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2006.03.27

映画『スチームボーイ』(お薦め度★★★★)

監督、大友克洋。2005年日本。冒険アニメ映画。キャラクター、レイ(主人公の少年/声・鈴木杏)、スカーレット(オハラ財団会長の孫娘/声・小西真奈美)、ロイド(祖父/声・中村嘉葎雄)、エディ(父/声・津嘉山正種)、ロバート=スチーブンスン(声・児玉清)、デイビッド(声・沢村一樹)、サイモン(オハラ財団の雇われ社長/声・斉藤暁)、アルフレッド(声・寺島進)、ジェイソン(声・稲田徹)、レイの母(声・相沢恵子)、エマ(レイの幼なじみ/小林沙苗)、トーマス(エマの弟/日比愛子)。

失敗しました。劇場で観るべきでした。
大友克洋監督の久々の作品ということで公開前からかなり期待していましたが、予告編がいまいちで公開してからヒットしている様子がなかったので、劇場で観るのを止めてしまいました。勿体無いことをしました。
独創的で素晴らしい作品です。大友克洋の超完全主義には脱帽です。どうしてここまで緻密で完璧なアニメーションを作るのでしょう。製作期間9年、総製作費24億円をかけた驚愕の映像です。
発明一家の祖父と父の対立という構図は、アニメの題材としてわかりにくさがありますが、良く出来た脚本だと思います。事の善悪を決めにくい状況の中で、主人公の少年自身が判断して答えを出すしてゆく姿は、並みの少年少女向けアニメとは一線をかします。
登場するキャラクターが個性的で良いですね。ヒロイン・スカーレットの気まぐれで風変わりな性格は緊迫な場面での緊張感を中和させてくれて、ヒステリックにならないようにバランスを保ってくれました。このアイデアは見事でした。流石プロですね。素人には思いつきません。
宮崎駿監督作品以上に評価されてしかるべきでしょう。米国アカデミー賞にノミネートされるだけのクオリティは十分あります。アニメを極めた作品として正当に取り上げて欲しいと感じます。

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