『アレキサンダー』
監督、オリヴァー=ストーン。2004年米。歴史劇映画。出演、コリン=ファレル(アレキサンダー)、アンジェリーナ=ジェリー(オリンピアス・母)、ヴァル=キルマー(フィリッポス・父)、ジャレッド=レトー(ヘファイスティオン)、アインソニー=ホプイキンス(プトレマイオス)。
上映時間が長いのですが、それ以上に長く感じました。これでは興行的に失敗するのは当然です。この映画で語られるアレキサンダーは、たまたままぐれでペルシャ帝国との戦いに勝利し、その勢いで意味のあると思えない東への遠征を繰り返し、多くの犠牲者を出しながら戦いに敗れて、国に戻って失意のどん底で亡くなった男でしかありません。ゲイだったとする解釈もいかがなものなのでしょうか。全く歴史スペクタクル大作にふさわしくありません。がっかりしました。必要以上に戦闘シーンにお金をかけすぎていて、鷲が上空を飛ぶシーンを重ね合わせるというベタな演出はいただけません。オリヴァー=ストーンは『ウォール街』(1987)、『JFK』(1991)など好きな監督なのですが、最近はヒットを出しておらず低迷から抜け出せていないようです。
(お薦め度★)
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