映画『Vフォー・ヴェンデッタ』(お薦め度★★★★)
監督、ジェームズ=マクティーグ。脚本、ウォシャウスキー兄弟。2005年イギリス・ドイツ。サスペンス・アクション映画。原題『V FOR VENDETTA』。出演、ナタリー=ポートマン(イヴィー)、ヒューゴ=ウィーヴィング("V")、スティーヴン=レイ(フィンチ警視)、スティーヴン=フライ(ゴードン=ディートリッヒ)、ジョン=ハート(アダム=サトラー議長)、ティム=ピゴット=スミス(クリーディー・公安)、ルパート=グレイヴス(ドミニク警部)、ロジャー=アラム(プロセロ)、ベン=マイルズ(ダスコム)、ヴァレリー=ベリー(バン)、シニード=キューザック(デリア=サリッジ)、ナターシャ=ワイトマン(バレリー=ペイジ)、ジョン=スタンディング(リリマン主教)、エディ=マーサン(エサレッジ)。
優れた脚本で巧みな世界観が絶品の作品です。
素晴らしく良く出来ています。虚構を知的に組み合わせた深い物語が広がります。「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟が製作も手掛けているということでワイヤーアクションが登場する似たようなものになるのかと思いましたが、まったく違ったテーストで重みのある演出で目が離せませんでした。緊張感が最後まで持続します。
独裁国家となった近未来のイギリスを舞台に、反ファシズムを掲げるテロリストの謎の男"V(ヴィー)"が体制に戦いを挑みます。初めは単純な犯人逮捕の追走劇と思っていましたが、Vを捕まえようとフィンチ警視が過去を洗って明かされる衝撃の事実の謎解きと、事件に巻き込まれるイヴィー自身の苦悩と葛藤の成長ドラマが見事に調和して描かれています。
劇中に髪の毛を刈られてスキンヘッドになってしまうイヴィー役のナタリー=ポートマンの役者魂に感心しました。坊主頭になっても美人に変わりありません。知的で真の美人なのですね。
現代の世界情勢における米国の姿勢を批判した強いメッセージが込められていています。"テロ"="悪"では無いことを改めて考えさせます。政治色が強いにもかかわらず、超一級のエンターテインメントに仕上げた監督の手腕は賞賛に値します。
[シネプレックス]
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» Vフォー・ヴェンデッタ 2006-21 [観たよ〜ん〜]
「Vフォー・ヴェンデッタ」を観てきました〜♪
近未来のイギリス。イヴィー(ナタリー・ポートマン)は、絶体絶命の危機に見舞われたとき、“V”(ヒューゴ・ウィービング)となるの仮面の男に命を救われる。Vは、市民を政府の恐怖政治から解放するテロ活動をしていた・・・... [続きを読む]
受信: 2006.04.27 22:15
» 映画「V フォー・ヴェンデッタ」 [ミチの雑記帳]
映画館にて「V フォー・ヴェンデッタ」
第3次世界大戦後のイギリスを舞台に、孤高のテロリスト“V”が国家に立ち向かう政治色の強い近未来映画。
エンターテインメント性が高く、かついろんな考えさせられる要素を含んでいるのでずーっとスクリーンに目が釘付けだった。
ずっと引っ張ってくれた要素はたくさんあるが、まずは、帽子・仮面・マントと全身を覆った“V”という人物への興味。彼は単なるテロリストなのか、それとも圧制の�... [続きを読む]
受信: 2006.04.27 22:54
» 美しきテロリスト 「Vフォー・ヴェンデッタ」 [平気の平左]
評価:80点{/fuki_suki/}
Vフォー・ヴェンデッタ
やばい、かなり好きです、こういう雰囲気。
ただ、イマイチと判断される人がいるのもわかります。
かなり政治色の濃い映画ですしね。
ただ、私のツボをかなり突いてるんですよね。
以下、ネタバレあり
私は、
「革命」とか、
地下組織的なものとか、
秘密基地的なものとか、
暗殺とか、
情報規制とか、
テ�... [続きを読む]
受信: 2006.04.27 22:58
» V フォー・ヴェンデッタ [悠雅的生活]
黒いマント、赤い薔薇、仮面の男 [続きを読む]
受信: 2006.04.27 23:07
» Vフォー・ヴェンデッタ [シャーロットの涙]
国際フォーラムAホールにて
ここの会場は広すぎて好きではない。せっかくの舞台挨拶もオペラグラスがないと全然わからないっ!・・・マッチ棒位の大きさだったヒューゴ・ウィーヴィング…爆
舞台挨拶後は観客全員で「V」の仮面かぶって写真撮影〜{/kaminari/}
ちょっと怖かった{/face_nika/}
しっかりお持ち帰り。でも、不気味で飾れない。爆
・・・第一回監督作品になるジェイムズ・マクティーグと、「マトリッ... [続きを読む]
受信: 2006.04.27 23:37
» 『Vフォー・ヴェンデッタ』 2006・4・23に観ました [映画と秋葉原とネット小遣いと日記]
『Vフォー・ヴェンデッタ』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
第3次世界大戦後の英国、ファシズム国家と化しいた。ある日の夜、秘密警察に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。
だが彼は... [続きを読む]
受信: 2006.04.27 23:51
» Vフォー・ヴェンデッタ/V-FOR VENDETTA [我想一個人映画美的女人blog]
ナタリーポートマンがスキンヘッドになった!という事で話題になっていたこの作品、
去年夏に全米公開のはずが、ロンドンのテロ事件があって結局3月17日に公開延期しちゃった。。。。
トロントのyueが早々に観て、
「ちょっと複雑であんまり"面白い"って感じじゃなかったよー」
というのを聞いていたので期待しないで済んだんだけど、
「マトリックス」→好き(続編はダメ)「バウンド」→好き♪
ウォシャウスキー兄弟監督好きとし�... [続きを読む]
受信: 2006.04.28 01:08
» Vフォー・ヴェンデッタ [UkiUkiれいんぼーデイ]
これは、近未来を描いた政治的な人間ドラマじゃないでしょうか。
アクションもあるけれど政治的な背景や、人間関係のほうにウェイトがある作品です。
独裁者とは何か?
