映画『マイ・ボディガード』(お薦め度★★★★)
監督、トニー=スコット。2004年米。サスペンス・アクション映画。原題『MAN ON FIRE』。出演、デンゼル=ワシントン(ジョン=クリーシー)、ダコタ=ファニング(ピタ=ラモス)、クリストファー=ウォーケン(ポール=レイバーン)、ラダ=ミッチェル(リサ=ラモス)、マーク=アンソニー(サムエル=ラモス)、ジャンカルロ=ジャンニーニ(ミゲル=マンサーノ)、レイチェル=ティコティン(マリアナ=ゲレロ)、ミッキー=ローク(ジョーダン=カルフス)。
絶妙なストーリーテリングに圧倒されました。
誘拐事件が多発するメキシコ・シティに住む実業家の娘のボディガードとして雇われた男は元CIAの特殊部隊員で、男が少女と心を通わせ始めたときに事件が起こり、命よりも大切なものを奪われた男が犯人に対して復讐に立ち上がる物語です。
期待した以上に深いドラマでサスペンスの要素も十分です。事件を解決していく過程で犯人たちを容赦なく裁く、主人公の小気味の良さにスカッとさせられました。しかし、復讐劇としてそれだけに終わらせない奥行きあるラストが待っていました。
トニー=スコット監督にとって『ドミノ』の前作に当たります。『ドミノ』で画面を揺らす映像処理が、この作品から使われていました。暴力シーンなどを強調するために効果的に用いられています。確かに上手い表現でしょう。これに気を良くして『ドミノ』では、全編に渡って使用するという失敗を犯したのがわかりました。
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コメント
トラックバックありがとうございました。
おっしゃるとおり筋立てのうまさは感じますね。そこにメキシコの暗部の光景をからませて、見ごたえあると思います。
デンゼルのむごい復讐には何度も目を伏せましたけど。
あの映像処理は私も好きではありません。確かに「ドミノ」はまだ20になるかならないかのキーラ・ナイトレイの頑張りがあるので最後まで見ましたけど、よくわかりづらかったですね。
投稿: wangchai | 2010.02.22 06:35
>wangchaiさん、コメントありがとうございます。
>おっしゃるとおり筋立てのうまさは感じますね。
抜群の脚本だったと思います。
>あの映像処理は私も好きではありません。
トニー=スコット監督は良い題材でコンスタントに作品を発表し続けてくれていますが、奇抜とも思える映像テクニックに走るところが残念です。作品によっては不快になる場合もあります。
投稿: erabu | 2010.02.22 21:22