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2005.11.30

祝!日本一ボビール

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本日発売のサッポロ黒ラベル、ボビールです。

『CHIBA LOTTE MARINES BOBEER 祝!日本一ボビール』
千葉ロッテマリーンズ監督、ボビー=バレンタインの親指を立てた似顔絵にふきだしで「WE ARE No.1!!」、サイン入りです。
伝説の05年缶、MADE IN CHIBAとあります。

5店目で見つけました。西友→セブンイレブン→ローソン→ファミリーマート→イトーヨーカ堂と回りました。ヨーカ堂さんありがとう。

乾杯、うまいっ!!

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映画『女校怪談』

監督、パク=キヒョン。1998年韓国。ホラー映画。英題『WHISPERING CORRIDORS』出演、イ=ミヨン、キム=ギュリ、チェ=セヨン、パク=ジニ、ユン=ジヘ。「女校怪談」シリーズ3部作の1作目。

凄惨な事件が発生したにもかかわらず警察がまったく登場せず、女子高校の中だけの閉じた世界で進行するサスペンス・ホラーです。主要人物が5人登場して、それぞれに場面が切り替わるため、ストーリーが非常に散漫で途中で観るのを止めようかと何度も思いました。しかし、シリーズの1作目ということで我慢しました。その甲斐あって、ラストにかけて事実関係が明らかになってからの展開はなるほどと思え、怖さも感じました。相当我慢を強いられる作品です。
コリアン・ホラーでは必ず美人女優が登場するのですが、この作品には出てきません。物語も出演者もちょっとがっかりな作品でした。
(お薦め度★★)

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2005.11.29

再び『ALWAYS 三丁目の夕日』

昨日、友人と2人で有楽町の日劇で観てきました。
興行成績で11/26から上映された『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に1位を譲ったものの、3週連続1位でした。興行収入15億円を突破して粘り強い興行を続けています。

良い映画は何度観ても癒されますね。前回よりも更に昭和33年の舞台にどっぷりと浸りました。2回目で落ち着いて観れたので、他の観客のすすり泣きがよくわかりました。やっぱり皆さんの多くが泣かれています。

ところで、観ていて気になったのが前の席の方の頭です。じゃまでしょうがありませんでした。シネコンと比べて日劇の設備がよくありません。昔は有楽町の映画館といえば憧れだったのですが、観易さにおいてはのシネコンに逆転されてしましました。

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2005.11.28

ロッテ日本一優勝記念、コアラのマーチ

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友人が買ってきてくれました。ありがとうございます。

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2005.11.27

「たまごっち」を買いたい(1)

初代「たまごっち」は1996年11月に発売されて、8年後の2004年3月に「たまごっち+(プラス)」として復活しました。
半年前くらいから再ブームになりつつあることは雑誌記事で知っていました。数ヶ月前にamazonを覘いたところ購入できる状況でした。長女から「たまごっち」をクリスマスプレゼントして欲しいとのことで、amazonで簡単に注文できると思っていたのですが、現在購入することができません。今週11/23に新商品が登場したのですが、検索すると次のように表示されます。

超じんせーエンジョイ!たまごっちプラス ビーズほわいと/ バンダイ/ 参考価格: ¥2,940 (税込) / 24 新品/ユーズド価格 : ¥9,200より/ 発送可能時期:出品者から通常2営業日以内に発送します。

amazonから直接購入ではなく、amazonの出品者から購入できる案内となっています。メーカー希望小売価格2940円ですから、何と3倍以上です。値段はさておき、お店から直接購入しか考えていません。他のオンラインショッピングを探したのですが、どこも在庫が無い状態のようです。

そこで、週末にトイザラスなどリアル店舗を数箇所を回りました。影も形もありません。商品を適正に供給できないのはメーカーであるバンダイの責任です。しかし、初代「たまごっち」の不良在庫で会社が傾いた失敗があるので市場に的確に反応はできないことが予想されます。

参りました。さて、どうしましょうか?

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『ハッピー・フライト』

監督、ブルーノ=バレット。2003年米。コメディ映画。原題『VIEW FROM THE TOP』。主演、 グウィネス=パルトロー(ドナ=ジェンセン)、クリスティナ=アップルゲイト(クリスティーン)、マーク=ラファロ(テッド)、キャンディス=バーゲン(サリー=ウェストン)、ジョシュ=マリーナ(ランディ)、ケリー=プレストン(シェリー)、ロブ=ロウ(スティーヴ)、マイク=マイヤーズ(ジョン=ホイットニー教官)。

ベタベタなアメリカンドリーム・コメディ映画です。ヒロインの魅力でなんとかバランスを保っていましたが、エンディングで台無しになりました。数十年前ならともかく現代には通じないストーリーです。
主演のグウィネス=パルトローは良いですね~。美人なのに親しみを感じる女優です。身体にピッタリとしたスチュワーデスの制服をセクシーに着こなしてお色気もムンムンでした。コメディの演技も上手で古臭いサクセスストーリーを彼女がうまく中和してくれていました。
テンポが良くて楽しい展開でしたが、最後の最後にガッカリさせられました。結末をもっと今に合ったものしてくれたら良い作品になったと思います。残念です。
(お薦め度★)

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2005.11.26

折りたたみ自転車、Opel FDB186を購入

Opel FDB186
opel20fdb186_rsFRAME : HI-TEN STEEL
WEIGHT : 15kg
FOLDING SIZE : 820x630x430mm
TIRE : 18X1.75
COMPONENT : 6 SPEED
ショック吸収リアサスペンション付
COLOR : Bordeaux red

セオサイクル折りたたみ自転車を購入しました。自転車本体、ヘッドライト、鍵ワイヤーで2万6008円です。これに盗難保障(2000円)、防犯登録手数料(500円)がプラスされました。

6段変速で右手側にシフティングレバーがあり、グリップを前後に回すだけで変速できます。ハンドルから手を離さずにギアチェンジができるように進化していました。自転車も安全で便利になっていたのですね。

寒い季節に向いますが、自転車であちこちに出掛けたいと思います。

ちなみに、セオサイクルは高校生時代からの憧れの自転車ショップです。

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2005.11.25

『インストール』

監督、片岡K。原作、綿矢りさ。2004年日本。出演、上戸彩(野沢朝子)、神木隆之介(青木かずよし)、中村七之助(コウイチ)、菊川怜(モモコ先生)、田中好子(野沢毬恵)、小島聖(青木かより)。

