『砂と霧の家』
監督、ヴァディム=パールマン。2003年米。原題『HOUSE OF SAND AND FOG』。サスペンス映画。出演、ジェニファー=コネリー(キャシー)、ロン=エルダード(レスター)、ベン=キングズレー(べラーニ元大佐)、ショーレ=アグダシュルー(ベラーニの妻・ナディ)。
ゆるーいサスペンスでありながら、しっかりとした緊張感が続き画面にひきつけられました。行政のミスから始まった不幸の連鎖という物語が静かなタッチで進行します。キャシーとレスター、ベラーニ元大佐のそれぞれが自分の人生の次を目指して頑張ろうとします。登場人物全員に悪い人がいないのに最悪の結末を迎えてしまうのは、何とも言えない悲しさがあります。
犯罪性の極めて薄い事件をサスペンスとして描いた脚本はとても優れています。ジェニファー=コネリーの鬱屈とした悲しみの演技も光りました。
(お薦め度★★★)
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