『ドラムライン』
監督、チャールズ=ストーン三世。2002年米。青春映画。出演、ニック=キャノン(デヴォン)、ゾーイ=サルダナ(レイラ)、オーランド=ジョーンズ(リー監督)、レナード=ロバーツ(ショーン)。
なかなか面白い作品でした。
フットボールのハーフタイムショウで行われるマーチング・バンドを取り上げた学園青春物語です。マーチング・バンドがこれほど規律を重んじて活動しているとは思いもしませんでした。ある意味で日本の応援団のようにも感じられます。ただし、日本と違って先輩後輩の上下関係ではなく音楽的なセンスによる実力主義の世界ですし、恋愛も自由で邪魔されません。
天才的なリズム感を持つ主人公が、自分の才能を過信してチームの和を乱していくという過程がわかりやすく、才能に溺れて挫折してしまう流れも納得できました。ダンサーのレイラとの恋愛もバンドでの失敗から負のスパイラルに巻き込まれていく様子がわかりやすく描かれています。失意のどん底から自分を取り戻して仲間とともに再生する過程は、青春映画の王道ともいえる素晴らしい仕上がりになっています。
チームが繰り出すドラムの音は圧巻でした。
(お薦め度★★★)
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