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2005.10.08

TVアニメ『攻殻機動隊 SAC 2nd GIG』(全25話)

原作・協力、士郎正宗。監督・シリーズ構成、神山健治。制作、Production I.G。
製作、Production I.G・バンダイビジュアル・バンダイ エンタテインメント・電通・日本テレビ・徳間書店・ビクターエンタテインメント・マンガ エンタテインメント。
公式HPから引用。

全世界に熱狂的なファンを有する士郎正宗原作によるマンガ「攻殻機動隊」が、押井守監督により『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』として劇場アニメ化されたのは1995年。翌年、それは米ビルボード誌のビデオチャートで一位を獲得し、数々のハリウッド映画に多大な影響を与えた。

それから7年。この映画の世界的成功により、内外からの続編を期待する声に応える形で企画された前作TVシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』は、またも大反響を呼び、押井守ワールドは、確固たる地位を確立した。

そして2005年4月。押井守主催“押井塾”出身の神山健治監督をはじめとする1stシリーズのスタッフが再び集結!!

草薙素子をはじめとする公安9課の新たなる戦いが、再び始まる。

本シリーズではシリーズコンセプトとして、プロダクション I.G製作による大型劇場作品『イノセンス』(2004年春公開予定)監督の押井守が参加。構想の初期段階からアイディアを提供、全編の構成に携わっており、神山監督とは、これが初の本格的師弟協力TV作品となる。

1話完結という形を踏襲しつつ、「招慰難民」や「核」を巡る政治的謀略に立ち向かう9課の姿が描かれ、敵対するキャラクターとして「内閣情報庁」そして「個別の11人」と名乗るテロリスト等が登場。

前シリーズを越える緻密なストーリーが、全編ハイビジョン、5.1チャンネルサラウンド放送で展開する。

前作『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』と比べて、更に判りにくく面白さは感じませんでした。脚本がどうの演出がどうのといったテクニックの問題では無く、哲学的な領域での問題です。この物語の背景として肉体の死がそれほど重要視されない未来において、ゴーストと呼ぶ魂としての人間の意識が重要テーマとして語られます。これによってどこに感動すればいいのか観る側としての立場すら相対的になってしまい、肉体の死に対して共感を持てなくなっているため、戦闘シーンにおいて通常の映画やドラマで感情移入するような場はなく、どう反応していいのか迷ってしまいます。かといってゴーストと呼ばれる精神の死を追おうとしても、サイバー空間を漂う抽象的な表現であるため時間軸で明確に捉えられません。ある意味で植物の死と同じように感じられます。一見枯れたように見えても休眠状態なのか最終的に枯れた状態なのか経験則で判断するしかありません。結局、このシリーズは作品ごとの最終回を迎えてドラマを理解するしかないのです。1話完結でありながら25話全部を通して感動や共感を維持させなければならないのですから、これは製作する側にとっても観る側にとっても相当シンドイことと言わなければならないでしょう。
原作は読んでいませんが、攻殻機動隊シリーズは映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』、TVシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『攻殻機動隊 SAC 2nd GIG』と観てしまったので、今後の続編がどうしても気になります。しかし、一方で出口の無い迷路を再び辿らなければならない作品が登場することが間違い無いことを考えるとこのまま終息して欲しいとも考えてしまいます。全く持って大変な作品を背負わされてしまったようで、作品を観終えるたびに疲労を感じてしまいます。
(お薦め度★★)

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コメント

トラックバックありがとございました。

わたしは疲れるも何も、一度見るだけでは
わからないのでいつもビデオで見直しています。(笑)
笑い男から見始めましたので、それほどディープなファンではないです。
ほかのアニメはほとんど見ないのですが、
なんだかこのアニメのキャラたちだけは全員好きなんです。
どこかでこの攻殻機動隊のことを社会派アニメと呼んでいました。
わたしは、このアニメで日本がこれから抱えるであろう問題が
シミュレーションされてるのでSFを読んでいる気分で見ているのだろうと思います。

投稿: kototama | 2005.10.08 15:50

>kototamaさん、コメントありがとうございます。
近未来の社会派アニメですか。難しそうなジャンルですね。
タチコマにしか人間性を感じないので、これからの将来はかなり暗い世の中になりそうな予感がします。

投稿: erabu | 2005.10.09 21:10

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