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2005.08.31

『茶の味』

原作・脚本・監督・編集、石井克人。2003年日本。コメディホームドラマ映画。出演、佐藤貴広(長男)、坂野真弥(妹)、浅野忠信(叔父)、手塚理美(母)、三浦友和(父)、我修院達也(祖父)、轟木一騎(漫画家の叔父)、土屋アンナ(長男の憧れの君)、中嶋朋子(叔父の失恋相手)、樹木希林(祖母、写真のみ)、森山開次(ダンサー)、加瀬亮(流星警備員)、水橋研二(流星警備員)、庵野秀明(アニメ監督)、岡田義徳(アニメ監督助手)、寺島進(刺青の男)、武田真治(CMディレクター)、和久井映見(父の患者、ナレーション)、草なぎ剛(映写技師)、相武紗季(長男が告白できなかった転向した同級生)。

ほのぼのとしたコメディ映画でありながら全体的に奇妙な作品でした。特にCGの使い方が変わっています。心象風景を映像化しておりアニメ的な処理をしています。全編脱力感に彩られており何がテーマなのかわかりません。特に不快な印象は持ちませんが、再度鑑賞したいとは思いません。それにしても多くの出演者が登場してきます。非常に贅沢な使い方をしていました。
(お薦め度★★)

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2005.08.30

『サンダーバード』

監督、ジョナサン=フレイクス。2004年米。SFアニメ実写映画。原題『THUNDERBIRDS』。出演、ブラディ=コーベット(アラン=トレーシー)、ビル=パクストン(ジェフ=トレーシー)、ソフィア=マイルズ(レディ=ペネロープ)、ベン=キングズレー(悪党の親玉)。

往年のテレビ人気シリーズを実写版で作成されました。劇場予告でジェフ=トレーシーが「サンダーバード ア ゴー」というセリフが非常にかっこよく、映画館で観ようとしていた作品です。結局見逃してしまいWOWOWで観ることになりました。監督は『新スタートレック』シリーズでライカー副長としてあまりに有名なジョナサン=フレイクスです。実写版となってもTVシリーズのデザインを上手く吸収した舞台が描かれていて満足しました。しかし、脚本はファミリー向けに徹して作られており、期待したものではありません。まるで『スパイキッズ』を観せられたかのようです。元々がファミリー向けですので致し方ないのですが、サンダーバードの世界観で大人の鑑賞に堪えられるSF作品に仕上げてくれていればどれほど見応えがあったのではないかと思えるので残念で仕方ありません。
(お薦め度★★)

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2005.08.29

昆虫に感情はあるのか

昨年7月に取引先でお世話になっている方からオオクワガタ3匹(オス1、メス2)をいただきました。マンション住まいでペットを禁止されているのですが、昆虫はペットではないだろうとの解釈のうえ飼育しています。越冬に成功したものの5月頃にメス1匹が死んでしまい、それ以来ツガイになりました。死んだ後に虫かごを掃除して病気にならないように土も替えました。にもかかわらず先週の日曜日にさらに残りのメスも死んでしまい、オスが1匹となってしまいました。ここ1か月メスの元気が無かったので気をつけていたのです。餌を切らさないように、乾燥しないように霧吹きで水分補給をしていたのですが、残念な結果になってしまいました。いよいよ最後と思われた土曜日に裏返った腹部に霧吹きをして回復を祈ったのですが、翌日曜日には動かなくなっていました。早朝虫かごを見たときにオスがメスに寄り添う形でジッとして傍にいました。昨年から玄関脇に置いてあるため、意識せずにクワガタの位置関係を観察してきましたが、このように相手をいたわるように並んでいるのは初めて見ました。この時、クワガタにも亡くした同胞をイトシイと思う感情があるのだなと直感しました。単なる錯覚かもしれません。過去に昆虫に感情があるなどという話を聞いたことがありませんので。しかし、このときに見たオスの眼が悲しさをたたえているように感じたのです。きっと昆虫にも感情があるのかもしれません、まだ誰も知らないかもしれませんが。
なお、メスの亡骸は昨日娘がベランダの鉢植えに埋葬してくれました。

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2005.08.28

iTunesのもう1つの魅力「ポッドキャスト」

オーディオファイルのブログ版ともいえるポッドキャスティングを体験するには、iTunesの「ポッドキャスト」が最適です。パソコンがラジオに早代わりします。

次の手順で無料で利用できます。

・iTunesのみ
1)iTunes(ver.4.9以降)を起動。
2)「ソース」の「ポッドキャスト」をクリック。
3)iTunesのリストエリアの下にある「ポッドキャストディレクトリ」をクリック。
4)ミュージックストアにアクセスされるので、聴きたいメニューを選択して登録。

・webからiTunesへ
1)と2)は同じ。
3)Webにある「RSS Podcasting」というアイコンをiTunesのリストエリアにドラッグ&ドロップする。

両方ともに番組を一度登録すると右上の更新ボタンをクリックするだけで、最新のオーディオファイルが取得できます。わざわざ各サイトを巡回する必要がありません。非常に番組更新が簡単です。

J-WAVEが人気ナビゲーターの番組と連動してPodcasting向けに編集したものがランキングベスト10に3番組入っています。やはりラジオとの親和性が高いポッドキャスティングにおいてラジオ番組が注目を集めるのは当然のことでしょう。J-WAVEのPodcasting3番組を聴いていますが、若干ボリューム面で物足りなさがあります。
今聞いている中で一番のお気に入りがIBC岩手放送のIBCラジオ ワイドステーション内「イヤー、マイッタマイッタ」です。人気長寿番組でラジオ放送をそのままPodcastingにしていてローカル色満載の素敵なコンテンツです。

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2005.08.27

iTMS、DL購入で注意すべきこと

m-flo『ASTROMANTIC』を購入しようとして、楽曲アーティストの誤記に気付きました。2曲目「miss you」がm-floとしか表記されていません。どうやら1曲目がm-flo, melody&山本領平とありますので入替わった模様です。また、6曲目「WAY U MOVE / Dragon Ash」が抜けています。どうも"iTMSバージョン"の『ASTROMANTIC』のようです。契約の関係か何かでDL販売できなかったのだと思いますが、何らかの注意書きが必要ではないでしょうか。とりあえず、購入は見送りました。
誤記と楽曲抜けの問題があるので、昨日17時にApple Storeのサポートに電話しました。直接電話でのサポートは行っていないとのことでWebでのメール問合せページを紹介され、修正と質問を投げました。すぐに投函されたことを伝えるメールがあり、約1時間後に具体的に対処を進めているメールが返信されました。Apple Storeからの回答については追って報告します。(これを書いている半日後の午前5時時点で誤記の修正はされていません。)

m-floについては8/24発売の新アルバム『BEAT SPACE NINE』がiTMSでDL販売を開始していますが、やはり11番目「COZMO-NAUGHTY(loves Kahimi Karie)」が抜けています。その代わりかどうかわかりませんが、アルバムで購入すると「Tripod Baby」の別バージョンが入手できるようです。まさに"iTMSバージョン"として販売されています。