芥川賞を最年少で受賞した綿矢りさのデビュー作を正統派アイドル女優・上戸彩と、映画界で活躍する天才子役の神木隆之介が組んだ話題作です。本編が95分という短さです。アダルトチャットのアルバイトをしている小学生が登校拒否を始めた女子高校生を仕事に引き込むという物語ですが、軽いコメディタッチでテンポ良く進行するので不自然さは感じません。原作がいいのでしょう、女子高生の感情を台詞で上手に表現しています。リアルな生活で喪失感を覚えた彼女がバーチャルの世界によって自分を取り戻す前向きな、すっきりさわやかな作品でした。小学生の継母役の小島聖は個性的で、『恋の門』でもみせた奇妙で壊れかけている演技は興味を引かれました。彼女はなかなかの逸材かもしれません。
非常にシャープな映像でありながら、冷たさを感じさせない監督の色彩感覚は傑出しています。TVディレクター出身とのことで、幾何学的で人工的な画面構成は高度に計算されていると感じます。
ただし、残念ながらきれいで軽過ぎて映画というよりもTVドラマ的な作品と言えます。
(お薦め度★★)

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2005.11.24

iTunes 6 の新機能、Just For You(Beta)

iTunes 6 の4つの新機能のうちの「楽曲リコメンド機能」"Just For You(Beta)"が、iTMSに接続すると利用できます。

私へのお薦めとしてアルバム6枚と楽曲15曲が紹介されていました。過去に購入したm-flo、クレージーケンバンド、AAAの商品に傾向が近いものが紹介されています。
ベータ版ですが、なかなか良い感じです。楽曲15曲については30秒試聴しました。私の好みから的外れなものはありませんでした。

今回、minkという女性ボーカルの楽曲が私にヒットしました。全く名前も存在も知らない歌手です。早速、彼女のアルバム『Mink』をダウンロード購入しました。レビューは後日します。

新しい音楽との出会いが簡単に出来る"Just For You"は、さらに精度が増してくるとかなり期待できる機能だと思います。

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リーガ・エスパニョーラ第12節 クラシコ(11/19)

サンチャゴ・ベルナベウ。
主審:イトゥラルデ=ギンサレス。

レアル・マドリード対バルセロナ。クラシコ149試合目。
過去の成績、レアル65勝、バルサ56勝、引分け27。プレーオフ除く。

第11節までの成績。
レアル3位、勝点21。バルサ2位、勝点22。
オサスナ1位、勝点24。

レアル・マドリード:ヴァンゲルレイ=ルシェンブルゴ監督。4-4-2。
バルセロナ:フランク=ライカールト監督(オランダ出身)。4-3-3。


0-3、バルセロナ圧勝。

キックオフ直前に観客が乱入。

前半15分、カウンターでメッシがドリブルで持ち込んでエトーにクロスしてパス。エトー先取点。0-1。
アルゼンチン代表のメッシのゴール前のスピードが段違い。レアルはファウルで止めざるおえない。初めて観た選手だが素晴らしい。前半はバルサが攻勢を掛け続ける。

後半、キックオフにまたしても観客が乱入。今度は真っ裸で背中に文字を書いている。

後半9分、レアルのラウールがシュート時に足を痛める。13分にグディと交代。パルサのパス回しが小刻みなうえ効果的で、セカンドボールは必ずと言っていいほどバルサがキープする。14分にロナウジーニョがカウンターでドリブルで持ち込みDFを2人簡単に個人技でかわしてゴール。0-2。
レアルは21分にパブロ=ガルシアに代えてバチスタを投入。バルサは24分にメッシを下げてイリエスタに交代。

33分にまたしてもロナウジーニョが1人を軽快に交わして2点目。0-3。見事すぎるゴールにレアルファンからも拍手が起こる。この得点で観客が帰り始める。それにしてもロナウジーニョは凄過ぎる。

レアルは良いところ無く試合を終える。
バルサは勝点25にして、得失点差で首位に躍り出た。

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2005.11.23

新書『インフルエンザ危機』

インフルエンザ危機(クライシス)
河岡 義裕著
集英社 (2005.10)
この本は現在お取り扱いできません。

河岡義裕(かわおか=よしひろ)著。集英社新書。
新型インフルエンザが流行したら国内で4人に1人(3200万人)が感染し、64万人が死亡すると想定されています。治療薬「タミフル」の備蓄のニュースとともに、服用した患者のうち子供が12人死亡しているとの報告も出てきて、世の中が騒がしくなってきました。

著者は獣医学からインフルエンザの基礎研究に従事されてこられた方で、1980年代初めから鳥インフルエンザを研究されています。
ブタ、ウマ、アザラシなどの動物、人間にインフルエンザを発症させるウィルスは鳥インフルエンザが変異したもので、もともとインフルエンザウィルスをもっていたのは、カモやアヒル、カモメなどの野生の水鳥だったとのことです。
1997年に鳥から感染した鳥インフルエンザで人が死亡したことが香港で確認されて以来、鳥から人への感染例は数多く報告されており、人から人への感染が疑わしいとされる事例が2004年に報道され、日を追うごとに人に感染しやすくなっていて、新たなパンデミック(世界的大流行)の危機が間近に迫っているそうです。

今年初めに、インフルエンザB型に感染してタミフルで治療し、その後で新書『インフルエンザの世紀』を読みましたが、本書でさらに危機感を持ちました。日々のうがいなどできることはやっておきたいと思います。ちなみにインフルエンザ予防接種はしました。

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ロードレース世界選手権 MotoGP第17戦バレンシアGP(11/6)

2005年シーズン最終戦。
バレンシア・サーキット。4.005km×30周。

優勝は、2戦連続優勝のマルコ=メランドリ(ホンダ)。
2位ニッキー=ヘイデン(ホンダ)。3位バレンティーノ=ロッシ(ヤマハ)。
玉田誠(ホンダ)9位。中野真矢(カワサキ)11位。

スターティンググリッド、
フロントロー、セテ=ジベルノー(ホンダ)、メランドリ、ヘイデン。
2列目、カルロス=チェカ、マックス=ビアッジ(ホンダ)、コーリン=エドワーズ(ヤマハ)。
中野9番手、玉田10番手。ロッシは15番手。

スタートはメランドリが好スタートでトップに立ち、一度も首位を譲ることなくレースを制した。ヘイデンはメランドリの後ろにピッタリとついて、首位を伺うものの僅かに届かず2位でフィニッシュ。ポールポジジョンのジベルノーは4周目にエンジンブローでリタイア。今シーズンは呪われたように結果を残せなかった。

