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2005.07.31

『8 Mile』

監督、カーティス=ハンソン。2002年米。青春映画。出演、エミネム、キム=ベイシンガー、ブリタニー=マーフィ、メキー=ファイファー、タリン=マニング。

一言でいうとラップ版の『サタデー・ナイト・フィーバー』といった趣の青春映画です。主人公はラップに関しては絶対の自信を持っていて、ラップ・バトルで勝利すること、ラップでビッグになることを目的にしています。ラップでバトルできることをこの作品で知りました。劇中のラップでの表現の力強さを感じました。カーティン=ハンソンは『L.A.コンフィデンシャル』の監督をしており、質の高い見ごたえのある映像をこの作品でも観せてくれました。ラストは感傷的で切なさの余韻が残る『サタデー・ナイト・フィーバー』とは違い、力強いけれでもどこか寂しさが漂いました。観賞後に、タイトルの8mileの意味がわからないので公式HPで確認しました。引用します。

1995年--ミシガン州デトロイト。かつてはアメリカの誇りだった自動車産業は、経済と人種から分極化。さらに史上最悪の暴動まで引き起こし、いまではドラッグが蔓延る、没落した帝国と化してしまった。そのデトロイトの境界線である、"8マイル・ロード"。ここは都市と郊外、さらに白人と黒人とを分ける分割ラインにもなっている。

驚きです。彼の半自伝といえるサクセス・ストーリーをベースに作られたものだったのです。しかも本人が主役として演じていました。『サタデー・ナイト・フィーバー』と違うラストの印象を受けたのは本人が成功することが約束されているこを前提に作られているからかもしれません。エミネルの存在は全く知りませんでしたが、デビュー・アルバム「スリム・シェイディLP」が全世界で700万枚のセールスを記録したカリスマの白人ラッパーだそうです。映画初主演ですが俳優としても演技は超一流でした。トレーラー・ハウスで暮らすやさぐれた母を美人女優でならしたキム=ベイシンガーが演じており、腐っても鯛といった味のある演技をみせてくれました。
(お薦め度★★★)

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2005.07.30

迷惑電話セールス対策

今年の初めから職場に電話セールスが頻繁に入るようになった。老後のためにマンション経営を薦めるという内容で延べで100社近くから連絡があった。どうも名刺の情報が流れているようだ。最初のうちは丁寧にお断りをしていたが、日に数件、毎日にもなるといい加減ウンザリしてきて、段々と横柄な断り方をするようになった。それでも失礼のないように応対してきたつもりだったが、中には断っても断っても「覚えてますか」といって電話する輩が何人か登場した。流石に3回目となると強行に対応するようになってしまう。4回を越えてくると許せなくなった。会話の内容は次のパターンになる。

俺:「電話をしないで欲しい。自分にとって全く必要が無い。」
輩:「話を聞かないで断るのはおかしい。」
俺:「俺にとって必要ないものを押し付けられるいわれは無い。電話するな。」
輩:「お互いにとってメリットがある提案をしている。話を聞いてもらうまで連絡する。」
この後は俺のほうから電話を切る。
これで懲りたと思うのが大間違いで数週間するとまた電話が入る。

俺:「日本語がわからないのか。」
輩:「話を聞かないほうがどうかしている。貴方のために連絡している。お互いのためだ。」
と、しまいには逆ギレされてしまった。
このようにやりとりした人間が3人いる。

どうも会話すると脈があると判断してひつこく連絡するようだ。必要がある無いや個人情報に触れるといった会話はすべきでなく、ともかく話をしないのが得策のようだ。そこで最近は電話セールスが入ると次のように感情を入れず事務的に答えるようにした。

俺:「ご案内いただくお電話は全てお断りしています。」

この返答はかなり効果的で、この対応をしてから再び連絡する輩は今のところ皆無。迷惑電話セールスに辟易されている方は参考にしていただければと思う。

それにしても拝金主義の本末転倒な世の中になりつつある。資本主義の限界だろう。

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2005.07.29

『4人の食卓』

監督・脚本、イ=スヨン。2003年韓国。サイコ・ホラー映画。英題『THE UNINVITED』。出演、パク=シニャン(ジョンウォン)、チョン=ジヒョン(ヨン)、ユ=ソン(ジョンウォンの婚約者)、キム=ヨジン(ヨンが慕う主婦)、チョン=ウク(ジョンウォンの父)。公式HP

ホラーとしてもサイコサスペンスとしても中途半端です。ホラーだったら許される範囲が広いにもかかわらず、ストーリー展開が散漫でわけがわからん話になってしまいました。監督は何をどうしたかったのでしょうか。大いに疑問です。チョン=ジヒョンが新境地を開拓した意欲作だったようですが、空回りした演技に終わっています。結局脚本が悪いということと演出も悪くその上それぞれのキャラクターが描ききれていないため、役者たちは誰もうまいといえるレベルにはありませんでした。『宮廷官チャングムの誓い』で医女役のキム=ヨジンが大切な役どころを演じていたのですが、彼女も同様に力を発揮出来ていません。宣伝用ポスターはよかったのですが、作品の出来の悪さにがっかりです。
(お薦め度★)

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2005.07.28

『キル・ビルVol.2』

監督、クエンティン=タランティーノ。2004年米。バイオレンス・アクション映画。出演、ユマ=サーマン、デヴィッド=キャラダイン。

タランティーノ監督作品は3本目になりますが、初めて面白いと感じることができました。『キル・ビルVol.1』の後編にあたるというだけの消極的な理由で観ました。巷の評判では1本の作品を2つに分けてつくられたもので前後編に分ける必要がなかったとの言われています。しかし、明らかに設定となる舞台やトーンを違えており別々の作品としているこの提供形態は自然だと思います。荒唐無稽で着いて行けなかった前作と比べて、謎の部分の説明がされている後編のほうが断然面白い作品に仕上がっています。前作を観ないでこれだけを観ても十分楽しめるでしょう。過去に女殺し屋として中国人の師匠からカンフーを学ぶシーンがビルへの復讐を進めるうえで重要な役割を占めています。ユマ=サーマンは役作りで相当トレーニングを積んだと思われますが、カンフーの型が様になっておらずカッコよくありません。アクションシーンは今一歩といったところでした。
(お薦め度★★★)

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2005.07.27

ロードレース世界選手権 MotoGP第9戦イギリスGP(7/24)

イギリス、ドニントンパーク・サーキット。4.023km×29周。

優勝は、ポールツーウィンで7勝目のバレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)。2位ケニー=ロバーツ(スズキ)。3位アレックス=バロス(ホンダ)。日本人選手は玉田誠(ホンダ)が7位、中野真矢(カワサキ)はリタイア。雨が降りしきる中での悪コンディション。完走21台中11台。

スターティンググリッド、フロントローはロッシ、セテ=ジベルノー(ホンダ)、マルコ=メランドリ(ホンダ)。スタートはジベルノーが飛び出し、ロッシは出遅れて7番手に下げる。オープニングラップでマックス=ビアッジ(ホンダ)、2周目でニッキー=ヘイデン、3周目でメランドリ、トロイ=ベイリスが転倒しリタイア。さらに独走態勢を築こうとしていた矢先の4周目でジベルノーが転倒しリタイアとなる。序盤から大荒れの展開。7周目からバロス、ロッシ、ロバーツ、コーリン=エドワーズ(ヤマハ)の争いとなる。22周目でロッシが先頭に出ると、後続を大きく引き離して余裕のゴール。