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2005.08.26

『完全犯罪クラブ』

監督、バーベット=シュローダー。2002年米。サスペンス・ミステリー映画。原題『MURDER BY NUMBERS』。出演、 サンドラ=ブロック(捜査官)、ベン=チャップリン(同僚)、ライアン=ゴズリング(金持ちの高校生)、マイケル=ピット(高校生)、アグネス=ブルックナー(同級生)。

1924年にアメリカで実際に起きた“レオポルド&ローブ事件”を基に、犯罪を実行に移した2人の高校生と彼らを追いつめる女性捜査官の攻防を描いた犯罪サスペンス映画です。しかし、まあーガッカリしました。犯人も女性捜査官も性格破綻者同士の対決になっています。ラストのどんでん返しを実行した主人公の女性捜査官は救いようがありません。なんという後味でしょうか。最悪です。元々の人物像の設定からして捜査官として失格でしょう。追い詰められる犯人が不幸にさえ思えてきます。まさか犯人に同情させることを目的とした作品ではありますまい。
全編を通じて過去の映画を真似た演出が目立ちます。冒頭の死体発見のシーンは『ツイン・ピークス』のコピーです。その後の展開は『羊たちの沈黙』を連想させます。それにしてもよくぞこの脚本で映画を撮ったものだなーというのが率直な感想です。
(お薦め度★)

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2005.08.25

『マラソン』

監督、チョン=ユンチョル。2005年韓国。ヒューマンドラマ映画。出演、チョ=スンウ、キム=ミスク(母)、イ=ギヨン(コーチ)、ペク=ソンヒョン(弟)、アン=ネサン(父)。

今年1月に韓国で公開され500万人が号泣しハッピーになった感動作だそうです。最初にお詫びします。すいません。まったく泣けませんでした。また、観終わっての高揚感というか幸福感もそれほどではありませんでした。
自閉症の青年がマラソンに挑戦したという実話を基に作られた映画ですが、ともかく母親の救いがたい姿勢に唖然とさせられます。周囲の人間に対しての逆ギレが尋常ではないのです。文化の違いがあるのでなんともいえませんが、韓国社会でも困ったチャンの部類ではないでしょうか。当然ながら障害児を育てることは想像を絶する苦労が伴うことだと思います。強い意志で子育てしなければならないでしょう。猛母にならざるおえない。しかし、彼女の独りよがりで傲慢な態度は最後まで変わりません。だいたい息子をなんだと思っているのでしょうか。10kmマラソンで3位入賞しただけで数ヶ月でフルマラソンに参加させようという姿勢は常軌を逸してます。マラソンの理論を勉強しているわけでもなく、息子に伴走なり自転車で一緒に走るわけでもなく時計を持ってペースを気にするわけでなく、全くのど素人で精神論だけです。にもかかわらずコーチ(当初は不真面目なので責められてもしかたない)に対して最後まで失礼なことばかりで、スポーツを舐めているとしか思えません。たまたま主人公の青年がマラソン向きの体力があったのでやり遂げただけで、能力が無ければ大変な結末を迎えていたでしょう。母親とコーチの関係についての描き方、コーチの人柄や背景などほとんど説明不足で実話をベースにしたわりに脚本が薄く内容がありません。演出については、クライマックスのマラソンシーンが受け入れられないものでした。この表現は悲劇的な物語の際に一般的に用いられるものです。
唯一の救いは主演のチョ=スンウの自閉症の名演技でした。『ラブストーリー』で見せた実力はさらに磨きがかかっていて、韓国を代表する若手個性派俳優の1人として着実な成長をみせています。素朴な好青年というどこにでもいる"あんちゃん"のような親しみさを感じます。今後も彼の作品は期待したいと思います。[シネカノン]
(お薦め度★★)

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2005.08.24

『三歳児は困ったちゃん?-育児カウンセラーのアドバイス21』

3歳児は困ったちゃん?
山本 勝美著
筑摩書房 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

子どもも2人目ともなれば育児も楽かと考えていました。ところが上の長女と違って現在幼稚園年少の長男はそうは問屋がおろしません。かなり手強い存在です。女児と男児がこれほど違うものなのかと驚いています。元気が良すぎてより動物的で何だか別の生き物のようです。かんのむしが強く、かんしゃくをよくおこします。好奇心旺盛で大切にしているDVDやCDなど部屋中に毎日散らかし放題です。壊されたり無くされたりしたものは数知れません。さすがに子育てに自信が無くなってきました。そんな状況で本書を読みました。著者は三十数年にわたって臨床の現場で心理相談に従事されてこられた方です。具体的な事例を基に参考になるケースを21紹介してくれています。子供自身の問題と思われていたことが、親の関わり方でほとんど解決ができると教えてくれます。そして何よりも親として意識しておかなければならないことは、子ども自身が成長するための基礎力を持っているので、親が子育てをすると大上段に構えるのではなく、子どもを援助する役割であれ"共に育つ"ことが必要とアドバイスしてくれます。
この本を読んでから少しだけ肩の荷がおり、以前ほどあせりがなくなりました。叱る回数も減りました。すると子どもの行動も少しずつで乱暴さが減ってきたようです。

もくじ
第一章 子どもの問題は親の関わり方で変わる
<ケース1> トイレット・トレーニング
<ケース2> 手当たり次第ものを投げて困っています
<ケース3> きちんとしつけているのに乱暴ばかりする
<ケース4> 内気で友だちと一緒に遊べない
<ケース5> 食事が進まない。なぜ食べてくれないの?
<ケース6> “吃音”がだんだんひどくなってきた
<ケース7> “チック”と赤ちゃん返りが激しいのはなぜ?
<ケース8> どうしれば“毛抜き”を止めさせられますか
<ケース9> 突然頭を床に打ちつけ始めて・・・・
<ケース10> どうして毎晩夜泣きするの?
<ケース11> 神経性嘔吐ー理由もなく毎日頻繁に繰り返す
<ケース12> “指しゃぶり”が注意するほど強くなる

第二章 いい親子関係を育むには
<ケース13> イライラして怒ってばかりの自分が嫌なのですが
<ケース14> 子どもの相手がうまくできないというパパの悩み
<ケース15> つい手をあげてしまいます
<ケース16> 上の子と下の子を差別しているのでは? と悩んだ
<ケース17> 姑との関係に気苦労が絶えず、子どもにあたってしまいます
<ケース18> どうしたら子どもを怒らないでいられるの?

