04

『アイ・スパイ』

監督、ベティ=トーマス。2002年米。スパイ・アクション・コメディ映画。原題『I SPY』。出演、オーウェン=ウィルソン、エディ=マーフィ、ファムケ=ヤンセン、マルコム=マクダウェル。60年代に人気のあった同名テレビシリーズを映画化。

スパイ映画としては間が抜けているし、コメディとしての笑いもキレがありません。どうにも中途半端でした。57連勝している世界最強のミドル級チャンピオン役がエディ=マーフィという設定はコメディとはいえ薄っぺらくアイデアの無さが露呈していました。話の展開を期待せずに単にドタバタを楽しむ映画としてはそれなりの軽さと笑いが丁度良いかもしれません。
(お薦め度★★)

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2005.06.02

『アイデンティティー』

監督、ジェームズ=マンゴールド。2003年米。サイコ・スリラー映画。原題『IDENTITY』。出演、ジョン=キューザック、レイ=リオッタ、レベッカ=デモーネイ、アマンダ=ピート、ジョン=ホークス。

前半までは面白かったのに、終盤つまらなくなりました。多重人格を内面的に描いたアイデアは称賛に値ますが、それを前提としてなんでもありではどうしようもありません。脚本は『Re:プレイ』と同じマイケル=クーニーです。両作品ともに完成度の高さは共通しています。『フォーン・ブース』の脚本家ラリー=コーエンと同様に今後も注目していきます。
(お薦め度★★)

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2005.06.01

『彼女を信じないでください』

監督、ペ=ヒョンジュン。2004年韓国。ラブ・コメディ映画。英題『Too Beautiful To Lie』。出演、キム=ハヌル、カン=ドンウォン、イ=ヨンウン(妹)、ソン=ジョホ(父)、キム=ジヨン(祖母)。

自信を持って今年一番のオススメです。観た後で幸せな気分になりました。笑いあり涙ありの暖かく可愛いコメディ映画です。恋愛だけでなく家族の絆、温もりを描いています。どこかに何故か置き忘れてきた大切な世界がそこにあります。何と言っても邦題が絶妙ですね。鑑賞後に改めて納得しました。監督は本作がデビュー作ということで韓国の監督層の厚さは想像を超えています。
キム=ハヌルが『Happy Together』の綺麗なお姉さんから、一転してコミカルで愛らしい近所のお姉ちゃんを見事に演じています。惚れました。カン=ドンウォンはチョット頼りない純朴な青年を自然体で演じてくれています。田舎でも都会でも似合うカッコ良くて身近で存在感のある特異な才能があります。妹役のイ=ヨンウンはとっても可愛らしい娘さんでした。改めて韓国映画界は才能がある若手俳優の宝庫だといえます。3人とも日本でブレイクするのは時間の問題でしょう。
脇役陣も『MUSA -武士-』『殺人の追憶』『二重スパイ』の良い意味での頑固親父を演じたソン=ジェホ、キュートなボケ役を演じた『ガン&トークス』のキム=ジヨンなど魅力的な俳優が参加していました。[VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ
(お薦め度★★★★)

【追記】
カン=ドンウォンの『1%の奇跡』(全26話)が6/9(木)20時からWOWOWで放送されます。『彼女を信じないでください』で上手くつながりました。非常に楽しみです。

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