雨のレースはこれほどまでに転倒が多くなるとは驚いた。王者ロッシでさえ何度もスリップして転倒しそうになる。2輪にとって本当にリスキーなコンディションだと実感した。

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F1第12戦ドイツGP

ドイツ、ホッケンハイム・リンク。4.574km×67周。

決勝(7/24)

優勝は、7勝目のフェルナンド=アロンソ(ルノー)、2位ファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)、3位ジェンソン=バトン(BARホンダ)、4位ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。佐藤琢磨(BARホンダ)は12位。

スターティンググリッド、フロントローはキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、バトン。2列目アロンソ、フィジケラ、3列目ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、マーク=ウェーバー(ウィリアムズBMW)。琢磨は4列目8番手。モントーヤは予選時にコースアウトのため最後尾19番手。

スタートはバトンが出遅れ、ライコネン、アロンソ、シューマッハの順。後続で混乱があり、マーク=ウェーバーと佐藤琢磨が接触、そのあおりでヤルノ=トゥルーリがコースアウトして左フトントタイヤをパンク。佐藤は接触では問題なかったが、その後すぐにジャンカルロ=フィジケラに追突してフロントウィングを破損して、マーク=ウェーバー、ツゥルーリ、佐藤が1周目で緊急ピットイン。モントーヤはオープニングラップで8台を抜き11番手にポジションを上げた。
いつも通りに独走態勢を引いたライコネンだったが、エンジントラブルで32周目でリタイア。これによりアロンソがトップに立つ。終盤、モントーヤは2位に浮上。シューマッハはバトンとフィジケラに抜かれて5位。ドライビングテクニックでかわそうとしたがタイヤのタレがひどく、特に右リアタイヤの溝が無くなっていた。ブリヂストンタイヤの性能問題が再び浮上する模様。

佐藤琢磨は3レース連続で自らのミスで沈んだ。焦りから不運を呼び込んでしまっているかのうようで、チームメイトのバトンとは安定度、期待度が大きく離れてしまった。このままでは来期のシートは確保できなくなるのではないだろうか。

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2005.07.26

『修羅雪姫 怨み恋歌』

監督、藤田敏八。1974年日本。バイオレンス・アクション映画。出演、梶芽衣子、原田芳雄、伊丹十三、吉行和子。

WOWOWで『キル・ビルVol.1』『キル・ビルVol.2』が一挙放送の特集として、この映画の骨格となった梶芽衣子主演の『修羅雪姫』と続編『修羅雪姫 怨み恋歌』が放映されました。劇中にはオマージュとして、その主題歌「修羅の花」が流れているようです(どこで流れたのか確認していません)。ところがそんなこととは露知らず、釈由美子が主演した『修羅雪姫』(2001)の続編として見始めました。あれっ!!梶芽衣子そっくりな人が出ているぞ。原田芳雄が若いぞ。特殊メイクかぁ?凄い映像技術だ~~~?っと、本気モードでお馬鹿な鑑賞が数分間続きました(笑)。釈由美子の主演作品はリメイクだったのですね。
30年以上前の作品で、絵空事のストーリーが続きます。天地茂の明智小五郎シリーズの世界観に近い演出がなされています。当時は話題になったのだと思いますが、伊丹十三と吉行和子が夫婦役で結構な濡れ場がありました。キル・ビル同様に復讐物語です。殺傷シーンが今観てもかなりエグイ撮り方でした。主役の梶芽衣子は悪党が拳銃という場面でも堂々とが刀で立ち回るという、それはありえないだろうとツッコミを入れたくなるアクションシーンがありました。まあ、それなりに楽しめましたが、これといった面白さがある作品ではありません。機会があれば前作の『修羅雪姫』も観ようと思います。
(お薦め度★★)

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2005.07.25

ツール・ド・フランス2005第21ステージ(7/24)

144.5km。
コルベイユ・エッソンヌ~パリ・シャンゼリゼ 。 
第92回ツール・ド・フランス最終。155名がパリ・シャンゼリゼを目指す(今大会の参加21チーム189名)。

アームストロング7連覇達成。

【ステージ順位】
1位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)3h 40′57″
2位 ブラッドリー=マクギー(フランセージュデジュー、オーストラリア)+0
3位 ファビアン=カンチェラーラ(ファッサボルトロ、スイス)+0

パリ周回残り1周でヴィノクロフが飛び出し、マクギーに一旦アタックを許すもののゴール前で指して優勝。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)86h 15′02″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+04′40″
3位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+06′21″
4位 フランシスコ=マンセボ(イリュスバレアレス、スペイン)+09′59″
5位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+11′01″

【表彰】
マイヨ・ジョーヌ(個人総合時間賞)アームストロング
マイヨ・ベール(ポイント賞)トール=フスフォウド(クレディアグリコル、ノルウェー)
マイヨ・ブラン・アポワ・ルージュ(山岳賞)ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)
マイヨ・ブラン(新人賞)ヤロスラフ=ポポヴィッチ(ディスカバリーチャンネル、ウクライナ)
敢闘賞 オスカル=ペレイロ(フォナック、スペイン)

チーム総合優勝 Tモバイル(ドイツ)

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2005.07.24

ツール・ド・フランス2005第20ステージ(7/23)

55.5km。個人タイムトライアル。
サンテティエンヌ~サンテティエンヌ。 
起伏が激しくカーブも多い、パワーとテクニックを要する難コース。

【ステージ順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャンネル、アメリカ)1h 11′46″
2位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+23″
3位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+01′16″
4位 ボビー=ジュリック(チームCSC、アメリカ)+01′33″
5位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+01′54″

アームストロングが今大会初のステージ優勝。観ていて背筋がゾクゾクするまさに弾丸のような疾走。前半は押さえ気味に、後半はますます加速していくようでペースが落ちない。ライン取りに無駄が無く、王者に相応しい素晴らしい走りだった。間違いなく後世に語り継がれるステージとなった。
大会に入ってから不甲斐ないとマスコミからバッシングされてきたウルリッヒが最終戦と呼べる個人タイムトライアルで意地をみせた。アームストロングから23秒差の2位は見事だった。個人総合でも3位に躍進。
ラスムッセンはプレッシャーの重圧からか、落車、マシントラブル、再び落車、オーバーペースによる失速と数々の不運が重なり、6分後スタートしたアームストロングに抜かれた。結局7分47秒遅れの77位に終わり、個人総合では11分33秒遅れの7位に大きく後退。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)81h 22′19″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+04′40″
3位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+06′21″

アームストロングが11ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。2位以下とのタイムを更に引き離す。

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2005.07.23

『箪笥』

監督・脚本、キム=ジウン。2003年韓国。サスペンス・ホラー映画。原題『薔花、紅蓮』、英題『A TALE OF TWO SISTERS』。出演、イム=スジョン(スミ)、ムン=グニョン(スヨン)、ヨム=ジョンア(継母)、キム=ガプス(父)。

