『スパイ・バウンド』
監督、フレデリック=シェンデルフェール。2004年フランス・イタリア・スペイン。スパイ映画。原題『SECRET AGENTS』。出演、モニカ=ベルッチ(リザ)、ヴァンサン=カッセル(ジョルジュ)、アンドレ=デュソリエ(グラセ大佐)。1985年に実際に起きた「虹の戦士号」爆破事件の犯人・ドミニク=プリウールの証言に基づき作られたドラマ。
ハリウッドで作られるスパイ映画のような派手で単純な構造にはなりません。組織の裏切りに対して諜報員から全面対決をしかけることなく、大人の判断で危機を乗り越えて行きます。ラストは尻切れトンボのような物足りなさを感じるものの、スピーディな場面展開が続きサスペンスの要素がふんだんに盛り込まれています。高速道路でのカーアクションには驚かされました。
女性諜報員リザ役のモニカ=ベルッチは、実生活の夫であるヴァンサン=カッセルとともに主役を演じています。『ティアーズ・オブ・ザ・サン』『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』『パッション』『ブラザーズ・グリム』など最近彼女が出演する映画を観る機会が多くなっています。そのパーフェクトな美貌は"イタリアの宝石"と呼ばれていますが、この作品では顔の皺が目立ち衰えを感じさせたのが残念でした。
(お薦め度★★★)
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