予選で転倒して15番手と大きく出遅れたロッシは、5周目で3位に浮上するものの、トップの2人が後続を大きく引き離していたため、終盤猛追するものの追いつけなかった。ミック=デューハンが持つ年間最多12勝(97年)にロッシは並べなかった。

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2005.11.22

『約三十の嘘』

監督、大谷健太郎。音楽、クレージーケンバンド。2004年日本。コメディ映画。出演、中谷美紀(宝田真智子)、椎名桔平(志方大介)、田辺誠一(久津内守)、妻夫木聡(佐々木健二)、八嶋智人(横山宏紀)、伴杏里(今井優子)。

寝台特急トワイライトエキスプレスに乗り込んだ6人の詐欺師のだましあいの群像劇です。タイトルにあるように嘘の応酬が繰り返される展開で、観客もだまされるものを期待したのですが、そのような仕掛けはありませんでした。ストーリーの前提として理解できないのは、6人で稼いだお金を1つのスーツケースに集めるという行為です。普通は考えなくても山分けで一人ひとりが持っていればそれで済む話でした。詐欺師同士お互いを疑っているのなら当然でしょう。
昨年あたりから邦画が急速に面白くなってきていますが、この作品はその流れに乗り遅れてしまっていると感じます。若手の良い役者を揃えていながら、物語の設定が薄っぺらく、仕掛けが弱いためつまらない作品になってしまいました。唯一、クレージーケンバンドに音楽を担当させたセンスは評価できます。
(お薦め度★)

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2005.11.21

『スウィングガールズ』

監督・脚本、矢口史靖(やぐち=しのぶ)。2004年日本。学園コメディ映画。出演、上野樹里(鈴木友子)、貫地谷しほり(斉藤良江)、本仮屋ユイカ(関口香織)、豊島由佳梨(田中直美)、平岡佑太(中村拓雄)、竹中直人(小澤忠彦・数学教師)、白石美帆(伊丹弥生・音楽教師)、徳井優(カラオケボックス店員)、田中要次(パチンコ店長)、小日向文世(友子の父)、渡辺えり子(友子の母)。

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全く面白くありません。どこが良いのでしょうか。
前評判が高いので期待感があり、日経エンタテインメント!で別冊「スウィングガールズと始めるジャズ入門」が発売されたので前もって購入して、映画を観てから読もうとしていました。しかし、劇場での鑑賞は見送っています。前作『ウォーターボーイズ』がピンとこなかったのが理由でした。公開から1年後に地上波で放映されたのを機会に観たのですが、前作同様に登場人物に魅力がありません。ステレオタイプでしか描かれておらず、中身のあるキャラクターにはなっていないのです。この映画だけに存在するキャラクターとでも言えばいいのでしょうか記号的で全く存在感が嘘っぽいのです。物語については目新しさは無く、コメディもキレがありません。特に序盤のお弁当のお話は、コメディというよりも単なるおふざけで、ブラックのかけらもありません。台詞で使われる方言に対して、標準語が優位であるとするニュアンスを感じてしまいます。冒頭から気が滅入りました。ジャズと高校生を結び付けたアイデアは評価できますが、それ以外は何もありませんでした。巷で人気のある矢口史靖監督の作品は私には合いません。
(お薦め度★)

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2005.11.20

千葉ロッテマリーンズ優勝パレード

◆パレード
・千葉市中心市街地コース
10:00 国道14号・広小路交差点出発→中央公園交差点→千葉銀座通り→県庁
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出発して50mのところで撮影しました。手を振っているボビー=バレンタイン監督です。
とっても晴れがましいです。
・幕張新都心コース
11:50 幕張ベイタウン(富士見通り)→メッセ大通り→国際大通り→幕張海浜公園→千葉マリンスタジアム

◆優勝報告セレモニー
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バックスクリーンに26番目のユニフォームが掲揚されました。

チームに対しては、堂本暁子知事が県民栄誉賞を、鶴岡啓一千葉市長が市民感動賞が贈られました。
選手個人に対しては、ロッテのCM代表として上戸彩が登場し、今江敏晃選手に花束贈呈がありました。また、BMW賞としてBMW会社から渡辺俊介投手に自動車が贈られました。

優勝パレードは初めての経験です。
天気は快晴で、気持ちの良い一日でした。

千葉ロッテマリーンズとファンの皆さん、ありがとうございました。
心から喜びを分かち合えました。

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2005.11.19

『アタック・ナンバーハーフ』

監督、ヨンユット=トンコントーン。2000年タイ。スポ根コメディ映画。原題『SATREE-LEX』。出演、チャイチャーン=ニムプーンサワット、サハーパープ=ウィーラカーミン。

オカマのバレーボール・チームの活躍を描いた実話に基づいた異色コメディ映画です。もっと面白い内容を期待したのですが、思いのほか楽しめません。実際のモデルがいることへの配慮または制約があったためか、ストーリーに驚かせるような展開は登場しません。タイにおいても当然ながらマイノリティーとしてのいじめを受けてしまいますが、温かい国民性なのでしょう選手生命を脅かすような暴力的な迫害はありません。お話としては、結局スポーツにおいては実力が問われ、世間の風当たりをその成績ではね返す真っ当なサクセスストーリーとなっています。
率直に言って、登場人物の人柄に引き付けられるものはありませんし、ビジョアル的に綺麗な人は正真正銘のゲイであるピア役のみで、他は見苦しさしかありません。そこを上手くコメディで補ってくれればいいのですが、笑いもイマイチでした。また、映像や脚本、編集の全てが古いという印象です。タイの映画は何十年も遅れている印象で全く新しさを感じません。スポーツ映画として必要な達成感や爽快感が弱く、共感が乏しい作品でした。
(お薦め度★★)

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2005.11.18

『親切なクムジャさん』

監督、パク=チャヌク。2005年韓国。復讐映画。英題『SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE』。出演、イ=ヨンエ(クムジャさん)、チェ=ミンシク(ペク先生)、クォン=イェヨン(ジェニー)、ナム=イル(刑事・チェ班長)、キム=ビョンオク(伝道師)、キム=シフ(クンシク)、オ=ダルス(ケーキ屋・チャン氏)、イ=スンシン(パク=イジョン)、コ=スヒ(魔女)。ソン=ガンホ(ペク先生の手下)、シン=ハギュン(ペク先生の手下)、ユ=ジテ。『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く“復讐三部作”の完結編。