前半はあまりにも退屈で、凡作ではと疑いました。一家の日常を描いているのにそれぞれの行動がどこか異様でまとまりがなく、ホラー作品として違和感を感じました。しかし、流石は韓国映画でストーリーが複雑に織り込まれていて後半が面白くなります。怖いというよりも悲しく切ない姉妹の物語でした。単に怖がらせようとするJホラーとは明らかに質感が違います。怖いもの観たさで鑑賞すると少し期待を外されてしまうでしょう。ムン=グニョンを始め俳優陣が好演しています。
(お薦め度★★★)

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ツール・ド・フランス2005第19ステージ(7/22)

153.5km。
イソワール~ル・ピュイ・アン・ヴレ。
ツール最短コース。細かい起伏が続く。

【ステージ順位】
1位 ジュゼッペ=グエリーニ(Tモバイル、イタリア)3h 33′04″
2位 サンディ=カザル(フランセージュデジュー、フランス)+10″
3位 フランコ=ペリゾッティ(リクイガス・ビアンキ、イタリア)+10″
4位 オスカル=ペレイロ(フォナック、スペイン)+12″

序盤からエスケープ集団4人が形成され、第2グループ10人、後続集団が続く。先頭と後続集団のタイム差は4分以内で推移する。残り1㎞でグエリーエが虚を突いた電撃のアタックで残り3人を振り切りそのままゴール。

4分31秒遅れで個人総合を狙う選手群がゴール。この集団のスプリント勝負を制したのは、ご存知、ロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)だった。残念ながら、ポイント賞のマイヨ・ベールはトール=フスフォウド(クレディアグリコル、ノルウェー)がほぼ確定した模様。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)81h 22′19″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+03′46″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+05′58″

アームストロングが10ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。順位とタイム差変わらず。

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2005.07.22

ツール・ド・フランス2005第18ステージ(7/21)

189km。
アルビ~マンド。
中央山岳帯マシフ・サントラル。登坂距離は短く、斜度とカーブが多い。

【ステージ順位】
1位 マルコス=セラーノ(リベルティセグロス、スペイン)4h 37′36″
2位 セドリック=ヴァスール(コフィディス、フランス)+27″
3位 アクセル=メルクス(ダヴィタモン・ロット、ベルギー)+27″

エスケープ集団10人は、残り15㎞の3級シャブリ峠の登りからアタックを機に崩れて行き、最後の山頂ゴールに向けた勾配を、セラーノが自転車を左右に大きく揺らしながら力強くペダルを踏んでゴール。初優勝。

一方の11分ほど後の後続集団ではラスムッセンが遅れ、ウルリッヒが32秒詰めた。アームストロングとバッソはウルリッヒと一緒にゴール。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)77h 44′44″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+03′46″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+05′58″

アームストロングが9ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。順位は変わらず。第20ステージの個人タイムトライアルでウルリッヒがラスムッセンを逆転する可能性が出てきた。

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2005.07.21

ツール・ド・フランス2005第17ステージ(7/20)

239.5km。
ポー~ルヴェル。
最長ステージ。

【ステージ順位】
1位 パオロ=サヴォルデッリ(ディスカバリーチャネル、イタリア)5h 41′19″
2位 カート=アベル=アーヴェセン(チームCSC、ノルウェー)+0
3位 サイモン=ゲランス(AG2R、オーストラリア)+08″
4位 セバスチャン=イノー(クレディアグリコル、フランス)+11″

残り5㎞。エスケープ集団17人のうち、先頭4人サヴォルデッリ、イノー、アーヴェセン、ゲランスの争いになる。ゴール前のスプリント勝負でアーヴェセンが逃げ切りを敢行するがサヴォルデッリが追いつき最後に差す。
このとき後続集団は22分以上大きく遅れてサンフェレオル峠に入ったところで、Tモバイルが先導し峠の登りでウルリッヒが攻撃を仕掛けた。それに対して冷静にアームストロングが追走する。アレクサンドル・ヴィノクロフ(Tモバイル 、カザフスタン)もアタックするが、ディスカバリチャネルのヤロスラフ=ポポヴィッチ(ウクライナ)とジョージ=ヒンカピー(アメリカ)が強力にアームストロングをアシストする。結局、ウルリッヒ、ヴィノクロフ、ラスムッセン、バッソを押さえ込んでゴール。

先頭と後続集団が離れすぎて、サヴォルデッリのゴール後も後続集団の攻防が観られ、一粒で二度おいしいステージとなった。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)72h 55′50″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+03′09″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+05′58″

順位とタイム差変わらず。アームストロングが8ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。彼によっぽどのアクシデントが無い限り、勝利はほぼ手中に収めたといえる。

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2005.07.20

ツール・ド・フランス2005第16ステージ(7/19)

180.5km。山岳コース。
ムレンクス~ポー。
2回目の休息日が明けて、ピレネー山岳の最終目。中盤に超級オービクス峠が待ち受ける。

【ステージ順位】
1位 オスカル=ペレイロ(フォナック、スペイン)4h 38′40″
2位 サビエル=サンディオ(イリュスバレアレス、スペイン)+0
3位 エディ=マッゾレーニ(ランプレ・カッフィータ、イタリア)+0
4位 カデル=エヴァンス(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)+0

ペレイロが第15ステージで2位だった雪辱を果たした。終盤先行4人に絞られてゴール手前の直線でスプリントを制した。右手を突き上げてのガッツポーズでステージ初優勝。
序盤から11人でエスケープ集団が形成され、後続集団は積極的に追うことをしない。オービクス峠で動きが出るだろうと予想されたが、手前の1級山岳からアレクサンドル・ヴィノクロフ(Tモバイル 、カザフスタン)がアタックを行って、早々と揺さぶりがあった。このときからペレイロが先行グループを追走し始める。オービクス峠に入ったときに再度ヴィノクロフがアタック。しかし、後続集団は動じない。アームストロングを中心に個人総合を狙う選手が牽制し合う展開となり、先行したエスケープ集団11人と追い上げたペレイロとの戦いが勝負どころになった。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)66h 52′03″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+03′09″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+05′58″

順位とタイム差変わらず。アームストロングが7ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。山岳を終えてほぼ首位を確定させた。

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2005.07.19

体を鍛える

ツール・ド・フランス2005のTV観戦を決めた1か月前に自分の体について驚愕の事実に気がつきました。腹筋と腕立て伏せが1回もできないのです。ここまで体力が衰えているとは我ながら情けなくなりました。運動不足というレベルではありません。もはや生命の危機です。やばい。ということで急遽トレニーングメニューを作成しました。

1)腹筋
2)腕立て伏せ
3)ヒンズースクワット
4)簡単な柔軟体操

畳1畳のスペースで毎朝10分程度でできる内容です。これならば自宅以外の出張先や旅先でもどこでも続けることができます。1~3までを毎日1回ずつ増やして今朝は38回になりました。まだまだアップアップですが、効果が出始めたようです。忙しいので運動不足という言い訳を止めました。今後も継続していきたいと思います。
このメニューを作成するときに、インターネット検索で女優の森光子さんが毎日ヒンズースクワットを150回こなしているとの記事を見つけました。80歳を越えているのに凄い。驚異的です。日々の鍛錬があれだけの若さと健康を保つ秘訣なのでしょう。あやかりたいですね。

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2005.07.18

ツール・ド・フランス2005第15ステージ(7/17)

