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2005.12.10

新書『健全な肉体に狂気は宿る』

内田樹(うちだ=たつる)、神戸女学院大学文学部教授。
春日武彦(かすが=たけひこ)、都立墨東病院神経科部長。
両氏の対談集。角川書店。
仏文学者と精神科医の説教ライブという現代社会の問題点や常識をラディカルに分析しています。いろいろなテーマが盛り込まれていて読み応えがあります。ここまで言っていいのかと思える本音トークが炸裂して複雑化して生きづらくなった社会を、より生きやすくするための指針を与えてくれます。
一部見出しを紹介します。
「病こそが癒し」「「自分探し」は自殺行為」「家族の対話は少ないほうがいい」「外見で人を判断しよう」「まず掃除しなさい」「ガン告知は無用」「健全な肉体に狂気は宿る」など一見逆説的に感じるような言い方をされていますが、御二人の経験則に基づく明快な分析によって論理の飛躍がなく、かなり面白くて為になる内容でした。

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