『THE有頂天ホテル』
監督・脚本、三谷幸喜。2006日本。喜劇映画。出演、役所広司、戸田恵子、松たか子、往瀬勝久、伊東四朗、香取慎吾、堀内敬子、川平慈英、麻生久美子、石井正則、オダギリジョー、原田美枝子、角野卓造、佐藤浩市、浅野和之、篠原涼子、唐沢寿明、YOU、寺島進、奈良崎まどか、榎木兵衛、津川雅彦、近藤芳正、西田敏行、梶原善。
過去の経験から三谷幸喜自身による監督作は面白くないだろうという予感がしていました。観る予定はなかったのですが、200万人突破ということであまりに大ヒットしているので、もしかするとという淡い期待感があり映画館へ行ってしまいました。
やっぱり、それほどでもありません。
大晦日のホテルアバンティ内で起こる出来事の舞台劇を映画化したものです。豪華キャストが登場していろいろな伏線を詰め込んでいって、後半一気にそれぞれのパートをつなげて大団円を迎える展開です。中盤からくすっと笑えるシーンが時々登場しますが、畳み込むような笑いはなく小刻みな状態で、腹を抱えるシーンは一度もありませんでした。ストーリーとしては多くの要素を詰め込みすぎたせいで怒涛の流れは生まれませんした。コメディ作品としてはどちらかとういうとサラッとしていて物足りなさを感じます。
三谷作品は、『笑いの大学』のように舞台で評価されたものを彼以外の監督によって映画化するほうが傑作となるのではないでしょうか。[TOHOシネマズ]
(お薦め度★★)
| 固定リンク
« 映画『男たちの大和/YAMATO』原寸大ロケセット5/7まで公開期間延長決定 | トップページ | 東レ・パンパシフィック・オープン準決勝第1試合 マルチナ=ヒンギス(スイス)対マリア=シャラポア(ロシア) »
コメント
私の評価も (お薦め度★★) ですね。
正直言って期待はずれでした。
これは、良い脚本で舞台でやって欲しい作品でしたね。
封切り当日1番早い時間で映画館に行ったところ(約20分前でしたけれど)
立ち見しかないと言われそればらば「男たちの大和」にしようか?
と思ったのですが妻がこれを観てみようと言ったので観ました。
その後「男たちの大和」を観ましたが格段の差でした。
大和を2回観た方が良かったでしたね。
投稿: 不良中年こうちゃん | 2006.02.06 12:27
いまや日本映画は未曾有の感動作品が生まれています。しかし、喜劇でこれといったものが登場しません。「フーテンの寅さん」シリーズ以降、目立たなくなっています。
そんな中、三谷幸喜は必要以上に期待されるのではないでしょうか。
このレベルで大ヒットする理由は良質な喜劇映画を待望している証だと思います。
投稿: erabu | 2006.02.06 18:28