202.5km。山岳コース。
レザ・スュル・レズ~サン・ラリ・スーラン(プラ・ダデ)。
ピレネー山岳の2日目。6つの峠が続く難コース。

【ステージ順位】
1位 ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャンネル、アメリカ)6h 06′38″
2位 オスカル=ペレイロ(フォナック、スペイン)+06″
3位 ピエトロ=カウッキョーリ(クレディアグリコル、イタリア)+38″

最初の峠でラボバンクが中心となるエスケープグループ14人が形勢される。後続集団とのタイム差は約17分。2つ目の峠も14人。タイム差は18分に広がる。3つ目で10人に減る。この辺りから後続集団をチームCSCがコントロールして追い上げをはかる。4つ目の峠では先行が6人になり後続集団とのタイム差は11分30秒となる。5つ目の峠から先行集団が崩れペレイロ、ヒンカピー、マイケル=ボーヘイト(ラボバンク、オランダ)に絞られる。最後の峠の登りに入るころに後続集団も数々のアタックによってアームストロング、バッソ、ウルリッヒ絞られた。
先行はペレイロとヒンカピーの一騎打ちになり、最後はヒンカピーがゴール手前でダッシュを決めてステージ初優勝をあげた。後続集団は千切れ、5分4秒遅れでバッソ(6位)、アームストロング(7位)の順でゴールした。

個人総合を狙う選手同士ではアームストロングが他を力でねじ伏せる活躍を示した。7連覇が一歩近づいた。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)62h 09′59″
2位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+03′09″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+05′58″

アームストロングが6ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。2位と3位が入れ替え。

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2005.07.17

ロードレース世界選手権 MotoGP第8戦アメリカGP(7/10)

カリフォルニア州、ラグナセカ・レースウェイ。3.610km×32周。
丘陵地帯にあり、終盤に「コークスクリュー」と呼ばれるS字下り坂のコーナーはビル5階の高さから駆け下りる高低差がある激しいコース。
ヤマハは創立50周年記念ということで、60年代に3度500ccクラスを制覇したケニー=ロバーツ シニアのチャンピオンカラー(黄・白・黒)である「USインターカラー」で参戦。

優勝は、ポールツーウィンで初優勝のニッキー=ヘイデン(ホンダ)。2位コーリン=エドワーズ(ヤマハ)。3位バレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)。アメリカでの11年ぶりのGP復活で地元アメリカ人レーサーが燃えた。ヘイデンとエドワーズはアメリカ人。日本人選手は玉田誠(ホンダ)が9位、中野真矢(カワサキ)が9位。

スターティンググリッド、フロントローはヘイデン、ロッシ、アレックス=バロス(ホンダ)。スタートからヘイデンが飛び出し、ロッシ、エドワーズ。オープニングラップでマルコ=メランドリー(ホンダ)が転倒してバロスを巻き込んでリタイア。ヘイデンが後続を引き離す。16週目にコークスクリューに入ったところでエドワーズがロッシを抜いて2位浮上。中盤以降上位は変動無くヘイデンが危なげなく勝利をものにした。表彰台でヘイデンが嬉し涙を流した。

ハリウッドが近いこともあってマイケル=ジョーダンやブラッド=ピットがレース観戦に訪れていた。

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ツール・ド・フランス2005第14ステージ(7/16)

220.5km。山岳コース。
アグド~エクス・トロワ・ドメーヌ。
ピレネー山岳3連戦の初戦。コース終盤が山場で、191.5㎞のポール・ド・パイエール(超級)に続くエクス・トロワ・ドメーヌ(1級)山頂がゴール。

【ステージ順位】
1位 ゲオルク=トートシュニッヒ(ゲロルシュタイナー、オーストリア)5h 43′43″
2位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャンネル、アメリカ)+56″
3位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+58″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+01′16″

ポール・ド・パイエールの登り頂上まで10㎞付近から個人総合を狙う選手たちの攻防が繰り広げられた。最初にアレクサンドル・ヴィノクロフ(Tモバイル 、カザフスタン)がアタックを開始。このとき先行10人と後続集団のタイム差は約10分。Tモバイルが中心となってヴィノクロフ、ウルリッヒ、バッソ、アームストロング、ラスムッセンが第2グループが集団として先行グループを追撃。ラスムッセンが遅れ、アタックしたヴィノクロフも沈む。アームストロング、バッソ、ウルリッヒの3人戦いに絞られた。ウルリッヒはチームのアシストが残っていたため優位にありながら、山頂付近でスピードアップに絶えられず後退。アームストロングはこの日も好調でゴール前の追い込みでバッソをかわして2位。
優勝したトートシュニッヒは34歳でステージ初優勝。オーストリア人として歴代2人目。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)55h 58′17″
2位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+01′41″
3位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+02′46″
4位 ヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)+04′34″

アームストロングが5ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。7連覇を確実なものにしつつある。

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2005.07.16

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

監督、ゴア=ヴァービンスキー。2003年米。ファンタジー・アドベンチャー映画。原題『PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL』 。出演、ジョニー=デップ(ジャック=スパロウ)、オーランド=ブルーム(ウィル=ターナー)、キーラ=ナイトレイ(エリザベス=スワン)、ジェフリー=ラッシュ(キャプテン・バルボッサ)。

期待外れでした。大ヒットして続編も企画しているのでさぞ面白い作品だと思っていたのですが、盛り上がりが無く延々と海賊との戦いが繰り返されるだけで物語の奥深さはありません。確かにジョニー=デップが演じるところの元ブラックパール号船長で一匹狼の海賊ジャック=スパロウのキャラクターは大変特長がありコミカルで絶えず引かれるものがありました。しかし、オーランド=ブルームは脇役のようで線が細くてヒーローぽっくないし、『キング・アーサー』のキーラ=ナイトレイがイマイチ美しく撮られていないしがっかりです。ディズニーランドの人気アトラクションを映画化した他の2作品『カントリー・ベアーズ』『ホーンテッドマンション』と比べて一番面白くありませんでした。
(お薦め度★★)

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ツール・ド・フランス2005第13ステージ(7/15)

173.5km。
ミラマス~モンプリエ。
アルプスからピレネーへ向かうつなぎの平坦コース。

【ステージ順位】
1位 ロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)3h 43′14″
2位 スチュワート=オグレディ(コフィディス、オーストラリア)+0
3位 フレッド=ロドリゲス(ダヴィタモン・ロット、アメリカ)+0

三度マキュアンがきました。クリストファー=ホーナー(ソニエルデュバル、アメリカ)とシルヴァン=シャヴァネル(コフィディス、フランス)の2人があわや逃げ切るかと思われましたが、ダヴィタモン・ロットが後続集団をコントロールして、最後の右コーナーを抜けて直線に入ったときにはみるみる追いつき、マキュアンが爆発的なダッシュで抜き出て見事優勝しました。ゴール前10㎞の攻防は手に汗握るスペクタクルな展開でした。たまりません。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)50h 13′50″
2位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+38″
3位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+02′34″

順位とタイム差変わらず。アームストロングが4ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。

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2005.07.15

ツール・ド・フランス2005第12ステージ(7/14)

187km。山岳コース。フランス革命記念日。
ブリアンソン~ディーニュ・レ・バン。
4つの中級峠が続くアルプスコース。

【ステージ順位】
1位 ダビ=モンクーティエ(コフィディス、フランス)4h 20′06″
2位 サンディ=カザル(フランセージュデジュー、フランス)+57″
3位 アンヘル=ビシオソ(リベルティセグロス、スペイン)+57″