第三章 “自分流の生き方”を見つけたお母さんの話
<ケース19> 二人目が生まれて大変な今だからこそ、ゆとりを持ちたい
<ケース20> 世の中から取り残されているように感じています
<ケース21> 子育てはどうして母親がやらなければいけませんか?

第四章 子どもによって親は親らしく育つもの
(一)“子育て”よりも“子育ち”
(二)“子育ち”とともに“親育ち”
(三)暮らしの中で役に立つ知恵

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2005.08.23

クレージーケンバンド『SOUL PUNCH』(iTMS)

いやー、良いですね。夏のドライブに最高です。車の中では1枚のアルバムは途中で飽きてしまうのですが、このアルバムはそんなことはありません。ロックンロールをベースにポップス、歌謡曲、演歌、ソウル、ジャズなどなど多彩で質の高い楽曲が詰まっています。しかも歌詞の意外性は素晴らしい。"俺の話を聞け""売り飛ばせ""いっせんまんー"などの名台詞がたまりません。自称「東洋一のサウンドマシーン」は思わず納得できます。ボーカルの横山剣(クレージーケンバンド代表取締役、歌手)のパワフルかつ男らしい美声が素晴らしいの一言です。m-flo『ASTROMANTIC』で共演した14曲目で彼の存在を知っていましたので、ためらわずiTMSで購入したのが経緯です。

曲目リスト
①男の滑走路
2.本牧パレード -eye catch-
③魂拳 -Soul Punch-
4.逆輸入ツイスト
⑤京浜狂走曲
6.Sweet Seoul Tripper
7.37℃
8.Loco Loco Sunset Cruise
9.American Dream
⑩横山自動車
11.Almond Jerry
12.ロドリゲス兄弟
13.フジヤマ・キャラバン
14.本牧通りのCKB -eye catch-
15.Transistor Glamour Girl
16.Summer Freeze
17.Chatango Cha Cha Cha
⑱タイガー&ドラゴン -完全版-
19.本牧埠頭にクルマを捨てないで! -eye catch-
20.流星ドライヴ
21.California Roll

丸を付けた楽曲が特にお気に入りです。渋くてクサクてカッコイイ曲が満載です。

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2005.08.22

F1第14戦トルコGP

トルコ初開催。
イスタンブール パーク サーキット。5.338km×58周。
サーキットデザイナー、ヘルマン=ティルケ。左回りでアップダウンの多い近代サーキット。第8コーナーは4Gが6秒間続く魔の第8コーナーと呼ばれる。

決勝(8/21)

優勝は、5勝目でポールツーウィンのキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、2位フェルナンド=アロンソ(ルノー)、3位ファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)。佐藤琢磨(BARホンダ)は9位。

スターティンググリッド、フロントローはライコネン、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)。2列目アロンソ、モントーヤ。3列目ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、ニック=ハイドフェルド(ウィリアムズBMW)。19番グリッドに第8コーナーでコースアウトのミスをしたミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、予選アタック中に後続マシンを妨害したペナルティで佐藤琢磨は最後尾20番グリッド。

フォーメーションラップ後に佐藤はピットに入って給油してスタートを待つ。スタートはアロンソがトップに出てアロンソを押さえる。しかし、オープニングラップをトップで戻ってきたのはライコネン。後続にアクシデントが発生。マッサが縁石に乗り上げてフロントウィングをコースに落としてしまう。ハイドフェルドがマッサの部品を拾った影響で5周目に右リアタイヤをパンクさせてピットイン。同じチームのマーク=ウェーバーも8周目で同様に右リアタイヤがパンクでピットイン。14周目にシューマッハとウェーバーが接触して両方ともに緊急ピットイン。シューマッハは両リヤタイヤを交換してコースに戻るも1周でピットガレージに入れる。
20周目、ジェンソン=バトン(BARホンダ)がアロンソを抜いて3位にアップ。22周目にウェーバーがリタイヤ。ハイデフェルドは29周目に再び右リアタイヤがパンク。先頭が33周目にシューマッハが再びコースに戻り残り7周のところでリタイヤ。
終盤マクラーレンMercedesが1、2走行、3位にアロンソ。残り3周目でモントーヤがモンテイロに追突されてマシンにダメージが生じ、残り2周目でコースオフしアロンソに抜かれて3位に落ちてしまった。

佐藤琢磨は最後尾から9位ということで大健闘した。しかし、レース前にバリチェロのBAR入りが発表されておりシートの確保は難しくなった。せめてもう1つ上の8位でポイントを獲得していれば状況が改善されるだろうに勿体無さが残る。チームメイトのバトンは13番グリッドから5位で結果を残している。

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2005.08.21

ケツメイシ『ケツノポリス4』(CD)

「さくら」がどうしても耳に残って気になっていたので、2005年6月29日発売の4thアルバム『ケツノポリス4』を即購入しました。ラップとレゲエが融合したポップな楽曲が魅力です。過去の淡い記憶が呼び起こされる歌詞がところどころ挿入されていて、和みますね。1曲あたりの演奏時間が長めで丁寧に制作されています。

曲目リスト
①ドライブ
2.歩いてく
③さくら
4.そばにいて
5.上がる
6.朝日
7.No Lady No Life
⑧君にBUMP
9.ケツメンサンバ
10.三十路ボンバイエ
⑪涙
12.東京
13.願い
14.アウトロ

数字に丸を付けた曲がお気に入りです。1曲1曲が歌詞を聞き込む楽曲なので、車の中で聞く音楽としては合いません。どうしても眠くなってしまいます。運転時は注意しましょう。

