『完全犯罪クラブ』
監督、バーベット=シュローダー。2002年米。サスペンス・ミステリー映画。原題『MURDER BY NUMBERS』。出演、 サンドラ=ブロック(捜査官)、ベン=チャップリン(同僚)、ライアン=ゴズリング(金持ちの高校生)、マイケル=ピット(高校生)、アグネス=ブルックナー(同級生)。
1924年にアメリカで実際に起きた“レオポルド&ローブ事件”を基に、犯罪を実行に移した2人の高校生と彼らを追いつめる女性捜査官の攻防を描いた犯罪サスペンス映画です。しかし、まあーガッカリしました。犯人も女性捜査官も性格破綻者同士の対決になっています。ラストのどんでん返しを実行した主人公の女性捜査官は救いようがありません。なんという後味でしょうか。最悪です。元々の人物像の設定からして捜査官として失格でしょう。追い詰められる犯人が不幸にさえ思えてきます。まさか犯人に同情させることを目的とした作品ではありますまい。
全編を通じて過去の映画を真似た演出が目立ちます。冒頭の死体発見のシーンは『ツイン・ピークス』のコピーです。その後の展開は『羊たちの沈黙』を連想させます。それにしてもよくぞこの脚本で映画を撮ったものだなーというのが率直な感想です。
(お薦め度★)
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コメント
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マイケル・ピットさんがだいぶ若いな~というのがまず。
この方ってこういうどこか妖しい役どころの印象が強いのですが、そもそもこの2人の青年をうまく描写されているのが前提の作品なんですよね
あれだけ綿密な計画をたて、それこそ完全犯罪できたのだろうに、思考するのと実行するのは違うというのか
証拠を残しすぎ(特に嘔吐物は^;)なんですよねえ
実際のところは今現在の科学捜査であれば
あのくらいの偽装はすぐ見破れそうです
目的が、高校生の「優位性の立証」だというのが
他と違う部分なんでしょうが、こういう作品は難しいですよね
よほど2人をうまく描かなければ映画そのものに魅力がないと思います
投稿: maki | 2009.07.28 10:10