『天国の本屋~恋火』
監督、篠原哲雄。2004年日本。ラブファンタジー映画。音楽、松任谷正隆。主題歌、松任谷由美「永遠が見える日」。出演、竹内結子、玉山鉄二、香川照之、香里奈、原田芳雄。松久淳+田中渉によるロング・ベストセラー小説『天国の本屋』シリーズの第1作『天国の本屋』と第3作『恋火』をミキシングして映像化。
劇中のピアノ音楽と花火が素敵な映画でした。天国という世界を身近で癒しのある映像として提供してくれているのが大きな成功の要素です。物語としては突っ込み所が多過ぎます。特にメインのピアニストと花火師との恋愛の経緯がとても不自然で、それに輪をかけてそのピアニストに瓜二つの姪が花火師に”恋する花火”を上げてもらうために強引に迫るシーンは唖然とします。しかし、何故か全体として許せてしまう不思議な魅力のある作品でした。竹内結子が一人二役をそつなく演じていました。それに比べてもう1つ重要なテーマを背負った役どころの香里奈はガッカリさせられました。姉弟の情感が全く表現できていません。旬のタレントを起用したのでしょうが、演技が出来る人をキャスティングして欲しいです。
(お薦め度★★★)
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コメント
私もみました。
>特にメインのピアニストと花火師との恋愛の
>経緯がとても不自然で、それに輪をかけて
>そのピアニストに瓜二つの姪が花火師
>に”恋する花火”を上げてもらうために強引
>に迫るシーンは唖然とします。
全く同感です。
韓国映画のイルマーレやリメンバ・ミーの
ような感動欲しかったです。
評価も★3つですね。
投稿: 不良中年こうちゃん | 2005.08.08 11:10
この設定ならば感動を期待しますよね。
しかし、これだけ脚本が駄目駄目なのに★★★の評価を出させるだけの力量が、この監督さんにはありますね。
不思議です。
投稿: erabu | 2005.08.08 12:51
私もこちらの意見に大いに賛成です。
キャスティング、話の展開、役回りには大いに不満、疑問の残るところですが(特にやはり流れの強引さには舌を巻きました)、
花火とピアノ曲、それからユーミンの曲が個人的にはよかったです。最後の流れ出してくるタイミングが気に入りました。
もう少し話的に感動できる内容でしたら星がもう一つついたかもしれませんね。
投稿: 蘭 | 2005.12.08 23:37
>蘭さん、コメントありがとうございます。
この監督は、完成度の高い脚本で撮れば万人から評価を受けると思います。
そうそう、キャスティングもレベルアップしてほしいですね。
投稿: erabu | 2005.12.09 00:17