彼らのHPからケツメイシの名前の由来を引用します。

中国で古来より下剤などに使用されている薬草 「ケツメイシ」より引用。 ”全てを出しつくす”という意味と、 ”見えない神秘的な”という意味

音楽も名前もユニークです。

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2005.08.20

『スイミング・プール』

監督、フランソワ=オゾン。2003年フランス・イギリス。ミステリー・サスペンス映画。原題『SWIMMING POOL』。出演、シャーロット=ランプリング(サラ=モートン)、リュディヴィーヌ=サニエ(ジュリー)、チャールズ=ダンス(ジョン)、ジャン=マリー=ラムール(フランク)、マルク=ファヨール(マルセル)、ミレイユ=モセ(マルセルの娘)。

ラストにゾッとしました。この記事を書くために他の人の書き込みを読んで更にゾッゾッとしています。様々に解釈ができる幾重にも仕掛けられた構造のとっておきの官能ミステリーです。序盤からシンプルな設定でありながら、非常に観る者を引きつけます。よく出来た作品でした。
(お薦め度★★★)

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2005.08.19

『「おたく」の精神史-1980年代論』

「おたく」の精神史
大塚 英志著
講談社 (2004.2)
通常2~3日以内に発送します。

衝撃の内容です。このタイトルから「宮崎勤事件」と「神戸連続児童殺傷事件」が紐解かれるとは予想もしていませんでした。しかもアニメ「エバンゲリオン」を題材に論じています。過去に両事件に関する文章をいくつか読んでいますが、大塚英志氏のこの評論が一番的を得ていると感じます。何故「14歳」が問題となるのかの考察も十分に与えてくれます。子育てをしている方は必ず読むべき本だと思いました。あとがきによると「諸君!」97年10月号から2000年10月号にかけて「ぼくと宮崎勤の'80年代」と題して連載された文章を加筆し再構築されたものとのことです。著者の著作物を読むたびに彼は絶えず心血を注いで評論していると感じます。自らの存在を賭けた命懸けの闘いを行っています。敵も多いのではないでしょうか。本文中に何人もの評論家が登場しその活動を批評しています。

【関連記事】
いまどきの中学校
・『キャラクター小説の作り方』大塚英志著
・『教養としての<まんが・アニメ>』大塚英志著+ササキバラ・ゴウ著
・『物語消滅論-キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』大塚英志著

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2005.08.18

Bay Sideで夏休み

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東京湾フェリー浜金谷乗り場となりのレストラン「the Fish」(千葉県富津市金谷2288、0439‐69‐2161)での写真です。

毎日1リットルのビールを飲んでます。

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2005.08.17

『ゴッド・ディーバ』

監督・脚本、エンキ=ビラル。2004年フランス。SF映画。原題『IMMORTEL AD VITAM』。出演、 リンダ=アルディ(ジル=ビオスコップ)、トーマス=クレッチマン(アルシッド=ニコポル)、 シャーロット=ランプリング(エルマ=ターナー)。

フランス映画は苦手です。SF作品ならば少しは大丈夫かと考えたのですが、やはり難解でした。3人の俳優以外のキャラクターはすべてCGで作られており、非常に独特の色彩感覚によるヴィジョアルの世界が繰り広げられます。映像の質感がオールCGでつくられた『ファイナルファンタジー』を連想させました。物語は神と人間の愛を扱っていることはわかるのですが、それ以外はさっぱりわかりません。全く不可解です。面白いとは到底言えません。邦題は内容と結び付きませんがインパクトはありました。興味を引かせたという意味でプロモーション的には成功と言えるでしょう。
(お薦め度★)

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2005.08.16

iTMSの音質と価格の相関

〔注意:今回の音質の問題はCeleron845MHzの非力なノートパソコンでWindows版のiTunesを使用しているために起こる個別現象かもしれませんので、あくまでも参考までにお読みください。〕

8/5のiTMS楽曲購入レポートでご紹介したクレージーケンバンド『SOUL PUNCH』の8番目「37℃」の演奏が歪みます。ステレオの音が左から右に音が流れるアレンジの箇所で不安定になり音がこもったようになります。CD音源と比較して確認していませんが、明らかな音の不具合です。コピーした音楽CDもパソコンよりは歪ませんが、大音量で聞いてみたところ不安定でした。その他の曲は大きな音で再生しても気にならないのでiTMSの音質全てに問題があるとは考えていません。アレンジによっては圧縮された音源の弱点がでてしまう類のことなのだと思います。21曲を1800円で購入できましたのでコストパフォーマンスからしても不満に考えていません。

実は音質と価格の相関を問題としたのは、倉木麻衣の3、4thアルバムをiTMSで購入しようとした時でした。8/24には5thアルバムが発売されるため日経エンタテインメント9月号の表紙に登場したこともあり、1、2thアルバム以来久しぶりに楽曲をiTMSで購入しようと思いました。彼女の1曲の値段は200円で3thが12曲で2400円、4thが11曲で2200円です。ちなみにamazonでは両方のCDが3059円の10%引きで2753円でした。2枚購入して906円の差です。視聴レベルで音源に差がないようであればiTMSが明らかに安いのですが、この価格差であれば、前述の「37℃」の音の歪みからリスク回避のためにCDで購入すべきと考えました。もしも1曲150円であれば差が2056円にもなりますので、iTMSで良しとして割り切るところです。すなわち、iTMSで購入した際に音に問題があっても1曲150円ならば納得して購入するということです。200円の場合はCDで購入しようと思います。

音楽CDをインポートして出来上がったライブラリで歪みを感じたことはなかったのですが、今回のiTMSの音質は残念です。

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2005.08.15

『ポップコーン』全16話

ディレクター、チャン=ギホン。脚本、イ=ヒミョン。2000年韓国SBS放映。ラブストーリードラマ。出演、ソン=スンホン、キム=ギュリ、チョン=ジュン(弟)、キム=ユンギョン(弟の恋人)、クォン=ヘヒョ(次長)、イ=ジュギョン(室長)、チェ=ヨンミン(社長)、ヤン=ミラ(後輩)。

