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2005.06.21

『マッハ!』

監督、プラッチャヤー=ピンゲーオ。2003年タイ。格闘技アクション映画。原題『ONG BAK: MUAY THAI WARRIOR』。出演、トニー=ジャー(ティン)、ペットターイ=ウォンカムラオ(ジョージ)、プマワーリー=ヨートガモン(ムエ)、ルンラウィー=バリジンダークン(ンゲク、ムエの姉)、スチャオ=ポンウィライ(コム・タン、親分)、チェータウット=ワチャラクン(ペン)、ワンナキット=シリプット(ドン)。
「公開時の宣伝コピー」
一、CGを使いません
ニ、ワイヤーを使いません
三、スタントマンを使いません
四、早回しを使いません
五、最強の格闘技ムエタイを使います

生身の迫力、躍動感、醍醐味を改めて実感させてくれるアクション映画です。タイ映画に全く馴染みがなく、劇場での予告が宣伝コピー一辺倒だったため格闘技だけの薄っぺらい映画を連想していました。やはり観てみないとわからないものです。ストーリーの構成要素がしっかりしており、非常に良く作り込まれています。村人の期待を一身に受け、ストイックなまでの使命感で突き進む主人公ティン、一方のジョージは同郷の者でありながらティンの所持金をネコババしようとする姑息なチンピラ、この2人の違いが上手く物語りに盛り込まれています。2人の間を取り持つヒロイン・ムエ役のプマワリー=ヨートガモンは日本人受けする美人です。アイドルっぽい顔立ちで、高校生ぐらいの年齢かと見えるのですが23歳でした。
ティン役のトニー=ジャーのアクションが想像以上で、そのスピードは圧巻です。敵に囲まれて逃げ場がなくなった際、敵の肩を踏み渡るシーンには驚かされました。さらに彼が繰り出すムエタイは非常に強力です。特に止めの一撃に使うヒジの使い方には驚きました。回し蹴りは当たり前ですが、回しヒジやかかと落しならぬヒジ落しなどは必殺技として新鮮に映りました。
(お薦め度★★★)

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