フランス革命記念日とあって、序盤からフランス人選手が中心となって13人のエスケープグループを形成した。115.5㎞の第3山岳では後続集団から4分18秒差。13人の中には総合優勝を狙う選手が入っていないためディスカバリーチャネルは動かない。ダヴィタモン・ロットが先行グループ13人の中のマクセル=メルクス(ダヴィタモン・ロット、ベルギー)を支援するため、後続集団を引っ張るがタイム差が変わらない。結局、ダビ・モンクーティエ(コフィディス、フランス)が逃げ切って優勝を決めた。アームストロングは10分33秒遅れの41位。

前半スプリントで2勝と活躍したトム=ボーネン(クイックステップ、ベルギー)がレースを棄権。ディスカバリーチャネルのマニュエル=ベルトラン(スペイン)が序盤に落車してレースに戻るもののリタイアした。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)46h 30′36″
2位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+38″
3位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+02′34″

順位とタイム差変わらず。アームストロングが3ステージ連続でマイヨ・ジョーヌ。

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2005.07.14

ツール・ド・フランス2005第11ステージ(7/13)

173km。山岳コース。
クールシュヴェル~ブリアンソン。
マドレーヌ(超級)、テレグラフ(1級)、ガリビエ(超級)と難所峠が続く。テレグラフ峠と今回のツールで最高標高となるガリビエ峠を合わせて30㎞の長い登り。

【ステージ順位】
1位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)4h 47′38″
2位 サンティアゴ=ボテーロ(フォナック、コロンビア)+01″
3位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+01′15″

ビィノクロフ、ボテーロ、オスカル=ペレイロ(フォナック、スペイン)、エゴイ=マルティネスデエスエテバン(エウスカルテル、スペイン)の4人が先行。テレグラフ峠の登りにはいったところで、マルティネスデエスエテバンが遅れる。後続集団とは1分58秒差。115㎞のテレグラフ峠の第2山岳山頂では3分差に広がる。ペレイトが遅れ、ヴィノクロフとボテーロの一騎打ちでスプリント勝負へ。ヴィノクロフが優勝。昨日、早々と千切れた雪辱を果たした。アームストロングは1分15秒遅れで6位。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)41h59′57″
2位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+38″
3位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+02′34″

1、2位順位変わらず。アームストロングがマイヨ・ジョーヌを守った。モローが3位浮上。

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2005.07.13

ツール・ド・フランス2005第10ステージ(7/12)

192.5㎞。
グルノーブル~クールシュヴェル 。
1回目の休息日を経て、アルプスに突入。118㎞のロズラン峠(1級山岳)とクールシュヴェル(1級山岳)の山頂がゴール。

【ステージ順位】
1位 アレハンドロ=バルベルデ(イリュスバレアレス、スペイン) 4h 50′35″
2位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+ 0
3位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+09″
4位 フランシスコ=マンセボ(イリュスバレアレス、スペイン)+09″

138.5㎞の第2スプリントポイントを越えた辺りから、集団をコントロールするディスカバリーチャネルが3分差になった先頭の2人イエルク=ヤクシェ(リベルティセグロス、スペイン)とオスカル=ペレイロ(フォナック・ヒアリング・システムズ、スペイン)に対して追走を開始する。ディスカバリーチャネンルはクールシュヴェルの山岳に入りアシスト陣がアームストロングを計画通りに先導する。ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャネル、アメリカ)の次にヤロスラフ=ポポビッチ(同、ウクライナ)が残り11km付近で加速しアームストロングを先頭に出させることに成功させる。このときに彼のライバルと目されてきたアレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)やヤン=ウルリッヒ(同、ドイツ)が遅れる。残り10㎞付近からアームストロング、ラスムッセン、バルベルデ、マンセボ、イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)の5人に絞られる。残り6㎞でヤクシェを捕らえた。バッソが遅れる。残り4人となってアームストロングを中心に団子状態になり、ゴール手前のスプリント勝負にもつれ込む。アームストロングが仕掛けてバルベルデが追走し、最後はアームストロングが譲った。バルベルデ初優勝。

ディスカバリーチャネルはもしかすると疲れが取れず不調かもしれないという憶測を払拭する完璧なチーム力を見せた。アームストロングも調子が良い模様。死角無し。ヴィノクロフが3ステージ連続で見事な走り。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)37h11′04″
2位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク)+38″
3位 イヴァン=バッソ(チームCSC、イタリア)+2′40″

前ステージ3位のアームストロングが返り咲き。ラスムッセンが2位に躍進。

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2005.07.12

『ウォルター少年と、夏の休日』

監督・脚本、ティム=マッキャンリーズ。2003年米。ヒューマン・ドラマ映画。原題『SECONDHAND LIONS』。出演、ハーレイ=ジョエル=オスメント、ロバート=デュヴァル、マイケル=ケイン、キラ=セジウィック(母)、ニッキー=カット(探偵)、エマニュエル=ヴォージア(ジャスミン)。

偏屈爺さん2人と少年との交流をファンタジータッチで描いた心温まる映画です。取り立ててドラマチックでないシーンにも関らず巧みな描写で泣かせます。調べてみたらティム=マッキャンリーズ監督は『アイアンジャイアント』で脚本を担当していた方だったのですね。伯父の若い頃の物語はおとぎ話っぽくて現実離れをしていますので、作品としての完成度としては弱いと感じました。良い映画だとは思いますが、あまり記憶に残らないものになりそうです。
(お薦め度★★★)

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2005.07.11

F1第11戦イギリスGP

イギリス、シルバーストン・サーキット。5.141km×60周。

決勝(7/10)

優勝は、今季初勝利のファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)、2位フェルナンド=アロンソ(ルノー)、3位キミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、4位ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。5位ジェンソン=バトン(BARホンダ)、佐藤琢磨(BARホンダ)は16位。開幕前日の7日にロンドンで発生した同時爆破テロの犠牲者の冥福を祈るためレース前に黙祷が捧げられ、表彰台ではシャンパンファイトは行わなかった。

スターティンググリッド、フロントローはアロンソ、バトン。2列目モントーヤ、ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)。3列目ルーベンス=バリチェロ(フェラーリ)、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。琢磨は4列目7番手。前回のフランスGPと同様に予選2位のライコネンはエンジン交換のため12番手スタート。

フォーメーションラップ後、佐藤琢磨はマシンをストールしてしまい最終コーナーで立ち往生してスタートティンググリッドにつくことが出来ないまま、レースはスタート。モントーヤがトップに立ち、アロンソ、バトン、バリチェロの順。琢磨のマシンがホームストレート上でマーシャルに押されてピットに戻ろうとしており、セーフティカーがすぐさま入り、3周目に再スタート。モントーヤとアロンソがファステストラップを更新しながら3位以下を引き離す。レースはマクラーレンMercedesとルノーの一騎打ちになった。12番グリッドスタートのライコネンが3位に追い上げた。フェラーリは6位シューマッハ、7位バリチェロと先頭の両チームから大きく遅れが生じている。巻き返しは難しい模様。

それにしても、佐藤琢磨はなんということだろうか。ステアリングのボタンを間違えて押してエンジンを止めてしまうという大チョンボ。2戦連続でレーサーとしての質が問われるミスを犯してしまった。残念というより情けない。