全編通じて明るく軽いタッチで描かれるラブコメディなのですが、ヒロインは白血病という設定です。悲劇を喜劇で描こうとしており、線路の上を電車でなく車が走るといったようなチグハグな作品でした。笑いと涙が分離していてストーリーとして融合することがなく、タイトルとオープニングからは想像も出来ない結末で非常にガッカリしました。当初の出会いの回では、ポップコーンが空から降ってきたり、花火の中を2人が走ったりする夢のあるシーンが毎回最後に登場して、回が進むごとに必ず面白くなるのではとドラマの展開を期待させるものがありました。しかし、いつまで経ってもつまらないままで、ヒロインは頑なに病気という自らの運命を受け入れようとせずに、近親者に対しても心を閉ざすといった意固地さが物語を盛り上げさせることなくテンションを下げ続けました。脚本の失敗です。終盤のヒロインの悲しみは観ている側からは失笑にしかならない状況で、ラブストーリーは破綻していました。救いはヒロインのキム=ギュリが序盤はとっつきにくかったのですが、ドラマが進むに従い演技がうまいので好感が持てたことです。
WOWOWでは『夏の香り』『秋の童話』『Happy Together』に続き、ソン=スンホンの主演ドラマを放映しました。彼をテレビ局として一押ししているようですが、これまでの作品の中では一番つまらないものです。ひとりの俳優に肩入れするよりも、同時期に放映の『1%の奇跡』のように真に面白いドラマを見つけ出して放送して欲しいと思います。
(お薦め度★)

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2005.08.14

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
山田真哉 著
光文社 (2005.2)
通常24時間以内に発送します。

ベストセラーを読んでみました。現在80万部発行されているそうです。著者は以前から会計学の入門書や小説を上梓されて、注目されていた方でした。今回は更にやさしい入門書を書かれ、そのわかりやすさから大ヒットにつながりました。2、3時間あれば読破できます。身近な疑問から無理なく会計の世界に誘ってくれ、シンプルに会計としての数字を理解させてくれる本です。これ以上にやさしい会計学の本はないでしょう。ベストセラーになるべくしてなったといえます。
あらためて"利益を出すための方法"は次の2つかないことについての基礎知識を深められました。
・売上を増やす
・費用を減らす
ビジネスだけでなくプライベートにも役立つことがわかりました。

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2005.08.13

ケータイでラジオ

いま所持しているケータイau SANYO W22SAにラジオ機能が付いています。以前から通勤中にラジオを携帯してFMを聞いてきましたが、最近になって電池によるラジオが面倒になってきて持ち歩くことを止めました。雑誌や書籍で過ごす日々でしたが、やはりラジオで音楽などの情報収集の必要を感じてケータイでFMを聞くことにしました。通勤電車の中では電波が乱れたときの雑音が気になるのですが、このケータイのラジオ機能は気にならない処理をしています。チューニングも自動車のラジオのようにボタンを押すだけでオートチューニングが走り、使いやすさがあります。基本機能は良く出来ています。専用ラジオよりも良いかもしれません。ただし、次の問題点があります。イヤホンのケータイにつなぐジャックが特別な形状で使いにくいのが玉に瑕です。また、ラジオ使用中に電話がかかってきたときに、電池が切れたように単に音が切れてしまいます。あれっ、電池切れかなと一瞬思った後に留守録の伝言が聞こえてきてあわてて電話に出なければならない状態になります。そして、簡単操作で録音もできるのですが、録音した音が悪くてとても聞く気になりません。再生するときには"着うたフル"のプログラムが動作するのですが、ラジオを録音した音声ファイルがこのプログラムにはプア過ぎるようです。ケータイのラジオ機能はまだまだ発展途上にあるようです。

良く聞いているラジオ局はJ-WAVEです。最近のお気に入りの番組は「GROOVE LINE(グルーブライン)」です。月~金曜の夕方16:30から20:00の放送で、渋谷センター街にあるHMV2階のサテライトスタジオから公開生放送しています。ナビゲーター(DJ)はピストン西沢と秀島史香(ひでしま=ふみか)。ガキ大将がそのままオヤジになったようなピストン西沢のちょっといじめっ子トークと独特のハスキーでよどみのない秀島史香の掛け合いが絶妙です。特にピストン西沢のツッコミに受け流しきれない秀島史香の可愛らしい応答が楽しいです。彼女は本当に優しさに溢れた心地良い声と雰囲気を持っており、ず~っと聞いていたいと感じさせるプロのDJです。ファンになりました。
昨日、渋谷に出たついでにサテライトスタジオを18時半ごろ見学しました。丁度ゲストの山崎まさよしが帰るところでサテライトスタジオ前は人だかりでした。近くにはいけなかったのですが、スタジオ内のおふたりを確認できました。椅子に座ってトークしているのかと思いきやヘッドセットをして忙しそうに動き回りながら話をしていて落ち着いたラジオの印象とは大分違いました。流石プロですね。ピストン西沢は体格が良くてスポーツマンのようです。秀島史香はごく普通のOLさんのようで写真の通りの笑顔が素敵な方でした。

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2005.08.12

『鍼灸の挑戦』

鍼灸の挑戦
鍼灸の挑戦
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.11
松田 博公著
岩波書店 (2005.1)
通常2~3日以内に発送します。

現代医学すなわち西洋医学の限界として代替医療(オルタナティブ・メディスン)の要求が世界的に高まっており、その中でも体に負担が少なく安く導入でき、効果の高い鍼灸術へ注目が集まっています。そのような時代の要請に対して著者の松田博公氏は、日本における鍼灸の治療家を数多く取材されて、治療する側がどのように鍼灸に取り組んでいるのか臨床の現場から詳細にレポートしています。彼は自らが鍼灸師で鍼灸ジャーナリストでもあり、自ら治験者としての分析と評価を行っています。鍼灸の効果は慢性疾患の分野においてのみ役立つものだと考えてきましたが、癌や精神病など幅広い範囲で成果が上げられることが報告されています。現在の治療に行き詰った患者にとって福音ともいえる内容です。自分に合った鍼灸師を選ぶ基準や鍼灸の治療を受ける心構えについても学ぶことができました。巻末には本文中に登場し、掲載を許可した鍼灸師・医師の一覧が付いた実用書としても機能しています。岩波新書として発行されたことは信頼度において大変意義深いと考えられます。

【関連書籍】
■『はるかなる東洋医学へ』本多勝一著

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2005.08.11

『深呼吸の必要』

監督、篠原哲雄。2004年日本。青春群像映画。出演、香里奈、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか、長澤まさみ、久遠さやか、大森南朋、北村三郎(おじぃ)、吉田妙子(おばぁ)。公式HP

