映画『スキャンダル』(お薦め度★★★★)
監督、イ=ジェヨン。2003年韓国。官能映画。原題『THE SCANDAL』。主演、ペ=ヨンジュン、イ=ミスク、チョン=ドヨン 、チョ=ヒョンジェ。映倫R-15再指定(R-18をテレビ放送用に修正してR-15に再審査)。
超一級です。素晴らしい映画でした。
フランスの文豪ド=ラクロの『危険な関係』を、18世紀の李王朝末期の朝鮮に置き換えて、貴族たちの危険な恋愛ゲームを官能的に描き出した作品です。ペ=ヨンジュンの初映画出演作ということで大々的にマスコミに取り上げられました。「冬のソナタ」で大ブレークした微笑みの貴公子ヨン様が主演でマスコミが騒ぎすぎたということと、観たことがなく評価できない韓国の官能映画ということで二の足を踏み、批判的にこの映画から距離をおきました。
観てみたらとんでもなく優れた作品です。舞台設定、脚本、映像、編集のどれをとっても優れています。いままで観た韓国映画の中でも最高級であることは間違いありません。イ=ジェヨン監督の才能は類まれです。さらに俳優陣の演技が見事です。極めて優れたキャスティングといえるのではないでしょうか。よくぞこの作品を見極めて出演したものだとペ=ヨンジュンには驚かされます。彼の好色男の演技も特筆すべきものでしょう。ラストのペ=ヨンジュン、チョン=ドヨンには大いに泣かされました。そしてイ=ミスクが「渋い」ですね。女優に使う表現ではないのですが「切ない」よりも重さがありました。監督のたくらみを堪能しました。
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コメント
erabuさん、おはようございます。
私は、このレビューを読んでおりませんでした。
(失礼しました)
読みながら共感、感動です。
実は、私もこの作品の評価はすごく高いのです。
そう、まさに超一級。私が今までに観た映画の中でも最高級に近いとおもいました。
「仕方のなさ」の表現にまいりました。
投稿: yuzuki | 2006.06.23 05:59
>yuzukiさん、お早うございました。
私はW杯日本対ブラジル観戦のために4時起床しました。
いつもうれしいコメント感謝です。
この映画、本当に質の高い作品ですよね。
話題先行で内容が乏しいとばかり誤解していました。
食わず嫌いはいけませんね。
マスコミは人気だけを追うだけでなく、作品について真っ当な宣伝して欲しいです。
投稿: erabu | 2006.06.23 14:42