ファシズム独裁政治を倒すために必要なことは?
“V”のようなテロは認められるのか?
国民が求めるヒーローとは?
そして、“血の復讐”(ヴェンデッタ)にかられた“V”と名のる仮面の男の正体は・・・?
これを観る前にはまず・・・
ガイ・フォークス・デー
なるイギリスの歴史を知っておくほうが分かりや... [続きを読む]
受信: 2006.04.28 15:37
» 【 Vフォー・ヴェンデッタ 】 [ひろのホラーは お好き?]
【 ストーリー 】
第3次世界大戦後、ファシズム国家と化したイギリスで、夜の街で秘密警察に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。国を憎み、恐怖政治を憂う“V”は、国民を暴君の手から解放する野望をイヴィーに打ち明けるが……。
製作年度 2005年
製作国 イギリス/ドイツ
上映時間 132分
監督 ジェームズ・マクティーグ ... [続きを読む]
受信: 2006.04.28 18:13
» Vフォー・ヴェンデッタ [Cinemermaid]
3回観ても意味不明だった【マトリックス】
どうもこのシリーズは私には拒否反応があるらしい( ̄∇ ̄;)
で、今日の映画鑑賞はそのシリーズの監督ウォシャウスキー兄弟による脚本の作品だったので、最初はまたダメかな〜〜〜と思ったが予想に反して分かりやすく楽しめた♪... [続きを読む]
受信: 2006.04.28 18:45
» Vフォー・ヴェンデッタ [Akira's VOICE]
革命は一日にして成らず。
されど,変化は一日で実る!
[続きを読む]
受信: 2006.04.29 09:52
» Vフォー・ヴェンデッタ(映画館) [ひるめし。]
自由を!永遠に!
CAST:ナタリー・ポートマン/ヒューゴ・ウィーヴィング/シニード・キューザック/スティーヴン・フライ/ジョン・ハート 他
■アメリカ/ドイツ産 132分
ナタリー・ポートマンが坊主になった!!とくらいしか話題にならなかった映画。
全然期待してなくて観に行った割には、それなりにおもしろかったかな。
政治的内容だったけどワタシでもなんとなくわかるようなストーリー。これ漫画が�... [続きを読む]
受信: 2006.04.30 17:47
» 映画館「Vフォー・ヴェンデッタ」 [☆ 163の映画の感想 ☆]
予告で観ていた印象と結構違う感じがしました。
なんといっても、仮面の男”V”がもっとアメコミヒーローちっくなのかなって思ったらそうでもなかった。でも、あの仮面を使って、おふざけにならなかったのは凄いねぇ。
なんだか、イヴィーとVの関係が「オペラ座の怪...... [続きを読む]
受信: 2006.05.02 08:58
» 映画のご紹介(127) Vフォー・ヴェンデッタ [ヒューマン=ブラック・ボックス]
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(127) Vフォー・ヴェンデッタ-Vは、全ての人々の
心の奥に住んでいる。
この映画を観る上で、知っておかなければならないことがいくつかある。
これからこの映画を観....... [続きを読む]
受信: 2006.05.02 16:02
» Vフォー・ヴェンデッタ [Alice in Wonderland]
今年45本目の映画鑑賞です。
マトリックスのスタッフが再びということでかなりの期待をしていたのですが・・・
『V』って一体何者なの?これはどういう時代背景なのって???がいっぱい頭に浮かんでいるうちに完全に映画から取り残されてしまいました。面白くなかっ...... [続きを読む]
受信: 2006.05.02 16:02
» Vフォー・ヴェンデッタ [FULLMOON]
あらすじ
この映画を見終わって一番に思った感想は、「V カッコイー」です。
彼の戦い方はすごくすばやくてスマートですし、イヴィーに対する接し方は紳士的(一時違いますけど・・・)、爆破の仕方は芸術的(ただのテロだといってしまえばそれまでですが・・・) 、全てが... [続きを読む]
受信: 2006.05.03 20:10
» Vフォー・ヴェンデッタ(★★★☆) [夢の中のわすれもの]
V for Vendetta ★★★☆(3.5) 公式 Yahoo! Goo 映画生活 映画批評空間
『マトリックス』3部作を作ったウォシャウスキー兄弟が80年代にイギリスで出版されたコミックを元に脚本を書き、『マトリックス』では助監督だったジェイムズ・マクティーグが監督となり、『マトリックス』のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィングが仮面の男Vを演じるとなると、当然『マトリックス』のような映画を想像してしまうが、第三次世界大戦後の近未来ロンドンは現在のロンドンとほとんど変わらなかっ... [続きを読む]