同じ監督作品の『天国の本屋~恋火』と同様にあまり良い脚本ではありません。登場人物である若者たちが取ってつけたようなステレオタイプでどうにも落ち着きません。何か事件があるたびに少しだけ明かされる各人の過去が十分に練られていないと感じます。脚本の問題でしょう。また、キャスティングも大いに疑問です。篠原哲雄監督は今度は香里奈を主役として抜擢しています。『天国の本屋~恋火』での配役と同様で香里奈を相当買っているようです。今回はそれほど演技力を要求される役ではないため粗は目立ちませんが、演技力があるわけでは無いので女優としての魅力は少しも感じません。モデル出身としての綺麗さだけでした。それに対して『世界の中心で、愛をさけぶ』でヒロインを演じた長澤まさみの使い方はいかがなものでしょうか。自傷少女という徹底して地味な脇役で勿体無い使い方になっています。
脚本、キャスティングなど納得できない箇所が多いのですが、舞台設定が見事で作品全体として好印象にとらえてしまう映画でした。沖縄のサトウキビ刈りの季節アルバイトのお話が現代人にとって憧れや癒しとして写るからでしょう。presented by JALのクレジットが物語るように企画の勝利でした。
(お薦め度★★★)

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2005.08.10

『奇人と異才の中国史』

奇人と異才の中国史
井波 律子著
岩波書店 (2005.2)
通常24時間以内に発送します。

春秋時代から近代までの約2500年の中国史に名を残した、孔子から魯迅まで傑出した56人の人物伝です。1人当たりの頁数が3~4頁となる小伝ですが、簡潔に正確に各人の一生涯が描かれています。中国における多彩な才能に出会うことができました。

1.孔子 こうし (思想家)         
2.商鞅 しょうおう (政治家)         
3.荘子 そうし(思想家)         
4.秦の始皇帝 しんのしこうてい(皇帝 )       
5.漢の高祖 かんのこうそ(皇帝)        
6.司馬相如 しばしょうじょ(文章家)       
7.司馬遷 しばせん(歴史家)        
8.班超 はんちょう(軍事家)         
9.曹操 そうそう(政治家)         
10.諸葛亮 しょかつりょう(政治家・軍事家)    
11.華佗 かだ(医者)          
12.竹林の七賢 ちくりんのしちけん(隠者)       
13.杜預 どよ(歴史家・軍事家)
14.王導 おうどう(政治家)         
15.王羲之 おうぎし(書家)         
16.顧愷之 こがいし(画家)         
17.謝道蘊 しゃどううん(貴族の女性)      
18.陶淵明 とうえんめい(詩人)         
19.顔之推 がんしすい(文章家)
20.則天武后 そくてんぶこう(皇帝)        
21.李白 りはく(詩人)           
22.顔真卿 がんしんけい(書家)         
23.白楽天 はくらくてん(詩人)         
24.魚玄機 ぎょげんき(詩人)         
25.馮道 ふうどう(政治家)         
26.李煜 りいく(皇帝)          
27.林逋 りんぽ(詩人)          
28.王安石 おうあんせき(政治家)        
29.沈括 しんかつ(科学者・文章家)     
30.徽宗 きそう(皇帝)          
31.李清照 りせいしょう(詩人)         
32.辛棄疾 しんきしつ(詩人)         
33.超孟頫 ちょうもうふ(書家・画家)      
34.陶宗儀 とうそうぎ(随筆家)        
35.鄭和 ていわ(冒険家)         
36.沈周 しんしゅう(画家)          
37.王陽明 おうようめい(軍事家・思想家)    
38.李卓吾 りたくご(思想家)        
39.徐光啓 じょこうけい(農学者・数学者)    
40.馮夢龍 ふうぼうりゅう(文章家・編集者)    
41.張岱 ちょうたい(文章家)         
42.柳敬亭 りゅうけいてい(講釈師)        
43.毛晋 もうしん(蔵書家・出版家)
44.余懐 よかい(詩人)          
45.柳如是 りゅうにょぜ(文人)         
46.万斯同 ばんしどう(歴史家)        
47.八大山人 はちだいさんじん(画家)        
48.孔尚任 こうしょうじん(戯曲家)        
49.納蘭性徳 のうらんせいとく(文章家)       
50.揚州八怪 ようしゅうはっかい(画家)        
51.趙翼 ちょうよく(文学者・歴史家)     
52.林則徐 りんそくじょ(政治家)        
53.厳復 げんふく(思想家)
54.梁啓超 りょうけいちょう(文章家・ジャーナリスト)
55.秋瑾  しゅうきん(革命家)         
56.魯迅 ろじん(文章家)         


【関連書籍】
■『中国文明の歴史』岡田英弘著

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2005.08.09

『運命の女』

監督、エイドリアン=ライン。2002年米。官能サスペンス映画。原題『UNFATHFUL』。出演、ダイアン=レイン、リチャード=ギア、オリヴィエ=マルティネス。

『危険な情事』のエイドリアン=ライン監督にもかかわらず、サスペンスとしての結末は至極平凡でした。邦題から予想される内容の作品でもありません。『運命の男』にしたほうが合っているでしょう。ダイアン=レインといえば『ストリート・オブ・ファイアー』の名演が印象に残っていて、まさか『ナインハーフ』級のHな役を演じるとは思いもしませんでした。結構な露出です。驚きました。しかし、これほど格調高く洗練された映像であれば助平なシーンも納得させられます。オリヴィエ=マルティネスは人妻を虜にしてしまうセクシーな役どころで『S.W.A.T.』での印象と大分変わっていたため同一人物だとすぐに思い出せませんでした。
(お薦め度★★)

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2005.08.08

雑誌「AERA」にソン=イェジンが表紙で登場

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美しい!!
やっぱり、本日発売の「AERA 2005年8月15-22日合併号」を購入してしまいました。日曜日の朝刊でソン=イェジンが表紙であることがわかり、通勤途中のキオスクで爆買いです。気合が入った割には1冊だけですが。

特集で”華流・韓流Asian Entertainment”が中綴じされています。AERAのエンターテインメント情報はあまり参考になりませんが、その他に「ジョブズ微笑みのiPod日本制覇」の記事が掲載されていましたので、とりあえず納得しました。

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『天国の本屋~恋火』

監督、篠原哲雄。2004年日本。ラブファンタジー映画。音楽、松任谷正隆。主題歌、松任谷由美「永遠が見える日」。出演、竹内結子、玉山鉄二、香川照之、香里奈、原田芳雄。松久淳+田中渉によるロング・ベストセラー小説『天国の本屋』シリーズの第1作『天国の本屋』と第3作『恋火』をミキシングして映像化。

