映画『タイフーン TYPHOON』(お薦め度★)
監督・脚本、クァク=キョンテク。2005年韓国。アクション・アドベンチャー映画。出演、チャン=ドンゴン(チェ=ミョンシン・海賊)、イ=ジョンジェ(カン=セジュン・将校)、イ=ミヨン(チェ=ミョンジュ・姉)。
勘弁してください。
超大作で超駄作でした。いままで観た韓国映画の中で最低です。主演のチャン=ドンゴンとイ=ジョンジェ以外は、まるで駄目です。構成、脚本、演出、編集、映像、音のどれをとっても酷過ぎました。どうしてこのような企画で映画化できたのでしょうか。全く理解できません。物語にリアリティが無く、一見して作り物としか感じられない絵空事の茶番劇が展開します。人物の行動がありえないことばかりです。壊れている、破綻していると言うべき内容です。ストーリーもほとんど意味不明です。変に難しくし過ぎています。観ている側としては各場面を理解できないまま話が進むので、ほとんどチンプンカンプン状態になりました。
海洋アドベンチャーということでスケール感を出すため、ロシアでのロケシーンがあって多くのロシア人が登場しますが、あまりにも演技が下手過ぎます。韓国俳優の重厚な演技とロシア人の嘘っぽい演技が乖離し過ぎており、どうにもなりません。とにかくロシア人俳優(またはエキストラ)たちのカメラ目線だけは止めてください。クァク=キョンテク監督は編集でカットすることを考えなかったのでしょうか。あまりの低レベルさは許しがたいものがあります。
唯一の救いが、『イルマーレ』でお気に入りとなったイ=ジョンジェ演じるところの将校役が様になっていてカッコ良かったことです。アクションから遠いと思っていた彼が、筋肉質であれほど鍛えられているというのは驚きであり発見でした。
[品川プリンスシネマ]
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コメント
お久しぶりです。でも、いつも読んでますよ~。
あまりのけちょんけちょんぶりに(不謹慎ながら?)大笑いしてしまい、思わずコメントしてしまいました。
この映画はまだ見ていませんが、もし自分が気に入ったとしても、ここまで書いていただけると痛快です。
ところで、イ・ジョンジェ氏は、元祖モムチャンと言われているそうですよ。
では、また~。
投稿: ocyara | 2006.04.14 21:04
反省してます。
本音を書いてしまいました(笑)。
しかし、不思議なんです。
酷評していますが、観て損したということはありません。時間の無駄とも感じませんでした。
邦画や洋画であれば間違いなく、マイナスの☆を付けて「金返せ!」「時間を損した!!」になっていたでしょう。
過去7作品ありますが、韓国映画は皆無です。
日本映画の☆
『富江 BEGINNING』
『ドラゴンヘッド』
『ふくろう』
『デビルマン』
『SURVIVE STYLE5+』
アメリカ映画の☆
『ドミノ』
『バレット モンク』
ocyaraさんもご存知の通り、心から韓国映画を敬愛している証だと思います。
改めて、自分の気持ちを確認させてくれました。
投稿: erabu | 2006.04.15 00:16