いまどきの中学校
長女が小学校1、2年の時にお世話になった小学校の前校長先生に偶然テーマパークでお会いした。今年の4月より中学校の校長先生として赴任されている。公園の待合所で娘が気付いてご挨拶した。私はPTAの父親委員でボランティア活動を通じて懇意にさせていただいていた。昔から小学校の校長となればそれなりに威厳を正しているのが当たり前と単純に考えていたが、そんな気配は毛頭無く常に学校のため子供たちのために仕事をされてこられた方だった。初めて小学校でお会いしたときには一見用務員(今は使わない?)の方だろうと思うほどのいでたちで、休日にもかかわらず率先して学校内の掃除に精を出されていた。いろいろな学校行事や地域のイベントに参加され、常に腰が低く決して偉ぶることはなく真に尊敬と信頼に値する方である。娘の学年を覚えていてくれたことに頭が下がった。
短い時間だったが現在お勤めの中学校について様子をお聞きしたところ、中学二年生が荒れているとのことだった。今年の5月に生徒が先生に対して暴力事件を起こし警察を呼んだとのこと。元々一年生の入学時点から問題があったそうで、授業中に生徒が徘徊を繰り返し担任の教師が手に余って退職するほどの混乱を生じていていたそうだ。1人ひとりは「かわいい子供」なのだがクラスという集団になると仲間同士がツッパリあって言うことを聞かなくなるそうだ。小学生時代から不安定な状態で、生徒の両親たちにも問題があり常に学校に対して否定的であるという。親の言うことを信じる子供たちは学校に対して不信感しか持っていないため、先生との信頼関係が築けない悪循環に陥っているそうだ。
後2年で定年のため勇退されるということもあってそれなりの学校が前提のつもりだったそうだ。しかし、現実は大変な学校運営を要求されることになっており毎日が臨戦態勢のご様子だった。校長先生曰く対策として各ルートを通じて教員の増員など出来得る限りのことをされたとのことである。
近頃は14歳が世間を騒がすことが多くなっている。社会のひずみが子供たちに反映されているのだ。単に世の中が悪いということは容易いが、このように第一線で活躍されている教育関係の方々に切に頑張っていただきたいと感じる。
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