『ピーター・パン』
監督、P=J=モーガン。2004年米。ファンタジー映画。出演、ジェレミー=サンプター(ピーター・パン)、レイチェル=ハード=ウッド(ウェンディー=ダーリング)、ジェイソン=アイザックス(フック船長/ダーリング氏)、リュディヴィーヌ=サニエ(ティンカー・ベル)、オリヴィア=ウィリアムズ(ダーリング夫人)。
美少年と美少女による夢の世界に相応しいピーター・パンとウィンディーのキャスティングは見事です。しかしながら、ストーリーはやや複雑でした。どうしてもアニメと比較してしまうのですが、もっとわかりやすく展開を単純にすべきだったと思います。ピーター・パンとウィンディーの恋愛にテーマを置いてしまって、キスシーンがやたらと強調されてしまいました。生身の役者が演じるため、どうしても男女の間柄という重さが出てしまいました。ピーター・パンの原作を知らないのでこの作品のほうが原作に近いのかもしれませんが、性的なものを取り除いたアニメのトーンで描いたほうがファンタジー映画として成功したのではないでしょうか。アニメの続編として作られた『ピーター・パン2/ネバーランドの秘密』のほうが、期待されるピーター・パン像を継承しています。
(お薦め度★★)
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