映画『銀のエンゼル』(お薦め度★★)
監督、鈴木貴之。2004年日本。コメディ映画。出演、小日向文世(父)、佐藤めぐみ(娘)、浅田美代子(母)、西島秀俊(アルバイト店員)、大泉洋(配達員)、山口もえ(スナックのママ)、嶋田久作(巡査)、辻本祐樹(娘の同級生)、安田顕(担任)、佐藤重幸(バナナの客)、森崎博之(スナックの若い男)。
意外性のある面白さです。
鈴木貴之監督は、大泉洋が有名になった「水曜日はどうでしょう」のタレント・構成作家として番組を手掛けた方で本作が映画3作目になります。北海道のコンビニを舞台に、そこに登場する人々の群像コメディです。作風は典型的な邦画のトーンを継承しています。脚本や構成に難があり、映像も編集も取り立てて見所はありません。しかし、この作品の中で描かれる「笑い」が印象に残りました。特段面白い訳ではないのですが、場面ごとに様々な笑いを提供してくれます。作品全体としての質は低いものの、この笑いが評価を上げています。
意外といえば、山口もえの上手さでしょう。彼女がここまで演技力があるとは思ってもみませんでした。なかなか魅力ある女性を演じています。逆に雰囲気を壊したのが訳ありのコンビニ店員を演じた西島秀俊と、奇妙としかいえない担任役の安田顕でしょう。監督の演技指導の基につくりあげたキャラクターなので彼ら自身の問題ではないのでしょうが、許しがたいものがありとても浮いていました。
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