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ツール・ド・フランス2005第9ステージ(7/10)

171㎞。
ジェラールメ~ミュールーズ。
アルプスの前哨戦となる山岳コース。

【ステージ順位】
1位 ミケル=ラスムッセン(ラボバンク、デンマーク) 4h 08′20″
2位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+ 3′04″
3位 イエンス=フォイクト(チームCSC、ドイツ)+3′04″

第8ステージの前半の山岳でポイントを奪取して山岳賞を獲得していたラスムッセンが、前日同様に前半からアタックを開始して、そのまま逃げ切るという信じられない展開となった。64㎞の2級山岳で集団とは8分差、中間スプリント(87.5㎞)で8分20秒差、最後の1級山岳では9分40秒差と後続集団を徐々に引き離すという離れ業を演じた。

pre-Startからactual Startの開始直後から観戦した。先導する自動車のうえから旗が振られて実際のスタートが切られる優雅な様子が観られた。他のレースでは味わえない贅沢さがある。
スタート直後にはヤン=ウルリッヒ(Tモバイル、ドイツ)の落車や、第1ステージでリーダージャージを獲得したデーヴィッド=ザブリスキー(チーム CSC、アメリカ)がリタイヤした情報が流れてきた。

【個人総合順位】
1位 イエンス=フォイクト(チームCSC、ドイツ)32h18′23″
2位 クリストフ=モロー(クレディアグリコル、フランス)+1′50″
3位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+2′18″

前ステージ2位のフェイクトがマイヨ・ジョーヌ獲得。アームストロングが3位に後退。

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2005.07.10

ツール・ド・フランス2005第8ステージ(7/9)

231.5㎞。
フォルツハイム(ドイツ)~ジェラールメ。
前半3級山岳が4つ、ゴール前2級山岳1つのコースレイアウト。

【ステージ順位】
1位 ピーター=ウィニング(ラボバンク、オランダ)5h 03′54″
2位 アンドレアス=クレーデン(Tモバイル、ドイツ)+0
3位 アレハンドロ=バルベルデ(イリュスバレアレス、スペイン)+27″

前半の山岳を終えて平坦コースで先頭の入替わりが頻繁で目が離せない。フランスに戻った140km付近から7選手の逃げが始まる。一時6分差になるが後続の集団が最後の山岳に向けて差を縮め2分差となる。登り始めとなる29㎞付近でウィニングがアタック。残りの6選手は千切れ集団に吸収される。このまま第5山岳ポイントをウィニングが獲得するかと思われたが、後方集団からクレーデンが強力なアタックを行い、ポイント地点のわずか数mでウィニングをかわした。呆然とするウィニングだがクレーデンに遅れないように懸命に下る。山頂付近では僅差に迫った追走集団だったが、ウィニングとクレーデンの2選手は逃げ切り、ほぼ同時にゴールした。0.0002秒の差でウィニングが初優勝。勝負を最後まで諦めない精神力に感服した。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)28h06′17″
2位 イエンス=フォイクト(CSC、ドイツ)+1′00″
3位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+1′02″

5ステージ連続でアームストロングがマイヨ・ジョーヌ。2位の順位が変動。

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2005.07.09

『ホーンテッドマンション』

監督、ロブ=ミンコフ。2003年米。ホラー・コメディ映画。原題『THE HAUNTED MANSION』。出演、エディ=マーフィ、ジェニファー=ティリー、テレンス=スタンプ、ナサニエル=パーカー。『カントリー・ベアーズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』に続き、ディズニーランドの人気アトラクションを映画化。

ラストは良かったです。ホロリとしました。しかし、全体としては退屈でホラーとしてのドキドキ感は無く、コメディとして笑わせる場面がありません。エディ=マーフィを生かしていません。彼の台詞回しでこれはというシーンはありませんでした。物語の設定とストーリー展開はよく創り込まれているのですが、編集が締まらない印象です。
(お薦め度★★)

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ツール・ド・フランス2005第7ステージ(7/8)

228.5㎞。
リュネビル~カールスルーエ(ドイツ)
前半戦最後の平坦ステージ。

【ステージ順位】
1位 ロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)5h 03′45″
2位 マグヌス=バクステッド(リクイガス・ビアンキ、スウェーデン)+0
3位 ベルナード=エイゼル(フランセージュデジュー、オーストリア)+0

昨日のロンドンでのテロ事件の影響を受けず、時折雨模様の中でレースが行われた。ファビアン=ウェーグマン(ゲロルシュタイナー、ドイツ)が単独で逃げ出し、一時集団から8分以上のタイム差に広げたが、ドイツ入国後の残り22㎞で吸収された。ウェーグマンは山岳賞を獲得。
その後大集団から新たなアタックは起こらず、スプリント勝負へ。マキュアンが激しく差し込んで2勝目をあげた。自身ツール7度目のステージ優勝。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)23h01′56″
2位 ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+55″
3位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+1′02″

順位変わらず。4ステージ連続でアームストロングがマイヨ・ジョーヌ。

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2005.07.08

ツール・ド・フランス2005第6ステージ(7/7)

199㎞。
トロワ~ナンシー。
残り13㎞のマロン峠(4級)が難所。ゴール手前のコーナーが要注意。

【ステージ順位】
1位 ロレンツォ=ベルヌッチ(ファッサボルトロ、イタリア)4h12′52″
2位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+0
3位 ロベルト=フォルスター(ゲロルシュタイナー、ドイツ)+07″

雨模様のコンディションの中、カールステン=クローン(ラボバンク、オランダ)、ヤン=キリシプー(クレディアグリコル、エストニア)、マウロ=ジェローザ(リクイガス・ビアンキ、イタリア)、スレファーヌ=オージェ(コフィディス、フランス)、クリストフ=マンジャン(フランセージュデジュー、フランス)の5人が先行。マロン峠の登りでマンジャンが抜け出す。他の4人は集団に吸収される。地元ナンシー出身で36歳のマンジャンが逃げ切りを図った。長距離に及ぶ逃げ切りははたして成功するのか期待がかかる。市街地に入り急カーブが連続する。コースを熟知しているであろうマンジャンは疲れを見せず渾身の力でペダルを回転させる。残り2㎞付近で後続集団からヴィノクロフがアタックを開始、見る見る差が縮まる。ゴール手前900mの右コーナーに差し掛かったところ先頭を守っていたマンジャンがスリップして落車。その煽りをくってヴィノクロフがバランスを崩したところ、3番手にいたベルヌッチがトップに躍り出てステージを制した。棚牡丹の勝利。マンジャンの落車が引き金となって後続が集団落車した。スプリント選手の多くがこのアクシデントに巻き込まれ、ロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)とトム=ボーネン(クイックステップ、ベルギー)も入っていた。落車後の2人は話しながらゆっくりと並走しながらゴールした。

第4ステージのザブリスキー、今回のマンジャンの勝利目前の落車ほどロードレースの過酷さを物語るものは無い。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)17h58′11″
2位 ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+55″
3位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(Tモバイル、カザフスタン)+1′02″

1、2位変わらず。3ステージ連続でアームストロングがマイヨ・ジョーヌを保持。3位に浮上したヴィノクロフはディスカバリーチャネルに移籍の噂がある。

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2005.07.07

ツール・ド・フランス2005第5ステージ(7/6)