最後まで緊張感が途切れない作品でした。多くを失った主人公クムジャさんの感情をあらわしたように思える喪失感のある映像に引き込まれてしまいました。パク=チャヌク監督の計算された技は見事です。『オールド・ボーイ』で描かれた毒々しさは薄まっていますが、どうしてどうして暴力シーン映像の生々しさは相変わらずでした。
宮廷女官 チャングムの誓い』の聖女から悪女へ180度大変身したイ=ヨンエの演技は、評価できるものでした。ただし、母親としての情感はイマイチです。非常に難しい役所でこの部分を演じきっていれば、作品にさらなる深みを持たせられたと思います。
物語としては終盤の展開は疑問を感じてしまいました。唐突過ぎてかなり無理があります。そのためクライマックスへ続くシーンでは客席のあちらこちらから笑いが起こっていました。監督としては笑わせる意図はなかったのではないかと思います。映画としての質は高いものの復讐劇として成功しているとは言い難いと感じました。[シャンテシネ]
(お薦め度★★)

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2005.11.17

丸の内仲通りホワイトイルミネーション

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きれいです。
iPod nanoで韓流映画・ドラマ「愛すれば愛するほど」(『ラブストーリー』)、「秘密」「どうすれば」(『夏の香り』)、「TUBEメインテーマ」(『TUBE』)の音楽を聞きながら歩きました。>シブイぞ、俺。

東京ミレナリオ(12/24~2006年1/1)の準備も始まっています。

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『ブラザーズ・グリム』

監督、テリー=ギリアム。2005年米・チェコ。ファンタジー・アドベンチャー映画。原題『THE BROTHERS GRIMM』。出演、マット=デイモン、ヒース=レジャー、モニカ=ベルッチ、レナ=ヘディ。

結論として、観るだけの価値がある映画とは思えません。
グリム童話の作者であるグリム兄弟を扱ったということで面白そうに感じたのですが、前半はとにかく退屈で眠くなりました。後半になってからコメディタッチが強調されテンポが良くなり、アドベンチャー・コメディとしてはそれなりのレベルになりました。
しかし、物語としてはまったく内容がありません。グリム兄弟を使って彼らの作品である『赤ずきん』『ヘンデルとグレーテル』『眠れる森の美女』などのエッセンスを織り交ぜた虚構が続くだけです。監督の自己満足的な世界観しか感じません。お金をかけて思いっきり遊んだ作品といえます。この映画を観るとグリム兄弟はペテン師でいい加減な人たちとしか思えなくなります。本当に実際の人物像はこのようなものだったのでしょうか。
ちなみに、演出方法も貧困でした。特に映像には閉口させられました。嫌悪感はそれほどではないのですが、身体を切り刻んで直接的に見せる表現方法は御免です。暴力的表現が普通に織り込まれる作品が増えてきましたが、その典型でした。子供たちに悪影響を与えるだろうと思われる映像表現は控えるべきだと思います。テクニックとして間接的に分からせる方法はいくらでもありますし、それが監督の手腕であると思います。[丸の内ルーブル]
(お薦め度★★)

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2005.11.14

祝、ひかり電話開通

051114_205801通話料:全国一律、8.4円/3分。
月額基本料:基本プラン、525円。
装置月額利用料(WBC V110M):472.5円。

工事費(固定電話番号をそのまま利用):5250円。

Bフレッツマンション「VDSL100Mbps」グレードアップした際に、ひかり電話にも申し込んでいました。本日の日中にひかり電話の局内工事があり、職場から自宅に電話したところ「お掛けになった相手の通信機器は、現在電源が入っていないか、または故障中と思われます。」とのアナウンスが流れて工事が完了したのがわかりました。

帰宅してから19時半から作業開始。土曜日に届いていたルーターWBC V110Mのセッティングを行いました。マニュアルどおりに配線したのですが、電話機はうんともすんとも言いません。インターネットと050IP電話は問題無く使えるので、局側で対応してもらうしかないと考え、サポートに電話しました。17時以降は録音メッセージ対応で、NTT側で確認しだい折り返すとのアナウンスがあり、名前と電話番号、起きている現象を伝えました。20時にメッセージをいれてから30分後に電話がかかってきました。先ず、宅内装置結線とランプの状態確認、ルーターと宅内装置のそれぞれの電源を落とすように指示があり、その間に局側の設定が調整されたようです。1時間半かかって21時にやっと開通しました。

基本料金が月700円安くなります。通話料もお得です。しかし、写真で確認できますが従来より装置が増えてしまいました。コンセントがいままで2つでよかったのが、ルーターWBC V110M用にもう1つ必要です。この電源アダプターが大きくて重い(写真に写っていない)ので、邪魔なうえに見た目も悪くなりました。良い事ばかりではありませんね。

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2005.11.13

アジアシリーズ、千葉ロッテ優勝

千葉ロッテがアジア初代王者になりました。
2005年は、交流戦、ファーム優勝(リーグ、両リーグ)、リーグ優勝、日本シリーズ、アジアシリーズで全てのタイトルを獲得し6冠達成です。
素晴らしい活躍を見せてくれた、千葉ロッテマリーンズ選手の皆さんに感謝します。


決勝戦 千葉ロッテマリーンズ 5 - 3 サムスンライオンズ(韓国)

MVPは、ベニー選手。

千葉ロッテ、ボビー=バレンタイン監督。サムスンライオンズ、ソン=ドンヨル監督。
ロッテの先発は渡辺俊介投手、サムスンライオンズはぺ=ヨンス投手。

◇1回裏ロッテの攻撃
1番 西岡 剛 ツーベースヒット。
2番 今江敏晃 死球。2、1塁。
3番 イ=スンヨプ 三振。1アウト。
4番 サブロー ワイルドピッチ、3、2塁。フォアボール。満塁。
5番 フランコ レフトへ犠打。【1-0】。2アウト。2、1塁。
6番 ベニー  フォアボール。満塁。
7番 橋本 将 センターフライ。3アウト。

◆3回表サムスンの攻撃。
1番 パク=ハンイ セカンドゴロ。1アウト。
2番 カン=ドンウ センター前ヒット。1塁。
3番 ヤン=ジュンヒョク 投ゴロ。2アウト。2塁。
4番 キム=ハンス ライト前ヒット。【1-1】。1塁。
5番 キム=デイク ライトフライ。3アウト。

