『宮廷女官 チャングムの誓い』(全54話)
監督、イ=ビョンフン。脚本、キム=ヨンヒョン。2003~2004年韓国MBCドラマ。原題『大長今(偉大なる長今)』。出演、イ=ヨンエ(チャングム)、チ=ジニ(ミン=ジョンホ)、イム=ホ(中宗)、パク=ジョンスク(文定皇后)、オム=ユシン(皇太后)、パク=ウネ(イ=ヨンセン)、イム=ヒョンシク(カン=ドック)、クム=ボラ(カン=ドックの妻)、キム=ヨジン(チャンドク)、ヤン=ミギョン(ハンサングン)、ヨ=ウンゲ(チョンチャゴサングン)、キョン=ミリ(チェサングン)、ホン=リナ(クミョン)、イ=ヒド(チェ=パンスル)、チョ=ギョンファン(オ=ギョモ)、パク=チャンファン(チャングムの父・ソ=チョンス)、キム=ヘソン(チャングムの母・パク=ミョンイ)、チョ=ジョンウン(チャングム・子役)。
2005/10/27に最終回を迎えました。大作でした。1年間という長期間を見納めた達成感があります。韓国で人気が高かったドラマというだけのことはありました。私が観た韓国ドラマの中で1番好きな『夏の香り』と肩を並べるほどの秀作でした。
宮廷における女官のサクセスストーリーと思って観ていたのですが、そうではありません。確かにチャングムは宮廷内で成功するのですが、成功がハッピーに直接結びつかないというジレンマが常にありました。このドラマは単なるサクセスストーリーではなく、ヒューマンドラマであることを最終回で確認できました。偉くなって目出度し目出度しでないところが凄い。だから終盤になっても毎回のように泣かされました。
主人公であるチャングムの素晴らしさは、本人の好奇心や向上心、忍耐強さは然ることながら、母親の無念な想いを継いでそれを自分の目標として達成し、さらに次なる人生の目指すべき領域に踏み込んだ偉大さでしょう。両親の死が自らの責任として罪悪感を背負って生きていくことは試練というにはあまりにも過酷でした。非情な運命にありながら健気に主体的に解決していきます。それを大きく支えてくれたのがミン=ジョンホでした。本当にミン=ジョンホがチャングムを想うひた向きさには頭が下がりました。至高の愛というのでしょうね。何度も命を落としそうになっても彼女を信じ続けた姿に深く感動しました。
【関連記事】
2004/10/ 8 『宮廷女官 チャングムの誓い』
2005/ 5/15 『韓国ドラマ・ガイド宮廷女官チャングムの誓い 前編』
2005/10/14韓国ドラマ・ガイド『宮廷女官チャングムの誓い 後編』
(お薦め度★★★★★)
| 固定リンク
コメント
お約束どおりTBをしていただいて、ありがとうございます。
ヒャー、erabuさんの感想を読むと、私の最終回の感想は・・・なんなんでしょう!?という感じです。。。
それに「夏の香り」を出してくださってうれしい限りです。
ストーリー展開にハラハラさせて、視聴者を飽きさせないだけでなく、大きなメッセージを終盤に向かって力強く打ち出した、脚本家の才能に感嘆しました。
どのキャラクターもブレなかったですよね。それが今、地上波で最初から見直しすと確認できて、これまた感心しているところです。また1年間楽しみたいと思っています。
投稿: ocyara | 2005.11.09 13:00
>ocyaraさん、お褒めいただいてありがとうございます。素直にうれしいです。
私はいつもocyaraさんの率直な文章を興味深く読ませてもらっています。
>脚本家の才能に感嘆しました。
本当にそうですね。終盤での思いもよらない場面が続きながらも、不自然さは感じませんでした。こんな展開があったんだと妙に納得させられました。想像以上に充実した作品でした。
韓流ドラマは深いですね。
投稿: erabu | 2005.11.10 00:28