183㎞。
ジャンボール~モンタルジ。
109.5キロメートルに4級の山岳(コート・ド・ベルヴュ)があるが、ほぼ平坦なコース。
コンスタンティーノ=サバラ(サウニエルドゥバル・プロディール、スペイン)が今大会初のリタイヤ。

【ステージ順位】
1位 ロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)3h46′00″
2位 トム=ボーネン(クイックステップ、ベルギー)+0
3位 トル=ハスホフト(クレディ・アグリコル、ノルウェー)+0

第3ステージで降格処分とされたマキュアンが実績のあるスプリンターとしての意地をみせた。ゴール直前に先行したボーネンを差して1位となった。ゴールした後に両手を広げて自分を指差すガッツポーズを力強く示した。ボーネンは平坦スプリント3連勝ならず。

レースは序盤からフアンアニトニオ=フレッチャ(ファッサボルトロ、スペイン)、ラスロ=ボドロギ(クレディ・アグリコル、ハンガリー)、サルヴァトーレ=コメッソ(ランプレ・カッフィータ、イタリア)、キェール=カールストローム(リクイガス・ビアンキ、フィンランド)の4人が先行し集団が追いかける展開になった。しかし、4人が協同できず後続に吸収されるのは時間の問題だった。残り11㎞で集団に飲み込まれる。
中盤、補給地点の97㎞手前でチームCSCのイヴァン=バッソを含む5、6人が落車するアクシデントで連日の不運が襲った。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)13h45′12″
2位 ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+55″
3位 イェンス=フォイクト(チームCSC、ドイツ)+1′04″

引き続きアームストロングがマイヨ・ジョーヌをキープ。順位とタイム差に変化無し。

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2005.07.06

ツール・ド・フランス2005第4ステージ(7/5)

67.5km。チームタイムトライアル。21チーム189選手の戦い。
トゥール~ブロワ。
天候はほんの少し雨がパラついているが、路面コンディションに影響は見られない模様。

【ステージ順位】
1位 ディスカバリーチャネル 1h10′39″平均時速57.31㎞←TTT史上最速
2位 チームCSC +02″
3位 Tモバイル +35″

20番目に完璧なペース配分を行ったディスカバリーチャネルがゴールして暫定1位のタイムとなり、最後のチームCSCを待つ。彼らは途中経過でディスカバリーチャネルを2秒上回っている。マイヨ・ジョーヌのデーヴィッド=ザブリスキーがいるチームとして絶対に譲れないステージ。いよいよラストのコーナーを抜け直線に入った残り数kmところで、ザブリスキーがまさかの落車。チームCSCは彼を残してゴールするが2秒遅れとなった。その後にマイヨ・ジョーヌが破けて痛々しいザブリスキーが1人完走した。

【個人総合順位】
1位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)9h59′12″
2位 ジョージ=ヒンカピー(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+55″
3位 イェンス=フォイクト(チームCSC、ドイツ)+1′04″

第4ステージでアームストロングがリーダージャージを獲得した。恋人の勝利を喜ぶシェリル=クローがクローズアップされていた。

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2005.07.05

USBハブ

050705_195301

USBハブを購入しました。バスパワー専用(*)のエレコム製です。本体上部はアクリル板の下が鏡面仕上げになっていてパソコン周辺機器としてはなかなか良いセンスです。

U2H-H4BSV 4ポートUSB2.0ハブ

仕様は次の通り。
インターフェイス:USB2.0(**)
最大転送速度:480Mbps
ポート数:4ポート
供給電源:4ポート合計350mA、1ポート当り100mA以下
外形寸法:幅76×奥行き38×高さ15mm
本体質量:36g
動作温度:5~40℃
動作湿度:0~80%RH

*:必要な電源をUSBケーブルから供給する方式。ACアダプター不要。ただし、電力消費の大きい機器には対応できない場合がある。ACアダプターなどのUSBケーブル以外から供給する方式を「セルフパワー」と呼ぶ。

**:USB1.1インターフェイスに接続した場合、USB1.1互換での動作が可能。(我が家の環境がUSB1.1で全く問題ありません。)

ノートパソコンがUSBコネクタを2つしか持っていないため、マウスがUSB対応にもかかわらずマウス/テンキーボード用コネクタにUSB変換コネクタを差し込んで使っていました。何故かわからないのですが、電源を入れただけでは、本体のパッドしか認識せずマウスが使えません。毎回一度電源を入れて、再起動させてマウスを認識させていました。ただし、今度はパッドが使えなくなってしまいます。
USBハブをつないだで起動させたところ、まずパッドが認識されて、しばらくしてマウスも認識され同時に両方が使用可能になりました。便利です。こんなことならUSBハブの存在を早くから知っていればよかったです。以前USB関連商品をWebで探したのですが、USBハブというカテゴリーを見逃してしまい、最近雑誌記事で偶然知ることになりamazonで即買いしました。新商品なのですが3150円のところ30%引きの2195円です。
今回使わずにいたメモリースティックを常時つなげてデータ保存をさせようと考えています。USBコネクタが単純に増えただけで使い勝手が格段に向上し大満足です。

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ツール・ド・フランス2005第3ステージ(7/4)

212 .5km
ラ・シャテニュレ~トゥール。ゴール地のグラモン大通りは、スプリンター向きの長くまっすぐな道。

【ステージ順位】
1位 トム=ボーネン(クイックステップ、ベルギー)4h36′09″
2位 ぺーター=ヴォルリヒ(ゲロルシュタイナー、オーストリア)+0
3位 スチュワート=オグレディ(コフィディス、オーストラリア)+0

ゴールまで残り20㎞までエリック=デッケル(ラボバンク、オランダ)、ニコラ=ポルタル(アージェードゥゼール・プレボワヤンス、フランス)、ルーベンス=ベルトリアーティ(サウニエルドゥバル・プロディール、スイス)の3人が先行した。集団が残り10㎞で吸収してゴール直前でスプリント勝負になるだろうとのレース展開だった。しかし、残り10㎞ではデッケルとポルタルの2人が集団から13秒差(ベルトリアーティは10km手前で脱落)。なかなか集団が追いつけない。残り5㎞、4㎞、3kmになる。もしかするとこのまま2人が逃げ切るのではとも思われたが、ファビアン=カンチェラーラ(ファッサボルトロ、スイス)が残り2㎞付近でやっと2人を捕らえた。そしてすぐに集団に吸収され残り1㎞でいよいよスプリント勝負。ゴール直前の混戦を制したのは昨日から2連勝となるボーネンだった。素晴らしい追い込み。なお、3位のロビー=マキュアン(ダヴィタモン・ロット、オーストラリア)はオグレディと競ってゴールするときに3回も頭突きをして186位に降格。

【個人総合順位】
1位 デーヴィッド=ザブリスキー(チーム CSC、アメリカ)8h48′31″
2位 ランス=アームストロング(ディスカバリーチャネル、アメリカ)+02″
3位 ラスロ=ボドロギ(クレディ・アグリコル、ハンガリー)+47″

ザブリスキーがマイヨ・ジョーヌを維持。3位まで前日の順位とタイム差変わらず。

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2005.07.04

F1第10戦フランスGP

フランス、マニクールサーキット。4.411km×70周。

決勝(7/3)

