『ユートピア』
監督、マリア=リポル。2003年スペイン・フランス。サスペンス・ミステリー映画。原題『Utopia』。出演、レオナルド=スバラグリア(アドリアン)、ナイワ=ニムリ(アンヘラ)、チェッキー=カリョ(エルヴェ)、エクトル=アルテリオ(サムエル)、ジョゼ=ガルシア(ゲリラのリーダー)、エマ=ビララサウ(ユリエ)、フェレ=マルティネス(ホルヘ)。
映画好きの方は観るべきです。並みの映画ではありません。
過去と現在、未来の映像が斬新なまでに交じり合ってシュールで退廃的な香りがただようスリル満点な作品です。スペイン出身の女性監督だそうですが、この映像美はただ者ではありません。
予知能力を持った青年が、どうしても見えてしまう悲劇的な未来の光景に苦悩し、その運命に抗う切ないストーリーです。青年の運命に巻き込まれる刑事役のチェッキー=カリョの悲しくも渋い存在感のある演技は心に刻まれました。主人公のレオナルド=スバラグリアと仲間役のフェレ=マルティネスのラテン系イケメン男優は必見です。カッコイイですよ。
(お薦め度★★★)
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コメント
TBありがとうございました。
>青年の運命に巻き込まれる刑事
視覚や家族を失った後も同じ行動(薬による自白強要など)をし続け、最終的には命をも失ってしまう姿・生き方は、行動によって運命を切り開いた主人公との対比として描かれていたのかも知れませんね。
投稿: 二枚舌 | 2006.02.14 19:37
>二枚舌さん、TB&コメントありがとうございます。
青年と元刑事の対比というご考察、その通りだと思います。
2回目を観る機会があれば、その視点でも大いに楽しめそうですね。
投稿: erabu | 2006.02.14 20:17