◇3回裏ロッテの攻撃
2番 今江敏晃 ライト前ヒット。
3番 イ=スンヨプ 三振。1アウト。
4番 サブロー 三振。2アウト。
5番 フランコ 2ベースヒット。3、2塁。
6番 ベニー  レフト前ヒット。【3-1】。1塁。
7番 橋本 将 三振。

[今江が足首を痛め、渡辺正人が4回表からサードに入る]
◇4回裏ロッテの攻撃
8番 里崎智也 三振。1アウト。
9番 塀内久雄 ファーストゴロ。2アウト。
1番 西岡 剛 フォアボール。
2番 渡辺正人 ツーランホームラン。【5-1】。
3番 イ=スンヨプ ショートフライ。3アウト。

[小林雅英投手(4番手)]
◆9回表サムソンの攻撃
8番 チン=カプヨン 三振。1アウト。
9番 代打・パク=ソクミン レフト前ヒット。エラー。2塁。
1番 パク=ハンイ サンター前ヒット。【5-2】。1塁。
2番 カン=ドンウ セカンド内野安打。2、1塁。
3番 ヤン=ジュンヒョク 三振。2アウト。
4番 キム=ハンス センター前ヒット。【5-3】。2、1塁。
5番 キム=デイク 三振。

渡辺俊介投手がいきなりツーベースを打たれて、ただならぬ緊張感の中で試合が始まりました。ロッテは勝たなければならないというプレッシャーにもかかわらず、先取点をあげて一旦同点に追いつかれるものの、3回に2点、4回に2点を追加して、勝敗を決定付けました。しかし、最終回に2点差に追いつかれる粘りをみせられました。決勝戦は見応えのある試合でした。

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m-flo TOUR 2005 BEAT SPACE NINE 日本武道館 FINAL LIVE

m-floを聞き始めてから1年半です。彼らのプロモーションビデオは何回か観たことがあったのですが、実際の演奏がどういう構成で成り立っているのか、VERBALとTAKUの役割がどうなっているのか知りませんでした。昨日のGyaOで放映された11/2の日本武道館ライブで初めて彼らの演奏している映像を観ることが出来て、ようやく理解できました。当日の深夜に行われたライブ中継で観たVERBALの語りが編集でカットされています。

ライブはなかなかのものでした。楽曲の良さを全面に押し出し、共演する歌手がゲストとして登場してパワフルに歌い上げます。ゲストで多く登場したのはEMYLIとYOSHIKAでした。EMYLIがより過激でセクシーに、YOSHIKAがしっとりとそれぞれの持ち味で楽しませてくれます。元メンバーのLISAとのステージは感動しました。進む道が違ってしまってもゲストとして再び共演できる彼らの仲間を大切にする姿勢が素晴らしく、最先端の曲を追求しているクールなグループとしては意外とも思えるほどでとても温かく感じられました。お互いの呼吸があっていて見事でした。

少し残念だったのは、ゲストの入れ替えが頻繁で1曲終わるたびに、盛り上がりが一旦中断されてしまって熱狂が連続しない点です。アンコール後にBoAが登場して「the Love Bug」を歌ったときに盛り上がりは最高潮に達しました。メジャーな歌手とm-floの組み合わせの凄さを感じました。ただし、残念ながら1曲のみで熱気がダウンしてしまいました。また、マイクなどのノイズが目立ちます。ちなみに、DVDでこの映像が発売されるようです。

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2005.11.12

KONAMI CUPアジアシリーズ2005予選リーグ、ロッテ3連勝で決勝戦進出

11/11(木) 千葉ロッテマリーンズ 6 - 2 サムスンライオンズ(韓国)
11/12(金) 興農ブルズ (台湾) 1 - 12 千葉ロッテマリーンズ
11/13(土) 千葉ロッテマリーンズ 3 - 1 チャイナスターズ(中国)

プレーオフ、日本シリーズに続いてアジアシリーズが11/11~13の日程で、東京ドームで開催されています。日本、韓国、台湾、中国(選抜チーム)の各国リーグチャンピオンが参加して行われる、初めてのアジアナンバーワン決定戦です。

プレーオフ、日本シリーズでは挑戦者としての千葉ロッテマリーンズでしたが、アジアリーグではアジアの頂点として3ヵ国と対戦しなければなりません。初開催でしかも日本で行われる大会のため、優勝を義務付けられたことは相当のプレッシャーになっているはずです。しかしながら、中国戦は苦戦したものの3連勝で明日の決勝戦に予選リーグ1位で進出します。

それにしてもこの時期まで親善試合ではない真剣勝負が観られるのはうれしい限りです。野球で初めてサッカーのように国際的な雰囲気を感じます。第一回目の大会を盛り上げる意味でも、是非千葉ロッテマリーンズに文句無しの戦いで優勝して欲しいと思います。

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2005.11.11

新書『ファスト風土化する日本』

ファスト風土化する日本
三浦 展著
洋泉社 (2004.9)
通常24時間以内に発送します。

三浦展(みうら=あつし)著。洋泉社新書。
何故、地方で理解しがたい凶悪な犯罪が多発するのか常々疑問に感じてきました。東京などの大都市で頻発する犯罪が地方に拡散している現実を理解できずにきました。本書を読んで納得です。

いまや東京などの大都市よりも、地方が危険なのだということです。

日本中に均質な中流社会・大衆消費社会が完成したと著者は指摘します。地方においても東京にある商品がロードサイドの大型ショッピングセンターで買える状況になり、便利を手に入れたかわりに地方都市の郊外化によって近所付き合いなどのコミュニティが破壊されてしまったため、犯罪が起こりやすくなってしまったと説いています。最近の主要な事件の共通項としてジャスコが近くにあることを述べています。映画『下妻物語』でジャスコをパロディとして扱っていることにも触れていました。東京よりも生活がよりバーチャル化され、消費社会の進行によって、従来の常識である東京が富んで地方が貧しいという立場が逆転したようです。

下流社会』の前著にあたり、階層格差固定化の危険についても地方を題材に既に本著で語られていました。著者の洞察力の鋭さに敬服しました。最後の章で今後の日本のあり方について「関係」と「関与」を原理を提言されています。少子化による消費社会の衰退を前に是非とも考えなければならないキーワードだと思いました。