優勝は、ポールtoウィンで今季5勝目のフェルナンド=アロンソ(ルノー)、2位キミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、3位ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、4位ジェンソン=バトン(BARホンダ)、佐藤琢磨(BARホンダ)は11位。

スターティンググリッド、フロントローはアロンソ、ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)。2列目シューマッハ、佐藤琢磨。3列目ルーベンス=バリチェロ(フェラーリ)、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。バトンは4列目8番手。予選3位のライコネンはエンジン交換のため13番手スタート。

スタート直後、バリチェロの出足に佐藤が遅れ5番目に順位を落とす。2番目のトゥルーリのタイムが出ないため、アロンソが早々と独走態勢に入る。佐藤琢磨は22周目にアデレイドヘアピンでバリチェロを抜き、5番目のトゥルーリをプッシュし同じアデレイドヘアピンでイン側を突き一旦抜くがブレーキングを無理したため、コースを外れてしまい10番目に落ちた。その後もコースアウトして戻るというミスを起こし完走するもののポイント圏外の11位で終了。キミ=ライコネンは13番グリッドから2ストップ作戦で重いタンクながら抜群の走りを見せて2位に追い上げた。アロンソは終始危なげなく余裕の優勝を飾った。レース観戦に訪れたルノーのカルロス=ゴーン社長が非常にご満悦の表情だった。

佐藤琢磨はレース後のインタビューでポイントが取れなかったことを残念がっていた。調子に乗り過ぎだ。同僚のバトンが無難な走りで4位でポイント獲得したのとは大違い。レース展開が悪すぎてチームからの信頼を帳消しにしてしまったように感じる。今季無ポイントは彼だけになった。このまま期待されるだけで結果を残せないレーサーの1人になってしまうのだろうか。ずば抜けて速いレーサーではないだけに、クレバーな走りを期待したい。

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ツール・ド・フランス2005第2ステージ(7/3)

181.5㎞。
シャラン~レ・ゼサール、内陸に向かう平坦なコース。

ステージ順位
1位 トム=ボーネン(ベルギー)
3h51′31″ クイックステップ
2位 トル=ハスホフト(ノルウェー)
+0     クレディ・アデリコル
3位 ロビー=マキュアン(オーストラリア)
+0     ダヴィタモン・ロット

残り4㎞のスプリントの攻防は凄まじい。ゴール前500mの左カーブからマキュアンが飛び出すが、ボーネンがかわしてゴール。見応えがあった。

個人総合順位
1位 デーヴィッド=ザブリスキー(アメリカ)
4h12′27″ チーム CSC
2位 ランス=アームストロング(アメリカ)
+ 2″    ディスカバリーチャネルプロサイクリング チーム
3位 ラスロ=ボドロギ(ハンガリー)
+47″    クレディ・アグリコル

1位と2位の順位に変化無し。ザブリスキーがリーダージャージを守る。

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2005.07.03

ツール・ド・フランス2005第1ステージ

19㎞。個人タイムトライアル。
フロモンティーヌ~ノワールムティエ・アン・リル。

1位 デーヴィッド=ザブリスキー(アメリカ)
20′51″ チーム CSC
2位 ランス=アームストロング(アメリカ)
+ 2″    ディスカバリーチャネルプロサイクリング チーム
3位 アレクサンドル=ヴィノクロフ(カザフスタン)
+53″  T-モバイル チーム

ランス=アームストロングは2秒遅れの2位。スタート直後、右足がペダルから外れるというミスがあった。1分前にスタートしたライバルのヤン=ウルリッヒ(T-モバイル、ドイツ)を追い抜いてしまった。昨年同様に気迫がこもった走りで好調な滑り出し。

いよいよ「フランス1周」21日間の熱い戦いが始まった。今年は最初のステージをプロローグとは呼ばず、第1ステージと呼ぶ。プロローグは6㎞以内の距離で今回は19㎞のため。個人タイムトライアルの距離としては30~50㎞を想定しているため、短めで中途半端な区間とのこと。レース結果から平均時速を計算したところ約55㎞にもなった。  

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2005.07.02

『下妻物語』

脚本・監督、中島哲也。原作、嶽本 野ばら(小学館刊「下妻物語」より)。2004年日本。青春コメディ映画。出演、深田恭子(竜ヶ崎桃子)、土屋アンナ(白百合イチゴ) 、宮迫博之(桃子の父)、樹木希林(桃子の祖母)、篠原涼子(桃子の母)、阿部サダヲ(一角獣の龍二)、小池栄子(亜樹美)、矢沢心 (ミコ)、岡田義徳(BABY, THE STARS SHINE BRIGHT の社長)、荒川良々(八百屋の若旦那)、本田博太郎(組の兄貴分)、生瀬勝久(パチンコ屋店長)。

田舎町・茨城県下妻(しもつま)とファッションの発信地・代官山を舞台にロリータ少女・桃子とヤンキー娘・イチゴが織りなす抱腹絶倒な笑劇作品です。抜群に面白い。これほど登場人物のキャラクターが生きている映画は久しぶりでした。主演の2人が素晴らしく、捕らえどころが無い唯我独尊の桃子を絶妙に深田恭子が演じています。尖がった暴走族ヤンキー娘のイチゴを新人の土屋アンナが新人とは思えないほどの演技で深田恭子と肩を並べていたのは見事でした。
このような作品がメジャーとして登場してきていることに、邦画の将来に希望が出てきたと思います。中島哲也監督の次回作に期待します。
(お薦め度★★★★)

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2005.07.01

『エンジン』全11話

演出、西谷弘(『白い巨塔』『ラストクリスマス』ほか)・平野眞(『僕と彼女と彼女の生きる道』ほか) 。脚本、井上由美子(『GOOD LUCK!!』『白い巨塔』ほか)。出演、木村拓哉、小雪、堺雅人 、岡本綾、上野樹里、戸田恵梨香、石田法嗣、松下由樹、泉谷しげる、高島礼子、角野卓造、原田芳雄。

レースシーンはOKでした。流石F1を長年扱ってきたフジテレビのドラマだけのことはあります。迫力があり決して安っぽい映像になっていませんでした。モータースポーツファンにとって安心して観ていられるものでした。最終回の富士ジスピードウェイを使ったレースはまるで本物のグランプリのようでした。他局には絶対真似が出来ないものでしょう。映像はについては文句無しでしたが、レーサーの描き方がステレオタイプになっており陳腐でした。以前何人かのプロドライバーと接したことがありますが、このドラマの主人公のような人物像とは相当かけ離れています。脚本家の全くの取材不足だと思います。キムタクがレーサーだったらこうなるだろう的な設定でガッカリです。こんな薄っぺらいレーサーのドラマを押し付けないで欲しい。泉谷しげる演じるところのチーム監督も訳がわかりませんでした。イメージだけで作り上げられたキャラクターなのでしょう。かっこつけ過ぎでいってることが意味不明でした。

さて、主題のホームの物語ですが、子どもたちと主人公の交流もレーサーというハッタリだけで、自分が同じ境遇にあったにもかかわらず深みがありません。全体的に消化不良の印象でした。現在の子供たちが抱えている問題を扱うといった社会性のある切り口は無く、ありきたりな逸話が繰り返されました。唯一の救いは上野樹里、戸田恵梨香、石田法嗣など将来性のある実力が伴った子役陣が使われたことでした。
(お薦め度★★)

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