映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』(お薦め度★★)
監督、クリント=イーストウッド。2004年米。ヒューマンドラマ映画。原題『MILLION DOLLAR BABY』。出演、クリント=イーストウッド(フランキー=ダン)、ヒラリー=スワンク(マギー=フィッツジェラルド)、モーガン=フリーマン(エディ="スクラップ・アイアン"=デュプリス)。第77回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞受賞。
わかりません。
これが前年度アカデミー賞で主要4部門を獲得した作品なのでしょうか。特別なものは感じません。『アビエイター』と作品賞で対決していたということですが、どっちもどっちです。単にアカデミー賞はクリント=イーストウッドが好きなだけなのでしょう。日本でいうところの、今年第29回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した吉永小百合のような存在なのです。選考された『北の零年』は後世に残るような作品ではなく、彼女の演技はいつもの吉永小百合でしかありませんでした。しかし、日本アカデミー賞は選んでしまうという贔屓の引き倒し現象が、本場アメリカでも起こっていたのだなという感じしかもてません。クリント=イーストウッドはハリウッドの同業者から敬愛されているそうです。役者として長い間活躍して、監督としても良い仕事していると非常に評価されているようです。
この物語はスポ根のサクセスストーリーと思っていましたが、予期せぬ展開になり救いようのないラストを迎えます。確かにヒラリー=スワンクとモーガン=フリーマンの演技は良かったと思います。撮影や編集も水準以上でしょう。ただし、主人公のフランキー=ダンの最後に取った行動に"落とし前"をつけずにファンタジーというか作り話っぽく終わらせていて何も訴えるものがありません。どうでもいいやな作品で完了しています。
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コメント
私も観ましたが同感ですね。
>これが前年度アカデミー賞で主要4部門を>獲得した作品なのでしょうか。
>特別なものは感じません。
最後は、変なかたちで死を選択してしまい後味が悪かったですね。
私が無知なのかも知れませんが監督の言いたいことがピンときませんでした。
投稿: 不良中年こうちゃん | 2006.03.16 16:36
本当にわからない最後です。
1)ボクシングが強くなりたいと願ったからコーチした。
2)自殺したいと願ったから手伝った。
というロジックになります。この一貫性がアカデミー賞として評価するのでしょうか。2の「自殺」を「人殺し」にすると次のようになります。
2’)人殺ししたいと願ったから手伝った。
イーストウッドが過去に演じた刑事も、自分が法だというパターンが多かったので、その延長なのでしょう。それにしてもいなくなってしまうのもわかりませんね。
投稿: erabu | 2006.03.17 07:29