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2006.02.09

『コックリさん』

監督、アン=ビョンギ。2004年韓国。ホラー映画。原題『分身娑婆』。出演、キム=ギュリ(美術教師)、イ=ユリ(30年前に非業の死を遂げた生徒)、イ=セウン(転校生)、カン=ジョンファ(いじめる側の生徒)、チェ=ソンミン(担任)、チェ=ジョンユン(担任の同級生)。

友引忌』『ボイス』に続くアン=ビョンギ監督の作品です。過去の2作品と比べて一番劣っています。物語の構成が壊れていて何がなんだかわかりません。最終的には美術教師が主人公だったのでしょうか。誰が生き残ったのでしょうか。ホラー映画としても許される範囲を逸脱しています。また、怖いシーンがほとんどありません。メチャメチャな脚本で怖くない作品では価値がありません。
唯一評価できたのはキャスティングです。ホラーで御馴染みのキム=ギュリが体当たりの演技をしていました。イ=セウンとカン=ジョンファは「宮廷女官 チャングムの誓い」で医女役として共演していた二人で、揃って恐怖に怯える美少女の生徒役を演じています。演技力のある俳優陣が頑張っていたのに残念ですね。
ところで、この映画の中でコックリさんを呼ぶときのおまじないが「ブンシンサバ、ブンシンサバ、オイデクダサイ」で「オイデクダサイ」は日本語に聞こえます。日本で上映されることを見込んで演出として日本語を用いたのか、実際に韓国で使っているのかはわかりませんが気になりました。
(お薦め度★)

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» 「コックリさん」 [雑板屋]
「コックリさん」というタイトルは、まるっきり取って付けたようなもんで、もうちょっとお話の流れに沿った悲話っぽいタイトルが付けられなかったのか・・?と単純に思う。 それを除けば同情的に話にも乗れる内容だったので退屈はしなかったけど。 女優陣も、髪が長くて....... [続きを読む]

受信: 2006.02.09 12:58

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