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2005.11.10

新書『子どもが壊れる家』

子どもが壊れる家
草薙 厚子著
文芸春秋 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。

草薙厚子(くさなぎ=あつこ)著。文春新書。
法務省東京少年鑑別所・元法務教官の著者が、神戸児童連続殺傷事件と長崎県佐世保市の小六女児殺人事件の2つの異常な少年犯罪を生んだ家庭と加害児童の生育歴を分析しています。そこに共通する項目は次の通りになるそうです。

・親の過干渉
・予想を上回るビデオやゲーム、インターネットの悪影響

したがって、教訓としてこれらをコントロールする必要があると説いています。
しかし、親はどこの家庭においても何かしら過干渉であるわけで、どこまでが過干渉でないのか皆目わかりません。また、悪影響があるといっても身近に存在するTVやインターネットをどう制限すべきなのか判断できません。

2つの少年犯罪の家庭は特別なものでなく普通で、しかも、加害児童は小学校低学年くらいから人として成長する軌道を外れてしまったようです。平凡な家庭から徐々に加害児童となっていったと捉えられている実態は、子供を持つ親として衝撃を受けました。
大変な時代を迎えてしまったようです。親の質が問われる世の中になってしまいました。

【関連記事】
・『「おたく」の精神史-1980年代論』大塚英志著
・『ゲーム脳の恐怖』森昭雄著

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2005.11.09

『砂と霧の家』

監督、ヴァディム=パールマン。2003年米。原題『HOUSE OF SAND AND FOG』。サスペンス映画。出演、ジェニファー=コネリー(キャシー)、ロン=エルダード(レスター)、ベン=キングズレー(べラーニ元大佐)、ショーレ=アグダシュルー(ベラーニの妻・ナディ)。

ゆるーいサスペンスでありながら、しっかりとした緊張感が続き画面にひきつけられました。行政のミスから始まった不幸の連鎖という物語が静かなタッチで進行します。キャシーとレスター、ベラーニ元大佐のそれぞれが自分の人生の次を目指して頑張ろうとします。登場人物全員に悪い人がいないのに最悪の結末を迎えてしまうのは、何とも言えない悲しさがあります。
犯罪性の極めて薄い事件をサスペンスとして描いた脚本はとても優れています。ジェニファー=コネリーの鬱屈とした悲しみの演技も光りました。
(お薦め度★★★)

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2005.11.08

『ALWAYS 三丁目の夕日』

監督・脚本・VFX(*)、山崎貴。脚本:古沢良太。原作、西岸良平(さいがん=りょうへい)マンガ『三丁目の夕日』。2005年日本。人情コメディ映画。出演、堤真一(鈴木則文)、薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)、小清水一揮(鈴木一平)、堀北真希(星野六子)、吉岡秀隆(茶川竜之介)、小雪(石崎ヒロミ)、須賀健太(古行淳之介)、高橋征也(三郎)、持丸加賀(雄一郎)、もたいまさこ(大田キン)、三浦友和(宅間史郎)、麻木久仁子(宅間の妻)、重本愛瑠(宅間の娘)、奥貫薫(古行和子)、石丸謙二郎(静夫)、小日向文世(川渕康成)、小木茂光(秘書・佐竹)、益岡徹(劇場・支配人)。
*:VFXとは、Visual Effectsの略。撮影後にCGなどを使った視覚効果をいう。

泣けて泣けて、号泣しました。
泣ける映画が良い映画だなんて、これっぽっちも思ったことはありません。単に泣かす映画はいくらでもあります。しかし、この映画は泣けてかつ良い映画です。
子供が子供らしく日本人が日本人らしかった希望に満ち溢れた昭和33年(1958)の東京を舞台に、貧しくても人間らしいご近所さんとの心温まる物語です。古き良き時代にどっぷりと浸かって癒されました。

個性的で魅力溢れる俳優陣の中で子役の小清水一揮と堀北真希、小雪が素晴らしい演技をしています。
小清水一揮は昔の少年がそうであったであろう雰囲気を十二分に持っていて歳相応のかわいらしい男の子を演じていました。
ホラー作品の女優としてあまりに印象が強い堀北真希が、東北から出稼ぎに来た純朴な女の子を好演しています。こんなにうまい役者だとは思ってもみませんでした。
小雪に関しては手足が長いので当時の女性として見えないだろうと考えていたのですが、違和感は感じませんでした。吉岡秀隆を相手に見事な演技をみせてくれます。

『ジョブナイル』『リターナー』の話題作を手掛けたとして有名ですが、山崎貴監督の作品は初めて観ました。時代考証はほとんど完璧でしょう。どこまでがVFXなのかはわかりませんが、ノスタルジーを感じさせる巧みな映像は絶品でした。

邦画ということもあり、劇場での予告で観たい気にはなりませんでしたが、ブログ「ふくちゃんの懸賞日記」の五つ星の評価から前売券を購入しました。そしてホームページ「秀島史香の日記」を読んで急ぎ観に行きました。インターネットによる口コミだけで今年一番の映画に出会えました。[品川プリンスシネマ]
(お薦め度★★★★★)

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2005.11.07

『宮廷女官 チャングムの誓い』(全54話)

監督、イ=ビョンフン。脚本、キム=ヨンヒョン。2003~2004年韓国MBCドラマ。原題『大長今(偉大なる長今)』。出演、イ=ヨンエ(チャングム)、チ=ジニ(ミン=ジョンホ)、イム=ホ(中宗)、パク=ジョンスク(文定皇后)、オム=ユシン(皇太后)、パク=ウネ(イ=ヨンセン)、イム=ヒョンシク(カン=ドック)、クム=ボラ(カン=ドックの妻)、キム=ヨジン(チャンドク)、ヤン=ミギョン(ハンサングン)、ヨ=ウンゲ(チョンチャゴサングン)、キョン=ミリ(チェサングン)、ホン=リナ(クミョン)、イ=ヒド(チェ=パンスル)、チョ=ギョンファン(オ=ギョモ)、パク=チャンファン(チャングムの父・ソ=チョンス)、キム=ヘソン(チャングムの母・パク=ミョンイ)、チョ=ジョンウン(チャングム・子役)。

2005/10/27に最終回を迎えました。大作でした。1年間という長期間を見納めた達成感があります。韓国で人気が高かったドラマというだけのことはありました。私が観た韓国ドラマの中で1番好きな『夏の香り』と肩を並べるほどの秀作でした。

