『モンスター』
監督、パティ=ジェンキンス。2003年アメリカ/ドイツ。犯罪映画。出演、シャーリーズ=セロン(アイリーン=ウォーノス)、クリスティナ=リッチ(セルビー=ウォール)。
アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯で「モンスター」と呼ばれた女性の物語です。7人の殺人で死刑判決を受け、2002年10月に死刑執行されており、映画『テルマ&ルイーズ』のモデルになったようです。
映画タイトルからどれほど凄い女性殺人鬼なのかと思いましたが、彼女の生い立ちや売春婦としての境遇などあまりに悲惨で同情すべき人物でした。とくに恋人のセルビーに対しての真摯な態度や想いには感心させられました。
主役のシャーリーズ=セロンの演技は凄まじく、全く美人女優であるとは思えないほどアイリーン役に成りきっています。特に逆ギレの迫力は圧巻でした。
作品としては、アイリーンとセルビーの関係に注力しているため、最初の殺人の過程はわかるものの、それ以降の犯罪の全貌がわかりません。テーマからするとしかたないのでしょうが、アイリーンの悲劇だけが強調され過ぎて若干の物足りなさを感じました。
(お薦め度★★)
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