劇中のピアノ音楽と花火が素敵な映画でした。天国という世界を身近で癒しのある映像として提供してくれているのが大きな成功の要素です。物語としては突っ込み所が多過ぎます。特にメインのピアニストと花火師との恋愛の経緯がとても不自然で、それに輪をかけてそのピアニストに瓜二つの姪が花火師に”恋する花火”を上げてもらうために強引に迫るシーンは唖然とします。しかし、何故か全体として許せてしまう不思議な魅力のある作品でした。竹内結子が一人二役をそつなく演じていました。それに比べてもう1つ重要なテーマを背負った役どころの香里奈はガッカリさせられました。姉弟の情感が全く表現できていません。旬のタレントを起用したのでしょうが、演技が出来る人をキャスティングして欲しいです。
(お薦め度★★★)

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2005.08.07

居酒屋「NIJYU MARU」

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家族で初めて居酒屋に行きました。関東を中心に大阪と兵庫に店舗を持つ居酒屋チェーンの「NIJYU MARU」に飛び込みで入りました。店先で子供連れだと伝えたところ、個室風テーブル席を案内されました。店員さんと店の雰囲気が良かったのでひと安心。
驚いたことに写真のように各テーブルにオーダ用のタッチパネルが設置されていました。最初のオーダーは店員さんにして、その後の追加オーダーはこのタッチパネルで行えるシステムです。操作の説明はなかったのですが、画面をいじってすぐに理解できる操作性です。数回に渡って注文をしました。途中でどれくらいの金額になっているのかがわかるメニューが用意されており、合計金額とオーダー明細が表示されます。人数で合計金額を割って1人いくらかを計算してくれる便利な割り勘機能がついていました。また、無料で占いコンテンツが用意されていて、血液型と生まれた月を選択すると結果が表示されるもので家族全員で楽しみました。
追加注文の従業員負担を軽減し、お客のCS向上にも役立つ画期的なシステムでした。半年前からこの店舗に導入されたとのことでした。食事が終わった旨を店員さんに伝えたところ、伝票を持ってきてくれました。会計ではEdyが利用可能ということで、この伝票をもっていってEdy支払いをしました。
最先端のオーダーシステムを体験し、電子マネーでスマートに支払える居酒屋は家族全員に高い評価となりました。

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2005.08.06

iTunesで音楽CD作成

iTunes Music Storeでダウンロードした楽曲でCDを作りました。
非常に簡単で手順は次の通りです。

1)「購入した音楽」を選択。
2)表示された楽曲一覧をクリック+Shiftキーでマークして右上隅の「ディスク作成」(通常「ブラウズ」表示)ボタンをクリック。
3)CDにコピーが開始。

クレージーケンバンド『Soul Punch』の音楽CDは約8分で完成しました。CDレコーダーで普通に再生できました。iTMSで購入した曲は最大7回コピーできるそうです。

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2005.08.05

iTunes Music Storeで楽曲購入

昨日オープンしたiTunes Music Storeから早速楽曲を購入しました。購入した楽曲はクレージーケンバンド『SOUL PUNCH』(7thアルバム、2005/7/6発売)です。価格は1800円でした。全21曲のダウンロードは約5分でした。CD(+DVD)が3150円ですのでかなりお得感があります。

購入の仕方は非常に簡単で次の通りです。所要時間10分程度。
1)iTunes(バージョン4.9)を立ち上げて、「ミュージックストア」をクリック。
2)ダウンロードしたい楽曲をクリック(全曲30秒間サンプル視聴ができる)。
3)サインインの案内が表示され、個人情報登録。
 ①メールアドレス入力、パスワードの設定。
 ②クレジットカード、氏名、住所など登録。
4)ダウンロード。

ダウンロードされた楽曲は「ライブラリ」に保存されて、いつもどおりの操作で再生できます。
なお、購入した楽曲はCDに保存できるようなので試してみます。

そろそろiPodの購入を検討したいと思います。

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『ミスティック・リバー』

監督、クリント=イーストウッド。2003年米。ミステリー映画。原題『MYSTIC RIVER』。出演、ショーン=ペン、ティム=ロビンス、ケヴィン=ベーコン。

注目を集めたわりに期待外れの映画でした。ハリウッドは監督としてのイーストウッドを過大評価し過ぎているのではないでしょうか。作られ過ぎた原作自体が面白くありませんし、サスペンスとしても観客を引っ張る力が不足しています。
幼なじみ同士が大人になってから犯罪に巻き込まれてしまいその内の1人が容疑者という設定で、しかもその容疑者は子供のときに犯罪に巻き込まれ被害者としてのトラウマを持っている人物です。二重構造の物語によって舞台設定が緻密に設計されていますが、幼なじみ同士の間柄においてこの結末は最低です。救いようが無く、納得できません。
(お薦め度★★)

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2005.08.04

『丹下左膳 百万両の壺』

監督、津田豊滋。2004年日本。時代劇コメディ映画。出演、豊川悦司、和久井映見、野村宏伸、麻生久美子。山中貞雄監督の傑作時代劇『丹下左膳餘話 百萬兩の壷』(1935)をリメイク。

微妙に面白い作品です。何故このような物言いかというと評価しずらい作風で、オープニングから時代劇としてのツボを外されます。特にチャンバラシーンの撮り方が受け手として期待するものからずれており、なんとなくストレスを感じます。津田豊滋監督は時代劇の造詣が弱いのではないでしょうか。丹下左膳が一般的にどんなキャラクターなのか忘れてしまったのですが、豊川悦司が演じるこの丹下左膳は気の抜けた二枚目半で特に魅力的な主人公ではありません。前半は山場が無く忍耐が要求されます(何回か観るのを止めようと思った)。後半にかけて人情話がメインテーマとなり悪党退治で盛り上がり爽やかなラストが待っています。コメディタッチで描いてきた成果が終盤に結実します。しかしながら、人情話も見せ場のチャンバラもコメディにこだわったがゆえに演出が軽くなり、全体的にメリハリが無く見応えのあるものとはなりませんでした。夫婦漫才のかつみ・さゆりが彼らのネタを使って登場するのが鼻につきました。
(お薦め度★★★)

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2005.08.03

ロードレース世界選手権 MotoGP第10戦ドイツGP(7/31)

ドイツ、ザクセンリンク。3.671km×30周。

優勝は、今季8勝目のバレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)。2位セテ=ジベルノー(ホンダ)、3位ニッキー=ヘイデン(ホンダ)。中野真矢(カワサキ)は6位、玉田誠(ホンダ)が10位。

スターティンググリッド、フロントローはヘイデン、ジベルノー、アレックス=バロス(ホンダ)、ロッシはセッテイングがうまくゆかず2列目4番手。中野12番手、玉田15番手。

