新書『都市は他人の秘密を消費する』
藤竹暁(ふじたけ=あきら)著、集英社新書。
タイトルから想像した内容は見当たりません。外れです。タイトルから社会心理を紐解く作品と思われるのですが、都市化が進むとミステリーや推理小説が発展することを述べているだけのものでした。確かに著者はミステリーに造詣が深いことはわかります。多くの作品も読まれて分析されています。しかしながら、それ以上の洞察はほとんどなく、肩透かしを喰らった感じです。売るために書名は非常に大切ですが、内容に伴ったものにしていただきたいと思います。この中身であれば『都市とミステリー小説』が適しているのではないでしょうか。
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