『コックリさん』
監督、アン=ビョンギ。2004年韓国。ホラー映画。原題『分身娑婆』。出演、キム=ギュリ(美術教師)、イ=ユリ(30年前に非業の死を遂げた生徒)、イ=セウン(転校生)、カン=ジョンファ(いじめる側の生徒)、チェ=ソンミン(担任)、チェ=ジョンユン(担任の同級生)。
『友引忌』『ボイス』に続くアン=ビョンギ監督の作品です。過去の2作品と比べて一番劣っています。物語の構成が壊れていて何がなんだかわかりません。最終的には美術教師が主人公だったのでしょうか。誰が生き残ったのでしょうか。ホラー映画としても許される範囲を逸脱しています。また、怖いシーンがほとんどありません。メチャメチャな脚本で怖くない作品では価値がありません。
唯一評価できたのはキャスティングです。ホラーで御馴染みのキム=ギュリが体当たりの演技をしていました。イ=セウンとカン=ジョンファは「宮廷女官 チャングムの誓い」で医女役として共演していた二人で、揃って恐怖に怯える美少女の生徒役を演じています。演技力のある俳優陣が頑張っていたのに残念ですね。
ところで、この映画の中でコックリさんを呼ぶときのおまじないが「ブンシンサバ、ブンシンサバ、オイデクダサイ」で「オイデクダサイ」は日本語に聞こえます。日本で上映されることを見込んで演出として日本語を用いたのか、実際に韓国で使っているのかはわかりませんが気になりました。
(お薦め度★)
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