宮廷における女官のサクセスストーリーと思って観ていたのですが、そうではありません。確かにチャングムは宮廷内で成功するのですが、成功がハッピーに直接結びつかないというジレンマが常にありました。このドラマは単なるサクセスストーリーではなく、ヒューマンドラマであることを最終回で確認できました。偉くなって目出度し目出度しでないところが凄い。だから終盤になっても毎回のように泣かされました。

主人公であるチャングムの素晴らしさは、本人の好奇心や向上心、忍耐強さは然ることながら、母親の無念な想いを継いでそれを自分の目標として達成し、さらに次なる人生の目指すべき領域に踏み込んだ偉大さでしょう。両親の死が自らの責任として罪悪感を背負って生きていくことは試練というにはあまりにも過酷でした。非情な運命にありながら健気に主体的に解決していきます。それを大きく支えてくれたのがミン=ジョンホでした。本当にミン=ジョンホがチャングムを想うひた向きさには頭が下がりました。至高の愛というのでしょうね。何度も命を落としそうになっても彼女を信じ続けた姿に深く感動しました。

【関連記事】
2004/10/ 8 『宮廷女官 チャングムの誓い』
2005/ 5/15 『韓国ドラマ・ガイド宮廷女官チャングムの誓い 前編』
2005/10/14韓国ドラマ・ガイド『宮廷女官チャングムの誓い 後編』
(お薦め度★★★★★)

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2005.11.06

再び『私の頭の中の消しゴム』

今回は両親と一緒です。2週連続興行ランキング1位で好スタートを切っていることもあり、両親に対してちょっと誇らしい気持ちで連れて行きました。何を隠そうこれまで同じ映画を映画館で2度観たことはありません。2人とも韓流には興味は無く、特に父に関しては映画鑑賞自体にあまり興味が無いのですが、観終わった感想は好評でした。韓国には綺麗な俳優が多いことに驚いていました。

さて、2回目の感想ですが、再び感動しました。
いろいろな方のブログを読ませていただいて不評な部分を整理したうえで、今回はよりチョルス(チョン=ウソン)の立場で鑑賞しました。前回よりも落ち着いて観れたので涙、涙という状態ではありませんでしたが、スジン(ソン=イェジン)の書置きを読むシーンでは前回以上に胸が張り裂けそうになりました。彼の悔しさがより伝わってきました。
本当に良く出来た映画だと思います。場面の展開、音楽の使い方、編集のしかたなどどこをとっても見事であることを再確認しました。[シネプレックス]

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2005.11.05

「徹子の部屋」のソン=イェジン

11/4放送の「徹子の部屋」に韓流スターとしてソン=イェジンが出演しました。現在、日本で上映されている『四月の雪』『私の頭の中の消しゴム』のプロモーションの一環としての登場です。
彼女へのインタビュー映像はDVD『ラブストーリー』で観て非常にがっかりした記憶があるので、今回も期待しませんでした。

思っていた通り、全く面白くありません。

黒柳徹子はインタビューしずらそうにしていました。黒柳が以前出演したことのあるペ=ヨンジュン(観ていません)のことや韓国スウィーツの話題をいろいろと振るのですが、話が膨らみません。観ていて黒柳が可哀想なくらいでした。ソン=イェジンはインタビューが嫌いなわけではなさそうですし、ピンと外れの受け答えをしているわけでもなく真摯に回答しているのですが、全く盛り上がることなく終わってしまいました。

映画やドラマの中では素晴らしい彼女ですが、インタビューを受けるときは全くの別人のようです。演技をしていない彼女と演技をしている彼女とのギャップは想像以上のものがあります。すなわち「女優」らしい「女優」であることの証明とも言えますね。演技から離れた彼女は全く魅力がありません。もちろん、インタビューを受けていること事態がある意味で何らかの演技の範囲かもしれませんが、テレビ番組向きでは無いことは確かです。

一般的に韓国のタレントは、何故かテレビ番組でのトークショーで好評ではないように感じます。ユンソナやBoAが出演した番組を何回か観る機会がありました。2人はかなり日本語に慣れているようなのですが、会話のやりとりで面白いと感じることはありません。そのため彼女たちが出ているから観たくなるという気持ちは起こりません。どこがどう面白くないのか詳しく分析したわけではないのですが、相手に合わせることをはなから考えていないようです。ある話題をベースにキャッチボールが行われることなく、彼女たち側の範囲に閉じてしまい会話が失速するように思えるのです。サービス精神が無いというか自我が強いというか、日本人が期待する"思いやり"の次元の食い違いを感じます。

といろいろと書いてまとまりませんが、実際に彼女たちと会話できる機会があっても話をしたいとは思わないでしょう。決してお友達になれそうもありません。残念ながらエンターテイメントの世界の中だけでのお付き合いするしかないようです。これだけ憧れがあっても通じ合うことが無いだろうという存在は不思議です。そういえば、日本の女性タレント(阿部美穂子)が韓国サッカー選手(チェ=ソンヨン選手)と結婚したことは話題になりましたが、日本人男性が韓国女性と結婚したという話題は聞いたことがありません。

妻夫木聡とソン=イェジンが恋愛映画で共演する話があるようです。日本人男性と韓国人女性という組み合わせは現実には難しいでしょうが、映画の世界では是非成功させて欲しいと思います。

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2005.11.04

新書『下流社会』

下流社会
下流社会
posted with 簡単リンクくん at 2005.11. 4
三浦 展著
光文社 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

三浦展(みうら=あつし)著、光文社新書。

この本は是非読んでください。お薦めします。

書籍についてはブログでは評価することを原則しないことにしています。エンターテイメントとしての映画と違って、読書は教養の面が強いので人に薦めるということはお門違いと考えてきました。しかし、この本の驚くべき内容を知ったからには多くの方に読んでもらいたいと素直に思いました。今まさに進行している階層問題を扱った衝撃の消費社会論です。

「下流社会」とは著者の造語で決して所得が低いことを著しているわけではありません。巷で語られる勝ち組・負け組、二極化など単に所得格差で語られてきています。私も所得差によって階層社会が出現するとしか理解してきませんでした。しかし、本書では階層社会に移行する大きな要因は「意欲」と「能力」にあるとしています。以前読んだ林信吾著『しのびよるネオ階級社会』でも同様なことが語られていますが、マーケティング・アナリストである三浦展氏は豊富なデータを元に現状を詳細に分析して、今後どのように社会が変容していくのかを明示してくれています。どうもこのまま進んでいくと階層格差が固定化した社会になる可能性が高いようです。今のうちに何らかの手を打たないと一部の上層と大衆の多くがいる下層の2つに分かれた、取り返しのつかない世の中になってしまうでしょう。本来ならば政治家に将来を任せたいのですが、現政権が階層社会を加速させており、小選挙区制の選挙制度ではもはやその流れを押さえることは不可能と判断せざるおえません。我々皆が問題意識を共有して来るべき将来に備えなければならないのです。
(お薦め度★★★★★)