序盤はヘイデン、ロッシ、バロス、ジベルノーが先頭集団を形成。コースコンディションはドライにもかかわらず5台も転倒があった。6週目のジョン=ホプキンスの転倒はコースを塞いだためレッドフラッグが出て中断となる。5周までの順位でもう一度グリッドに並び直し、25周の再レースとして決勝が行われた。

再スタートは17台でグリッドはヘイデン、ロッシ、バロス。ヘイデン、ロッシ、ジベルノーが順にトップに立つ展開で、終盤はジベルノー、ロッシ、ヘイデンの3人の争いとなる。最終周に突入してジベルノーがオーバーランをしてロッシに抜かれる。ジベルノーは後続を気にしすぎて自滅、ロッシにお決まりのパターンで勝利を持っていかれる。

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F1第13戦ハンガリーGP

ハンガリー、ハンガロリンク。4.381km×70周。

決勝(7/31)

優勝は、4勝目のキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)、2位ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)、3位ラルフ=シューマッハ(トヨタ)。佐藤琢磨(BARホンダ)は8位、今期初ポイント獲得。

スターティンググリッド、フロントローはなんと今季初ポールのミハエル=シューマッハ、ファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)。2列目ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)、ライコネン。3列目ラルフ、フェルナンド=アロンソ(ルノー)。琢磨は5列目10番手。

スタートでジャック=ビルヌーブ(ザウバー)、クリスチャン=クリエン(レッドブル)が接触、ビルヌーブの右フロントタイヤにクリエンの右リアタイヤが乗り上げクリエンが1回転してします。幸い大事には至らなかった。さらに混乱が続きアロンソがフロントウイングを落とし、これに接触したデビッド=クルサード(レッドブル)がクラッシュしてコースアウト。レッドブル2台がいきなりリタイア。ルーベンス=バリチェッロ(フェラーリ)も追突してフロントウィングを破損してアロンソとともに緊急ピットイン。

先頭はシューマッハ、ライコネン、モントーヤ、トゥルーリ、ラルフ、バトン、ジェンソン=バトン(BARホンダ)、琢磨の順。ライコネンは激しくシューマッハを追い上げ、2回目のピットインを終えてコースに戻ったときにはシューマッハの前に出た。1位を走行していたモントーヤは30周目でマシントラブルのためスローダウン、なんとかピットに戻ったもののそのままリタイヤとなる。ライコネンが順調に周回して優勝。ミハエルはラルフに追い上げられたが抑えた。ここにきてやっとフェラーリがマシンとタイヤの性能を上げてきたようだ。ラルフはトヨタ移籍後、初の表彰台。アロンソは11位でノーポイント。

佐藤琢磨は今までの悪い流れを断ち切って、手堅く8位をキープしてポイントに結びつけた。レース後は、これまでと違って安堵した表情でインタビューを受けていた。

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2005.08.02

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

監督、ジョージ=ルーカス。2005年米。SF映画。原題『STAR WARS EPISODE III REVENGE OF THE SITH』。出演、ヘイデン=クリステンセン、ユアン=マクレガー、ナタリー=ポートマン。

27年に及んだSF大作が遂に完結しました。ひとつのエンターテインメントとしてこれだけ長期にしかも絶大な人気を博した作品はこれまでありませんでした。旧3部作が登場した当時に伝えられていたのは、シリーズは3つで旧3部作の後に過去のシリーズが登場し、そのあとに未来のシリーズが作成されるというものでした。しかし、エピソードと呼ばれる新3部作をもってジョージ=ルーカスはシリーズが完了したことを告げています。
今回のエピソード3は旧3部作に物語をつなぐ役割と何故ダース・ベイダーが誕生の謎を解き明かす重要な位置にありました。よく練られたストーリーで旧3部作に見事に橋渡しができており、歴史に残る壮大なSF叙事詩が完成しました。すべてのカットにおいて圧倒的な情報量で舞台を描ききっておりどんな批評家にも付け入るスキはないでしょう。大満足です。ジョージ=ルーカスの完璧主義には改めて脱帽し、劇中に万感の思いが溢れ涙しました。いつの日か全6部を一気に鑑賞したいと思います。
(お薦め度★★★★)

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2005.08.01

いまどきの中学校

長女が小学校1、2年の時にお世話になった小学校の前校長先生に偶然テーマパークでお会いした。今年の4月より中学校の校長先生として赴任されている。公園の待合所で娘が気付いてご挨拶した。私はPTAの父親委員でボランティア活動を通じて懇意にさせていただいていた。昔から小学校の校長となればそれなりに威厳を正しているのが当たり前と単純に考えていたが、そんな気配は毛頭無く常に学校のため子供たちのために仕事をされてこられた方だった。初めて小学校でお会いしたときには一見用務員(今は使わない?)の方だろうと思うほどのいでたちで、休日にもかかわらず率先して学校内の掃除に精を出されていた。いろいろな学校行事や地域のイベントに参加され、常に腰が低く決して偉ぶることはなく真に尊敬と信頼に値する方である。娘の学年を覚えていてくれたことに頭が下がった。

短い時間だったが現在お勤めの中学校について様子をお聞きしたところ、中学二年生が荒れているとのことだった。今年の5月に生徒が先生に対して暴力事件を起こし警察を呼んだとのこと。元々一年生の入学時点から問題があったそうで、授業中に生徒が徘徊を繰り返し担任の教師が手に余って退職するほどの混乱を生じていていたそうだ。1人ひとりは「かわいい子供」なのだがクラスという集団になると仲間同士がツッパリあって言うことを聞かなくなるそうだ。小学生時代から不安定な状態で、生徒の両親たちにも問題があり常に学校に対して否定的であるという。親の言うことを信じる子供たちは学校に対して不信感しか持っていないため、先生との信頼関係が築けない悪循環に陥っているそうだ。
後2年で定年のため勇退されるということもあってそれなりの学校が前提のつもりだったそうだ。しかし、現実は大変な学校運営を要求されることになっており毎日が臨戦態勢のご様子だった。校長先生曰く対策として各ルートを通じて教員の増員など出来得る限りのことをされたとのことである。

近頃は14歳が世間を騒がすことが多くなっている。社会のひずみが子供たちに反映されているのだ。単に世の中が悪いということは容易いが、このように第一線で活躍されている教育関係の方々に切に頑張っていただきたいと感じる。

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