ディズニー、ピクサーを買収
CNET Japanが以前から報道していた通り、ディズニーがピクサーを74億ドルの株式交換で買収すると発表しました。これによりピクサーCEOのスティーブ=ジョブズがディズニーの取締役に就任するそうです。
両者にとって喜ばしいことだと思います。今年7月に公開されるピクサーの長編映画7弾『カーズ』でディズニーからの配給が終了することになっていたので、この買収でピクサー映画はディズニー作品として登場し続けることになります。
『トイ・ストーリー』(1995)
『バグズ・ライフ』(1998)
『トイ・ストーリー2』(1999)
『モンスターズ・インク』(2001)
『ファインディング・ニモ』(2003)
『Mr.インクレディブル』(2004)
『カーズ』(2006)
新しいキャラクターを創り出すことは老舗のディズニーには難しく、自社で製作した『チキン・リトル』は過去のピクサー6作品と比べると明らかに力不足は否めません。どうしてもディズニーにとってピクサーの革新性は将来のビジネスにおいて必要不可欠なものだと思います。
それにしても、スティーブ=ジョブズという人物の強運はドラマチックです。アップルを成功させながら自ら蒔いた災いが元で、ペプシコーラから招いたジョン=スカリーに追い出され、コンピューター会社NeXTを立ち上げるもうまくいかず、ジョージ=ルーカス監督が離婚費用のために売り出したコンピューター・グラフィックス会社ピクサーを購入するもこちらも駄目。しかし、『トイ・ストーリー』などの映画でヒットを連発し会社を上場させてお金持ちになり、アップルに基本ソフトNeXTを売ってカムバックを果たし、iMacやiPodを大ヒットさせてアップルを完全に復活させました。そして、ピクサーをディズニーに売却してディズニーの取締役にもなります。奇跡としか言いようがありません。どこまで輝き続けるのでしょうか。
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