受信: 2006.05.06 10:02
» Vフォー・ヴェンデッタ 〜警察国家の恐怖とポートマンの迫真の演技 [シカゴ発 映画の精神医学]
3月17日アメリカ公開
4月29日 日本公開
日本語オフィシャルサイト
見終わった後、具合が悪くなる映画が多い。
「ミュンヘン」「クラッシュ」そして、この「Vフォー・ヴェンデッタ」も
そうだ。
「具合が悪くなる」というのは、悪い意味ではな...... [続きを読む]
受信: 2006.05.10 13:15
» 【劇場映画】 Vフォー・ヴェンデッタ [ナマケモノの穴]
≪ストーリー≫
独裁国家と化した近未来の英国。夜間外出禁止令を破ったイヴィーは、街角で危険に見舞われたところをVと名乗る仮面の男に救われる。不正と暴虐にまみれた政府転覆をはかるVは、手始めに中央刑事裁判所を爆破。国の圧制を糾弾し、11月5日の“ガイ・フォークス・デー”に国会議事堂前に集結するよう市民に呼びかける。その一方で自分自身の怨念を晴らすため、有力者を次々と殺していくV。そんな彼と出会ったことで、イヴィーは人生を大きく変えていく。(goo映画より
近未来の専制政治下の英国を扱った映画で... [続きを読む]
受信: 2006.05.11 21:39
» 『Vフォー・ヴェンデッタ』観て来ました! [☆★☆風景写真blog☆★☆healing Photo!]
『Vフォー・ヴェンデッタ』鑑賞レビュー!
原題 V FOR VENDETTA
人民が政府を恐れるのではない!\(+_・。)/ギョッ!
PEOPLE SHOULD NOT BE AFRAID
OF THEIR GOVERNMENTS.
政府が人民を恐れるのだ!(≧_≦)
GOVERNMENTS SHOULD BE AFRAID
OF THEIR PEOPLE.
"Remember, remember, the fifth of November,
「覚え... [続きを読む]
受信: 2006.05.12 03:58
» Vフォー・ヴェンデッタ 見てきました。 [よしなしごと]
今回は私の好きなナタリー・ポートマンが出ていると言うことでVフォー・ヴェンデッタを見てきました。 [続きを読む]
受信: 2006.05.21 14:12
» ▼『Vフォー・ヴェンデッタ』▼ ※ネタバレ有 [〜青いそよ風が吹く街角〜]
2005年:アメリカ+ドイツ合作映画、ジェイムズ・マクティーグ監督(『ムーラン・ルージュ』、『マトリックス』三部作の第一助監督)、ウォシャウスキー兄弟(ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー)製作&脚本、ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィービング、ジョン・ハート共演。
≪DVD観賞≫... [続きを読む]
受信: 2009.06.05 23:56
» 「Vフォー・ヴェンデッタ」 [ドゥル的映画鑑賞ダイアリー]
お勧め度:★★★★☆
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ=ドイツ
配給 : ワーナー・ブラザース映画
上映時間 : 132分
キャスト・スタッフ - Vフォー・ヴェンデッタ
監督 : ジェイムズ・マクティーグ
出演 : ナタリー・ポートマン 、 ヒューゴ・ウィービング 、 ジョン・ハート
あらすじ
第3次世界大戦後、ファシズム国家と化したイギリスで、夜の街で秘密警察に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。国を憎み、恐怖政治... [続きを読む]
受信: 2010.09.01 00:26
コメント
こんにちは♪
TBありがとうございました。
政治色が強いのにエンタメ性充分で惹きつけられた2時間でした!
投稿: ミチ | 2006.04.27 22:57
>ミチさん
コメントありがとうございます。
確かにストーリーテリングが秀逸でしたね。
Vの人物像もおっしゃる通り、好感が持てました。
投稿: erabu | 2006.04.27 23:53
TBありがとうございます♪
この作品は好き嫌いがハッキリしそうな作品ですが、私はどちらとも言えませんでした
でもVの活躍は小気味良かったです(*^-^*)
投稿: cherry@Cinemermaid | 2006.04.28 19:43
>cherry@Cinemermaidさん
コメントありがとうございます。
欧州映画はハリウッド映画と違って、単純明快でないところが渋いですよね。
Vはモンスターでなかったところも非常に評価できます。
投稿: erabu | 2006.04.29 03:58