F1第18戦日本GP
鈴鹿サーキット。5.807km×53周。
予選(10/8)
雨模様の中で行われた。上位陣が予選を行う頃には雨脚が強くなり、タイムアタックできる状況ではなくなった。
スターティンググリッドは次の通り。
1列目、ラルフ=シューマッハ(トヨタ)、ジェンソン=バトン(BARホンダ)。
2列目、ジャンカルロ=フィジケラ(ルノー)、クリスチャン=クリエン(レッドブル)。
3列目、佐藤琢磨(BARホンダ)、デビッド=クルサード(レッドブル)。
ミハエル=シューマッハ(フェラーリ)は14番手、フェルナンド=アロンソ(ルノー)16番手、エンジン交換を行って10番手落ちが決まっていたキミ=ライコネン(マクラーレンMercedes)は17番手、ファン=パブロ=モントーヤ(マクラーレンMercedes)は18番手。
決勝(10/9)
一転して晴れのドライコンディション。
優勝は、今季7勝目のライコネン。
2位フィジケラ、3位アロンソ、4位マーク=ウェーバー(ウィリアムズBMW)、5位バトン、6位クルサード、7位ミハエル、8位ラルフ。
佐藤琢磨は13位だったがトゥルーリのリタイア原因を作ったとしてレース後に成績抹消。
スタートはラルフが上手い飛び出し。佐藤がいきなり第一コーナーでコースアウト。バリチェロが接触。最終コーナーでモントーヤがクラッシュ。セーフティカーが入る。ライコネン、ミハエル=シューマッハが続く。後方のアントニオ=ピッツォニア(ウィリアムズBMW)がクラッシュして、セーフティカーが入る。ラルフ、フィジケラ、バトン、クルサード、ウェーバー、クリエン、ミハエル、アロンソの順で残り46周で再スタート。
10周目に佐藤がヤルノ=トゥルーリのインに無理に入ったため接触してリタイア。何ということだろう序盤でホンダがトヨタをホームグランプリで潰してしまった。
残り37周からの5位ミハエル、6位アロンソ、7位ライコネンのバトルが見所となった。アロンソが何度も揺さぶりを掛けて、残り34周に130Rのアウトからミハエルを抜いた。解説者の鈴木亜久里、片山右京が揃って「ここで抜くとは信じられない」とコメント。残り31周でバトンとアロンソがピットストップ。残り29周でライコネンもミハエルを抜く。残り24周にピットストップで順位を下げたアロンソが再びミハエルを抜いた。
残り12周でバトンとウェーバーが同時に2回目のピットストップを行い、ウェーバーがバトンよりも速く給油を終えてコースに戻る。残り8周でライコネンが2回目のピットストップし、フィジケラの後に2位のポジションで戻る。このとき3位ウェーバー、4位アロンソ。残り5周でアロンソがウェーバーをかわして3位にアップ。残り3周でライコネンがフィジケラに追いついて猛烈にプッシュする。最終ラップでライコネンが第一コーナーでフィジケラを抜き去りトップに躍り出て、優勝。劇的な逆転劇を演じた。
日本GPで好成績を残して、来シーズンのシートを確保したかった佐藤琢磨だが、最悪の結果となってしまった。スタート時のミスといい、トゥルーリに対する攻め方にしても致命的だ。もしも来期残れたとしても今季のミスを挽回するのは絶望的に近いだろう。
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コメント
>片山右京が揃って「ここで抜くとは信じられない」とコメント。
ほんとあの2人は、凄いですよね。
いったいどういう神経とドライビングテクニックを駆使すればあそこまでできるんでしょうかね。
投稿: Rousseau | 2005.10.10 22:52
>Rousseauさん、TB&コメントありがとうございます。
F1新時代を実感させる走りを鈴鹿で見られてよかったですよね。
是非とも来シーズンにつないで欲しいです。
投稿: erabu | 2005.10.10 23:25