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2005.12.23

『月とキャベツ』

監督、篠原哲雄。1996年日本。ラブ・ストーリー映画。出演、山崎まさよし(花火)、真田麻垂美(ヒバナ)、鶴見辰吾(理人)、ダンカン、中村久美。

いとおしさが募る作品です。
9年前にこんな素敵な邦画があったんですね。全くのノーマークで、ヒロインの真田麻垂美も知りませんでした。透明感があるスレンダーな女優でダンサー役が似合っていました。俳優としての山崎まさよしもなかなか良いです。歌だけではない方でした。
導入部分はかなり無理があるのですが、それを許せてしまうたおやかさがあり、やがて物語がファンタジーと気付きます。そのニュアンスもさりげなくて文句無しでした。派手さを押さえたバランスの良い演出です。篠原哲雄監督は『天国の本屋~恋火』『深呼吸の必要』と同様、脚本に難があるものの観ていて非常に癒される映画をつくる才能のある方です。
ドラマチックな韓国映画とは違って、邦画ならではのやさしさに包まれる秀作のラブ・ストーリーでした。山崎まさよしの主題歌「One more time,One more chance」の弾き語りが切なくて何度でも観たくなります。
(お薦め度★★★)

One More Time, One More Chance

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コメント

TBどうもです。はじめまして。

もともと山崎まさよし自体は好き(といってもシングルを聞く程度)だったんですが、
10周年の節目に「8月のクリスマス」に主演する話を聞いて予備知識としてその前の映画程度のつもりで
見たはずだったんですが、なかなかツボにはまって
泣きながら見てました。

演技がうまいのかといわれると困ってしまいますがとても自然体で彼のよさが引き出されていたと思います。
その撮り方は8クリにも通じるものがあるので、
できればそちらのほうもDVDでゼヒ。(笑)

投稿: Ageha | 2005.12.24 17:46

> Agehaさん、コメントありがとうございます。
私も歌手が主演ということで全く期待していませんでした。ところがキマスね。
俳優としての山崎まさよしをまた機会があれば、観たいです。

投稿: erabu | 2005.12.24 20:21

突然で申しわけありません。現在2005年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。トラックバックさせていただきましたので、投票に御参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://forum.nifty.com/fjmovie/nma/です。

投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2005.12.29 13:51

初めまして。
ヒロインの真田麻垂美さんにハマってしまいました。
柳のように細い印象ながら、意外に筋肉質の肢体をしているのに驚きました。本物のプリマドンナも麻垂美さんのように細くて鍛え抜かれた肢体をしているので、ダンスシーンがとても映えていて本当に似合っていると思います。捨てられた古い自転車を持ち上げるシーンでは、ノースリーブから露出する肩と腕には男顔負けの筋肉で、自分のそれをみると情けなくなってきました。細いながらも強靭な筋肉美を秘めた麻垂美さんに注目しています!

投稿: リュウ・ホセイ | 2006.04.03 00:48

>リュウ・ホセイさんコメントありがとうございます。

ハマル理由わかります。
素敵な女優さんですよね。

この作品から10年経ちましたが、どのような成長をされているのでしょうか。非常に興味があります。

投稿: erabu | 2006.04.03 19:52

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