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2005.11.03

新書『1985年』

1985年
1985年
posted with 簡単リンクくん at 2005.11. 3
吉崎 達彦著
新潮社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

吉崎達彦(よしざき=たつひこ)著、新潮新書。
1985年に何があったかと聞かれれば、すぐに思い浮かぶのが阪神タイガース優勝ぐらいしかありませんでした。この本を読んだことで、いかに現在につながる重要な年だったのかを認識できました。直近の近代史を考えるうえでとても為になる本です。

何故1985年なのかについて、著者は日本の国運40周期説を取り上げています。

①1866~1904年(明治維新から日露戦争まで)上り坂
②1905~1945年(日露戦争後から第二次世界大戦の終戦まで)下り坂
③1946~1985年(戦後からプラザ合意まで)上り坂
④1986~2025年?(バブル経済から???)下り坂

この区分から1985年は日本人が最後に「坂の上の雲」を仰ぎ見た年だった、ことになるそうです。

下り坂としてバブル経済が上げられますが、そのきっかけをつくったのがこの年の円高ドル安の流れをつくった「プラザ合意」であったことは新聞やテレビで指摘されており、1ドル250円がプラザ合意の3年後に120円に一気に変動した出来事は、本書でも最大に重要なものとして様々な角度から解説してくれています。
政治、経済、世界、技術、消費、社会、事件を取り上げ、それを横串にしてわかりやすく1985年という年を紐解いてくれています。ちなみに1985年には3つの大きな事件が起こっています。日航ジャンボ機墜落事故、三光汽船倒産、阪神タイガース優勝だそうです。いろいろな出来事を思い出しました。

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Gyao presents  「m-flo TOUR 2005 BEAT SPACE NINE 日本武道館 FINAL LIVE 11.2 Wed.」

Gyaoでm-flo『BEAT SPACE NINE』のライブ中継を行うというので、開演19時にパソコンの前に座りました。接続したところ同時中継ではなく深夜に放映するとの案内で開始時間が予告されていません。仕方なく一旦パソコンから離れワインを飲んで食事をしたところ、酔っ払って寝てしまいました。起きたのが翌深夜2時であわてて観たところ、すでに終わりを迎えようとしていました。不覚。

・「Let go」♥YOSHIKA
・「Miss You」♥melody. & 山本領平

この2曲が観られただけで2時20分頃終了しました。
ラスト曲「Miss You」の前にVERBALが語った話で泣けてしまいました。わずか20分たらずでしたが、とても良かったです。

再放送が11/11、12、13に予定されていますので、改めて観ようと思います。

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2005.11.02

『ドミノ』

監督、トニー=スコット。2005年アメリカ・フランス。バイオレンス映画。出演、キーラ=ナイトレイ(ドミノ=ハーヴェイ)、ミッキー=ローク(エド)、エドガー=ラミレス(チョコ)、クリストファー=ウォーケン(TVプロデューサー・マーク=ハイス)、ジャクリーン=ビセット(母・ポーリーン)、ルーシー=リュー(FBI捜査官・タリン=マイルズ)。実在し35歳で生涯を閉じたバウティン・ハンター(賞金稼ぎ)、ドミノ=ハーベェイの物語。

「駄目じゃん、金返せ!!」な映画でした。
前評判の情報はなく、アメリカでヒットしたのかどうかもわかりません。男勝りのお姫様がとても似合うキーラ=ナイトレイがライフル担いだPR写真とフィクションでなく実話だということで興味が惹かれました。監督も大ヒットした『トップガン』のトニー=スコットということもあり、女優と監督の名前だけで前売りを購入しました。万が一面白くなくても、お気に入りのキーラ=ナイトレイ主演作ですので納得できるだろうと踏みました。

ところが、何たることでしょうか。
作品の出来不出来という内容以前に映像が酷過ぎます。

全編通じて全てのカットの終わりにおいて画面を揺らすような映像処理を行っています。このお陰で視線が落ち着かないといったらありません。映像を観て嫌悪感に襲われるというありえない展開になりました。これでは作品の世界どころではありません。過去に経験したことの無い居心地の悪い映像を延々と観せられました。映像のつくりとしては人物を大写しにするという斬新なもので決して評価できないものではなく、特殊効果としての映像処理さえなければそれなりのものです。何もトリッキーな映像表現で勝負する必要は全く無かったと思います。普通に撮ってくれていれば実在した人物の重みで面白い作品になることは間違いなかったでしょう。クライマックスシーンが良かっただけに非常に残念でなりません。落ち着いて観れたのはエンドロールだけという、全くトホホな映画でした。[日比谷スカラ座]
(お薦め度☆ ←★と違ってマイナス評価)

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Number640「日本シリーズ総力特集 魔法のマリーンズ 圧勝。Baseball Final 2005」

640

本日発売のNumberを購入しました。リーグ優勝と日本一に輝いた千葉ロッテマリーンズファンにはタイムリーな特集です。ボビー=バレンタイン監督、今江敏晃内野手、初芝清選手、小林雅英投手の記事があります。

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2005.11.01

『ソウ』

監督、ジェームズ=ワン。2004年米。サスペンス・ホラー映画。原題『SAW』。出演、ケイリー=エルウィズ(医師・ゴードン)、リー=ワネル(アダム)、モニカ=ポッター(医師の妻・アリソン=ゴードン)、ダニー=グローヴァー(刑事・タップ)。

やられました。低予算ながら抜群の出来です。
出演者の顔なじみが無くて重苦しい展開が続きます。途中から『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー=グローヴァーが刑事役で登場してきてほっとひと安心するものの、期待するキャラクターとは全く違っていて、さらにもどかしい状況に直面しました。観客を不安に陥れるつくりは見事です。監督の術中にはめられてしまいました。
続編となる『ソウ2』が全米で先週末に公開されて大ヒットしているソウです。日本でも10/29から公開されました。劇場で観るには怖すぎるので『ソウ』同様にTVで観ます。
(お薦め度★★★)

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